【スタッフコラム】郵便受けに届いたエール

お客様係 望月

先日、ある方から5年前に届いた手紙を久しぶりに読み返しました。

その手紙には切手がなく、自宅の郵便受けに直接投函されたもの。今でも忘れられない大切な思い出です。

当時の私は、夫の転勤により実家から遠く離れた県に住んでいて、生後半年の息子と3人で小さなアパートに暮らしていました。

寒い冬のある日、買い物から帰って郵便受けを開けると、見慣れない字で書かれた1通の手紙が届いていました。

おそるおそる封筒を開けてみると、そこに書かれていたのは便箋3枚にわたる内容。

「突然のお手紙、驚かせてしまうことをお許しください」との書き出しから、読み進めるとこんなことが書いてありました。

「赤ちゃんとの暮らしはどうですか?私たち夫婦は朝が早いので、車の音や物音で、赤ちゃんを起こしてしまっていないか、心配しています」

「赤ちゃんの声が聞こえるようになってから、私たちは、赤ちゃんのことを話すことが日課になっています。いつしかその声は、私たちの生活に明るさや希望を与えてくれています」

「心身ともに疲れてしまうこともたくさんありますが、何倍もの喜びもあることを信じてがんばってください。近所から応援しています」

お便りは、わが家の近隣に住むご夫婦からだったのです。

その頃私は、慣れない土地と知り合いもいない中でのはじめての子育てに、孤独を感じていました。「泣き声で周りに迷惑をかけないように」「自分ががんばらないと」と色んなものが張り詰めていたと記憶しています。

そんな私の元に届いたタイミングを図ったかのような手紙は、まるで奇跡のように感じられました。

どうやったら泣き止んでくれるのだろうかとあんなに悩んでいた、息子の泣き声を楽しみと言ってくれる人が近くにいる。

挨拶程度の付き合いの私にも、お母さんの先輩として励ましの言葉を掛けてくれる人がいる。

そのことがどれほど心強かったか。手紙を握りしめてお礼を言いにいったときの、ご夫婦の優しい笑顔を今でも忘れることができません。

あれから5年が経った今も、何かに躓いたり、1人取り残されそうな気持ちになったときは、この手紙に込められたエールに力をもらっています。

まだまだ、たくさんの人に助けられてばかりの毎日。だからせめて、精一杯の「ありがとう」を伝えることを忘れずにいたい。

そしていつか、ご夫婦からいただいたエールを、どこかの誰かに繋げられたら良いなぁと思っています。


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