【店長コラム】あの日から丸12年。今日は「北欧、暮らしの道具店」の開店記念日です。

店長 佐藤

おかげさまで今日、12周年を迎えました。

当店でお買い物してくださった方にプレゼント中の「クラシ手帳」をすでにお持ちの方はお気づきでしょうか?

この手帳に祝日以外で唯一入れさせてもらっている行事!?それが「北欧、暮らしの道具店」の開店記念日です。

今日9月18日に当店は開店から12周年を迎え、13年目に突入します。

(今日の当店トップページ、1日限りでいつもと違うところがあります。店名ロゴにご注目!!)

実はちょうど12年前、店をオープンさせた日の翌日に書いていた日記を見つけました。わたし自身も読み返すのがとても久しぶりだったのですが、感じるところがあったのでご紹介させてください。

 

開店翌日に書いた日記(2007年9月19日)


昨晩無事に「北欧、暮らしの道具店」オープンしました。
「昨晩無事に生まれました」みたいで、すみません…。

昨晩はなんだかドキドキしてしまって落ち着かないのと、やっとこさオープンにこぎつけることができて嬉しいのとで、一杯飲みたい気分だった。

仕事から帰る途中、なんだかまっすぐ帰りたくない。
駅のまわりをうろつきながら、どこか一人で気軽に入れる店はないだろうか…と考える。一軒いつも通っては気になっているJAZZ BARみたいなところがあるのだが、やっぱり勇気が出なくて入れない。カウンターだけのそのお店はレコードがいっぱい棚に並んでいて、慣れた感じのお客さんが楽しそうに飲んでるのが外からも見えるのだ。

いつか、あんなお店に一人で入れるようになりたいもんだ。
が、しかし、今のところは背伸びしないと入れない。私は自分より背丈の高いことを無理してするのがとことん嫌なので、結局コンビニでスパークリングワインを買って帰ったのでした。

家に帰り着き、夜8時のオープンに備えて、ご飯の仕度。
買ってきたワインを飲み飲み、昨日の塩豚とキャベツのスープを味噌でのばし、サラダを作り…台所とパソコン机をワインを飲みながら、いったりきたりだ。

いよいよ、オープン時間を迎え、お兄ちゃんから「今オープンさせました」と電話がかかってくる。
お嫁さんのヨシベも電話口に出てくれて、「おめでとう、ほんとうによかったね。なんだか私もしみじみ嬉しいよ」と言ってくれた。そういう気持ちにジーンとし、「ありがとう。愛してるよ!」と飲んだ勢いでラブコール。相手はお兄ちゃんの嫁だが。

ずっと前のことだが、私が念願のインテリアの仕事に転職した時「これまでが報われたようで嬉しい」と泣いてくれたのもヨシベだった。私は人の成功や喜びを一緒に喜んであげる気持ちを表現するのが得意なほうではないので、ヨシベのような人をとことん尊敬する。

さて、オープンの瞬間と同時に売れた商品もあり、昨晩だけでも幾つかの商品が売れていきました。売れていく度、パソコンの画面に向かって「ほんと、ありがとうございます!」と、おじぎをする。

と、一人きりで酒を飲みながらブツブツ言っている31歳。夫も帰宅。「よかったな〜、僕も嬉しい」と褒めてくれた。

このオープンした日の気持ちを忘れないように、そして周りでこうして応援してくれている家族や友達、そしてこれから知り合っていくお客様への感謝の気持ちを忘れないように、カッチリと心に刻んでおきました。


 

▲近くにいたスタッフたちと「ありがとうございます〜!」の写真をちょっとテンション高めですが撮りました。全スタッフが同じ気持ちです。

上に転載した日記を書いた当時はまだ息子も生まれておらず、夫婦ふたり暮らし。

当時住んでいた団地の一室(和室)で夫とわたしのお互いのデスクを向かい合わせてミニオフィス風のインテリアにしていたこと。

そこで自分のデスクに座って、このオープンの時間帯を迎えたこと。

あえて「お兄ちゃん」と書きますが、お兄ちゃんちと電話でつながってお互いにオープンを喜びあったこと。

すべてを事細かに覚えていて、ありありと思い出すことができます。

ありがたいことに数十人のメルマガ登録者がすでにいたのですが、その方たちに「オープンしました」というメールマガジンを送ったのが「クラシ通信」の第一号。

送ったそばから何人かの「最初」のお客さまが北欧で私たちが買い付けてきたヴィンテージ食器を早速注文してくださったんですよね。注文メールが一通一通手元に届いたときのゾクゾクとしたあの気持ち、本当に今でも鮮明です。

昨日のことのようです。

インターネットという広い、範囲も規模もよくわからない世界に、ちいさなちいさな店を兄妹ふたりでオープンした日、この店を一体これから誰が「存在している」と気づいてくれるのだろうか?と途方に暮れる気持ちも同時にありました。

でも拙いスタートだったとは言え、はじめて自分たちの手だけでつくった「場」が生まれたことの手ごたえだけがありました。このひっそりと放った種が小さな芽を出してくれたら、その芽が今度は人の目に触れる木になるまで丁寧に丁寧に育てていくぞ!という決意だけがあった感じです。

あれから12年の年月が経ち、この日記を書いた日、31歳だったわたしもまもなく44歳になります。

Barにもひとりで入れるようになりました(笑)

この日、まだ一緒に仕事をする仲間ではなかったお兄ちゃんの嫁のヨシベさんは、今では一緒に「チャポンと行こう!」というラジオで語り合う仲になっています。

こうして「北欧、暮らしの道具店」を続けてこられたこと。そして、数えきれないたくさんのお客さまとお付き合いさせていただけるようになったこと。

オープン以降、販売するモノや楽しんでいただくコンテンツにおいては変化を続けてきましたが、それでもお客さまとシェアしたいことは「フィットする暮らし、つくろう」というメッセージのまま、今でもあらゆる新たなチャレンジをさせていただけていること。

本当に心から感謝しています。

この場を借りて、オープン当初から当店を応援し続けてくださっているお客さま。ここ数年のあいだに当店を知りお買い物をしてくださったり、読みものやラジオ・動画などのコンテンツを楽しみに来店してくださっているお客さまに心から御礼を申し上げます。

さらに、この場を誰かがつくった店として考えるのではなく「自分ごと」として一緒に真剣に運営してくれているクラシコムのスタッフにも感謝!(本当にいつもありがとう)

社外から私たちを支えてくださっている数々のお取引先様、アドバイザーの皆さんにも心から御礼申し上げます。

「北欧、暮らしの道具店」はこれからもできたら本質的な部分では「変わらない」ために「変わりつづけていく」と思います。その選択はときに自分たち自身にもストレッチがかかるシーンもありますが、できることならば、このお店は目が離せないな、自分の生活からなくなってもらっては困る、と思っていただける存在となれるよう引き続きスタッフとともに尽力していくつもりです。

13年目に入った「北欧、暮らしの道具店」のことも、どうぞよろしくお願いいたします。

きっと13年目も「おお!」とワクワクしていただけるような企画をお披露目できるんじゃないかと思っています。どうぞお楽しみに!

北欧、暮らしの道具店
店長 佐藤友子
2019/9/18

 

「クラシ手帳2020」は現在、当店にてお買い物してくださった全ての方にプレゼント中です!この機会にぜひお買い物をお楽しみくださいね。

 

 

 


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