【店長コラム】インテリアと植物の良い関係。そして『青葉家のテーブル』の現場裏話。

店長 佐藤

▲『青葉家のテーブル』第4話の撮影前日、植物の搬入を終えた我が家の様子

当店のオリジナル短編ドラマ『青葉家のテーブル』シーズン1の最終話、ご覧いただけましたでしょうか?

すでに観てくださった方からのお便り、SNSでの言及や寄せられているコメントなどスタッフみんなでひとつひとつ大切に読ませていただいています。

「実はこれまでなかなか観ることができなかったのだけど、最終話を観たら火がついて遡って第1話から一気見してしまいました」

というようなお声がいくつも寄せられていて、何らか心のなかで感じていただけるものがあったのかなぁと個人的にもとても嬉しく思っています。

 

ストーリーの鍵となっている「植物」のこと

もともとリビングに植物が多い我が家ですが『青葉家のテーブル』シーズン1の最終話の撮影を経て、さらにモリモリになっています。

そう、最終話の青葉家は観葉植物がふんだんなのです。

というのも、悩みごとがあると観葉植物をひとつ、またひとつと増やしてしまうという設定の主人公・春子。

職場で部下とのコミュニケーションに悩む春子が描かれた最終話は、ストーリーが進めば進むほどに青葉家に植物が増えていく様子も見どころのひとつです。

(フィクションなので、撮影場所として使ったこの家に住んでいるわたしは悩んでも植物は増やしませんが、笑。でも植物を好きなところは一緒です◎)

ラストの休日の朝食シーンは、覚悟を決めてちゃんと部下と向き合いどこか一皮剥けてさっぱりした春子を、これまで増やしてきた植物たちが祝福してくれているようなちょっぴり非現実的な映像にしたいと監督と話しました。

こんなふうに大切なシーンで植物が鍵となることが多かったので、今回このドラマをつくるにあたり「美術チーム」はかなりの量の植物と戯れることになりました。

スタイリングにミモザもふんだんに使ったのですが、最終話を観てくださった方からの反響に植物やお花について触れたコメントがとても多く、そのことも心から嬉しかったです。

「ミモザが印象的で、庭に咲いていたミモザを家じゅうに飾りました」とのコメントを見かけたり、「植物を育ててみたくなりました」「週末、観葉植物を買いに行きます!」といったコメントも寄せられ、このドラマがきっかけとなって誰かの暮らしにグリーンが入り込んでいく様子を想像してはホクホクとした気持ちになっています。

 

設営はこんなふうに進んでいました。

当店ではおなじみ!?フラワーアーティストのSOCUKAさんに協力していただき、撮影前日、我が家に運び込まれてきたたくさんの植物たち。

スタッフと複数名で数時間かけて「青葉家」をつくっていきました。

窓辺にはどのくらいの量の植物を吊り下げようか。春子さんのキャラクターなら、このなかで一番好きなのはどの植物なんだろう。やっぱりちょっとだけ個性的な植物かな。じゃあ、それをどこに置こうか。

そうやってひとつひとつ春子になりきったり、遠くに立って引きの目線でインテリアをチェックしたりしながらつくっていきました。

脚本を確認しつつ今度はカメラマンになりきって「このあたりからこんな画角で撮ったら植物と春子が綺麗に見えそう」なんて、スマートフォンで撮影してはテストしてみたり。

春子の代わりにスタッフ二本柳に「そのあたりに座ってお花を触ってみて〜」なんてお願いして、映像の雰囲気の想定をしているのが下の写真です ↓

実際はこのシーンは夜の設定になるので、外が暗くなってからもう一度照明ありの状態で同じような画角で写真を撮ってみてチェックしたのが下の写真 ↓

まだ最終話をご覧になっていない方は「あ、このシーンのことだな」と、本編をチェックしてみてもらえたらうれしいです。

すでに観てくださっている方も「こうやってこのシーンをつくっていたのか〜」という視点でもう一度ご覧いただいたりするのも面白いかもしれないです。

そして、象徴的なものにしたかったラストシーンのためにリビングの飾り付けもしていきます。

午前中からスタートしていた設営作業ですが、この頃にはもうすっかり夕方の光に。

再びカメラマンになりきって、ラストシーンの土曜日の朝ごはんの食卓をこんな感じで写したら植物の入り方がいいのではないか?など試行錯誤しながら、写真を撮ってみては確認、を繰り返します。

そして翌日の撮影当日は、さらに現場にあるモニターで映像をチェックしながら、植物や花を足したり引いたりしていきます。

モニターをチェックする人は役者さんの座り位置も気にしつつ「ミモザをもう少し左に!あと3センチ左にずらして」「植木をもう少し手前にずらそうか」など細かい指示を出しながら、現場にいるメンバーみんなで力を合わせてひとつの映像に仕上げていきます。

こうして出来上がった、植物でいっぱいのラストシーン。

職場でのひと山を越え元気を取り戻した春子とともに、いつもの青葉家の食卓が復活!

お芝居とは言え、みな本当にいい笑顔です。

実はこの撮影当日のわたしは、38度を超える高熱を出してまして(汗)

フラフラしながら立ち会っていたのですが、このシーンが撮れたときばかりは身体のダルさが一瞬吹っ飛んだような錯覚を起こしました。

体調が悪かったこともふくめて全部、いい思い出です。

 

「植物」に手をかけることで元気をもらっているのは「自分」。

「これだけたくさん植物があると、世話が大変じゃないですか?」

家にやってきた会社のスタッフからよく聞かれる質問です。

特別な世話はなにもしていなくて定期的な水遣りとか光に当てるとかそういうことだけなのですが、それでも確かに週末はせっせとジョウロを持って家じゅうを巡っている自分はいます。

でも自分や家族がバタバタとしていた平日の5日間が過ぎ、その間にちょっぴり元気をなくしていた植物たちが、週末に一同元気を取り戻していく姿に、誰よりわたし自身が元気をもらっているんだと思います。

世話をしているつもりが、実はわたしがたっぷり世話をされている。

インテリアを生き生きとさせるなど見た目や居心地をよくする効果ももちろんありますが、それ以上に植物たちはわたしの精神的な世話役をつとめてくれています。

 

ドラマ本編はこちらから。

– 第4話「春子のユウウツ」 –

 

【写真】2枚目、10枚目
後藤武浩

 


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