【とっておきの休日を過ごすなら】第1話:たとえ旅行にいけなくても。家だからこそできる、最高の休日の過ごし方
編集スタッフ 松田
夏休み。旅行シーズンの到来です。しかし、わたし松田は旅に出掛ける予定はありません。
もちろん、どこか遠くへ出かけたいけれど、まだ子どもも小さく、夫婦でまとまった休みもとれず、結局ノープランなまま夏が訪れてしまいました。
いつもならば、SNSで友人たちの旅先の楽しそうな写真を眺めては「いいなぁ、わたしだって本当は……」とクヨクヨして終わりです。でも、今年はそれで終わりにしたくない。家だからこそできる、最高の休日の過ごし方でとことん楽しめたなら。
もしも休日をひとりで気ままに過ごすせるなら、どんなことしたいだろう。そんな妄想を膨らませて考えてみました。
AM10:00
とっておきのワンピースを着る
休日は家族と一緒が基本。でも今日は、夫が子どもを連れて出かけてくれた。
ふだんなら、「溜まった家事や用事を済ませてしまおう」と結局忙しく一日を終えてしまうけれど、せっかく空いた時間、今日はとことん日常を忘れて過ごすことにした。
ふと、一張羅のワンピースのことを思い出す。いつもはついつい動きやすい服を選んでしまうから、ずっとクローゼットに仕舞いっぱなしだった。
自分のワードローブには珍しい淡いピンクカラー。いつか旅行に行ったときに……と買ったもの。とくに用事はないけれど、せっかく一人だしと思ってなんとなく袖を通してみる。よそゆき用のリップやコロンもつけたら、それだけなのに、なんだか楽しくなってきた。
AM11:30
散歩がてら買いものに。
好きなものだけを買う
久しく履いていなかったヒールのサンダルを履いて外に出る。いつもよりしゃんと背筋が伸びるような気がして気分が上がる。
夕方までひとりだから、午後は、おつまみでも作って大好きなビールを飲もうと決めた。
おしゃれな瓶のビールや、スパイスにハーブ。毎日の献立を考えて買うのではなく、旅先のスーパーでの買い物のように好きな食材だけをカゴに入れる。それってすごく贅沢なことだなぁと思う。
AM12:30
好きなおつまみを作る
旅行にきたような気分を味わいたくて、外国のラジオをかけながらキッチンに立つ。
好物のタコとじゃがいもはガリシア風に。それと、焼きなすのサラダ。雑誌に載っていた、モロッコ料理のおつまみ。
お酒に合うように、今日だけは味つけもちょっとジャンクに濃いめにしてしまおう。初めて作ったにしては、なかなか美味しくできたかも。
PM1:30
ビールをお供に、のんびり映画
ビールの栓をプシュッと開けて、ずっと観たかった映画を。明るいうちからこんな時間を持てるなんて……
ビールと映画と、おいしいおつまみがあれば。それで十分しあわせだなぁ。
【着用したワンピース】
・アネッテ Vネックワンピース ローズ(fog linen work)
(つづく)
もくじ
【料理監修】料理家・口尾 麻美
【写真】原田教正
口尾 麻美
料理家・フォトエッセイスト。世界を旅して、それぞれの国の家庭料理を学んだり、ストリートフードを食べたり。そこからインスピレーションを受けた料理を本、雑誌、料理教室などで提案。著書に『トルコのパンと粉ものとスープ』(誠文堂新光社)など。http://je-suis-amazigh.blogspot.jp/
▽口尾麻美さんの本はこちら
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