【スタッフコラム】今なら手放せるかもしれない。
お客様係 渡邉
我が家には備え付けの食洗機があります。
でも、洗い物が食洗機に入りきらない時や、その逆に、食洗機を使うほどではない量の時は、自分で洗うこともよくあります。
昔から、洗い終わったお皿をすぐ拭いて片付けるのをどうにも面倒に感じてしまい、水切りかごで自然乾燥が基本でした。
一人暮らしを始めたときから考えるともう10年以上、水切りかごはあって当たり前の存在です。
今の家に引っ越したばかりの頃、それまで使っていた水切りかごを置くスペースがなくて、いろんなネットショップで探しまわった結果、シンクと壁の間、15cmほどの限られたスペースに置けるギリギリサイズの水切りかごを見つけられたときは、それはそれは嬉しかったです。
今の暮らしに本当に必要?
その「当たり前」が揺らぎはじめたのは、年始に夫の実家を訪ねたときのこと。
夕食後、母と一緒に家族全員の食器を洗って水切りかごに入れると、その流れで母がそのまま布巾で食器をパパパっと拭き上げ、次々と食器棚にしまっていき、水切りかごは調理台前の出窓にひょいっと片付けられました。
わずか5分10分のうちに、調理台はピカピカすっきり。余計なものが出ていない、元の状態に戻りました。
二人でやっているとはいえ、こんなわずかの時間できれいに片付くなんて……! 自分が億劫に感じていたことがこんなに簡単で、そしてこんなに効果があることにあらためて気づかされたのです。
それ以来、何かにつけてあのときの光景が頭をよぎります。
全てを手洗いしていた時と違い、食洗機がある今。手洗いする機会や量を最小限にすれば、食器をその場で拭いて片付けるのってそんなに大変じゃないのかも?
慢性的に水切りかごに食器が積み重なっているから、いつまでも家事が終わった気がしないのかも?
水切りかごを毎回出したりしまったりするのは面倒だけど、かご自体がなかったら、掃除も楽になりそうだなぁ。
考えだすと、出てくる出てくる。今までの私にとっての「当たり前」を見直すタイミングかもしれない、と思いました。
そこで、思い切って水切りかごを処分!と言いたいところですが、長年続いた自然乾燥習慣を簡単に手放せる自信がないのも正直なところ。
捨てるには自信が足りない。でも、そこにあると使ってしまう。ということで、とりあえずシンク下の戸棚にそっと隠すことにしました。
それから約1ヶ月。皿や鍋を拭きあげたところでやる気スイッチが消灯し、翌朝まで調理台に食器が鎮座……という日もありますが、どうにか継続中です。
夫には「何で撤去しちゃったの?」と言われるけれど、もともと水切りかごを置いていた場所がすっきりしているのを見るたびに、私は心の中でガッツポーズ。それが次へのモチベーションになっています。
もう少ししたら、戸棚に隠れている水切りかごをいよいよ手放してみようかなと思うこの頃です。
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