【ラジオ|チャポンと行こう!】第172夜:カゴ愛、再燃中! シルバニアや赤毛のアンなど、カゴ好きのルーツも紐解いてみました
【バイヤーのコラム】山が教えてくれたこと
商品プランナー 佐藤
以前当店で公開された、「山が教えてくれた」という特集記事。
この記事を読んでから私の心の中には、小島さんのあるフレーズが残っています。
「山に行くと、いつもより素直な自分になれるんです。日常生活よりも山にいるときの方が、楽に感じるときすらあって。
多分それは、私が言葉で人になにかを伝えるのが苦手な性格だから、なんです。
心の中に思うことはたくさんあるのに、それを人に伝えようとするとうまくできなくて、溜め込み、抱えきれなくなることがよくあるんです。『ああ、そろそろきついなあ』と」
私もまさに、自分の思いを言葉にするのが苦手。
身近な人とのコミュニケーションほど、うまく伝えなきゃと思って空回りしたり、そもそも伝えることを諦めてしまったり。ここ最近特にそんなもやもやが溜まっていました。
改めて小島さんの言葉を思い出し、友人を誘って高尾山に登りにいくことに。
その頃はちょうど紅葉も見頃。登山口から多くの人で賑わっていました。
日頃から運動もしていないし、登山初心者の私。歩き始めて10分ほどで体がぽかぽかしてきました。
はじめは「紅葉きれいだね〜」なんてきゃっきゃと話していたのに、気づけばお互い無言に。
最初は元気よく飛ばしていた友人が、「ちょっとしんどいから休憩しよう〜」と声をかけてきました。休みながらも「こんなに辛いとは思わなかった〜!もう帰りたいよ〜」と弱音を吐く始末。
日頃あまり弱音を吐かない彼女のそんな姿は初めてだったので、辛そうな彼女を横目に、素を出してくれた気がしてちょっと嬉しかったのでした。
しばらく休憩し、また山頂に向かって歩き始めます。
「実は、ずっと一緒に山登りに来たかったんだよね〜」
山の中の澄んだ空気で次第に心が軽くなり、私もいつもは言葉にできないようなことをとても自然に口にすることができました。その後も、これまで伝えられなかった思いを話せたことが今でもなんだか不思議です。
周りを見ると、自分の両親ほどの年齢のご夫婦が颯爽と私たちを追い越して行ったり、小さなお子さんを連れたご家族が時に走ったり、立ち止まって落ち葉に潜む虫に夢中になったり。競うことなく、みんながそれぞれのペースで歩を進めています。
頂上に近づくうちに山道が狭くなってきて、渋滞気味に。ここから先は、それまで自分のペースで進んでいたみんなが、1列になって頂上を目指していきます。
ここまでくると、なんだか勝手に仲間意識が芽生えてきて、頂上にたどり着いた時には見知らぬ周りの人にも「気持ちいいですね〜!」なんて声をかけて、喜びを共有していました。
* * *
山の中のきれいな空気が頭の中にもすぅっと風を通してくれたような爽快感と、やりきったという満足感はしばらく体験していなかった感覚でした。
日常に戻ってみると、相変わらず思いを言葉にするのは得意ではないけれど、一緒に行った友人との距離はぐっと近づいたような気がします。
山頂でのビールとお団子が体に染みる美味しさだったのも、山にまた登りたくなる理由のひとつ。
今度は山の上でそばを食べたいので、それを誘い文句に別の誰かを誘ってみたいなと思っています。
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