【メルマガエッセイ】ボーダーとデニムをさらりと着こなす、元『装苑』編集長・徳田民子さんのエッセイをお届けします。
お客様係 渡邉
「明日がちょっといい日になりますように」とお手紙を届けるように、火曜20時にメルマガ限定で配信しているエッセイ。
7月9日(火)からは、ファッション誌『装苑』の元編集長で、現在はフリーのファッションコーディネーターとして活躍されている、徳田民子さんが綴るエッセイを配信中です。
▲手作りの水玉ブラウスにさりげなく合わせた揺れるピアスが印象的
徳田さんには昨年、当店の特集にもご登場いただき、そのチャーミングな笑顔と定年を機に移住した安曇野での軽やかな暮らしぶりに反響をいただきました。
私もその特集で、黄色いボーダーを着て「夢はダンス上手なおばあちゃんよ」と語る姿を見て、一気に徳田さんのファンになりました。
エッセイのテーマは「明日、何着よう?」
雑誌や本で見かける徳田さんは、特別なことがない日だって、自分らしいスタイルでおしゃれを楽しみ、いつも生き生きとした表情。私もこうやっておしゃれを楽しめたらいいなと思うことが何度もありました。
と言うのも、私は出産を経て35歳を過ぎてから、それまで着ていた服が途端に似合わなくなり、好みの服さえ分からなくなってしまったから。
徳田さんのおしゃれの核になっている考え方や暮らしについてもっと知りたい。そこにおしゃれの楽しさを再発見するヒントがあるような気がして、今回エッセイをお願いしました。
「私は何を読みたい?」に向き合い続けた、人生初の企画
少し話は変わりますが、当店でメルマガエッセイの配信が始まってから1年半。これまで8名の方にエッセイを執筆していただきましたが、わたし・渡邉にとっては、これが人生初の企画となりました(以前スタッフコラムで「はじめての企画書」と書いたのは、この仕事だったのです。)
誤解を恐れずに言えば、「エッセイの企画、お願いできる?」と言われた時、期待よりも不安の方がずっと勝っていました。
企画を考えるにあたって、まずは「自分だったらどんなエッセイを読みたいか?」「読んだ後どんな気持ちになれたら嬉しいだろう?」と、日々感じていることや気になるテーマを付箋に書き出すことから始めました。
そこで出てきたのが、「おしゃれ」というテーマ。前述の悩みとともに、ぜひエッセイを読んでみたいと思ったのが徳田さんでした。
企画書に快諾をいただき、飛び上がるほど嬉しかったのも束の間。今度は詳細を詰めるための準備に取り掛かりましたが、そこで迷いが生まれました。
おしゃれと一口に言っても、切り口も温度感もさまざま。徳田さんが綴るエッセイとして、今考えている内容は最適なんだろうか?
「読者としての私」と「編集者としての私」を行き来しながら、自分の思いを正確に言葉にする難しさを痛感した2週間でした。
安曇野のご自宅にも伺いました
電話での打ち合わせの後、ご挨拶とエッセイの写真撮影を兼ねて、他のスタッフ・カメラマンと一緒に安曇野のご自宅にも伺いました。
予定より少し早く到着し、道端で作戦会議をしていた私たち。その様子を夫の裕二さんと一緒に窓からこっそり見てくれていたようで、チャイムを鳴らす前に「どうぞ〜」と温かく迎えてくれました。
お二人の飾らない雰囲気にほっとしながら、和やかに撮影がスタート。打ち合わせがひと段落した後、「それで、ちょっと書いてみたんですけどね」と言いながら差し出してくれたのは、初回エッセイの原稿でした。
聞けば、「夜20時に届くならもうちょっと柔らかい文章の方がいいんじゃない?」といった裕二さんのアドバイスも受けながら、何度か書き直してくれたのだそう。
企画を担当してからこの日まで、どんなエッセイにしたいのか深掘りし続けた日々。その間、徳田さんも当店のためにと準備を進めてくれていたこと、そして自分の思いが伝わっていたことが心の底から嬉しかったです。
そこで読んだ原稿はとても穏やかで軽やかで、徳田さんらしさが溢れていて、早くお客さまに届けたい!と楽しみになった瞬間でした。
徳田さんはもちろん、ここまで併走してくれたスタッフ、撮影に同行してくれたカメラマン、みんなの思いが詰まった企画です。ぜひ一人でも多くの方にお届けできたら、とても嬉しく思います。
メールマガジンで配信している内容は他にも
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配信を担当しているのは、私も所属している「お客さま係」。日頃はご注文の手配やお問い合わせへの対応など、お客さまとのコミュニケーションを軸とした業務を行なっています。
メールマガジンの配信もそのひとつ。読んでくださるお客さまに、当店の今の情報を、いち早く・分かりやすくお届けすること、読み物として純粋に楽しんでいただけること、どちらも大切にしながら日々配信しています。
この機会にぜひ、メールマガジンをお楽しみください。
※徳田さんのエッセイは、火曜17時までのメルマガご登録で、その日からお届けします。(17時以降のご登録になりますと、エッセイの配信は次回からとなります。ご了承ください)
【写真】鍵岡龍門(4枚目、5枚目クラシコム)
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