【雑貨のはなしをしよう】「いいもの」だけど気兼ねなく使える。〈fog linen work〉のスリッパ

渡辺平日

朝早くに目が覚めて、窓を開けると、気持ちのいい青空。

そうだ。きょうはこの子を洗ってあげようかな。毎日使うものがきれいだと、なんだか嬉しくなるからね。

僕は大学卒業後、小さなインテリアショップに就職しました。素敵なプロダクトとの出会いもあって、だんだんとインテリアの奥深さに目覚めて……というのは前にお話したとおりです。それから雑貨や家具にもずいぶんと詳しくなり、身のまわりのものにも自然とこだわるように。

そんなある日。ふと、「いいスリッパがほしいな」と思いたちました。

それまでは1000円くらいのものを1年ごとに買いかえていましたが、なんとなくしっくりこない感じがしてきて。もちろん、短期間でサイクルさせるのもひとつのスタイルです。でも、もっと長いスパンでものごとを考えたくなり、新しいスリッパを探すことにしました。

 

リネンなのに気軽に洗える?

▲バルト三国のひとつであるリトアニア。寒暖差の激しいこの地では、古くからリネンの原料となるフラックスが栽培されてきました。

一口にスリッパといっても種類はさまざま。選択肢が多すぎてなかなか決められません。そこで職場のスタッフに聞きこみをしたところ、何人かが「これがいいよ」と同じブランドのアイテムをおすすめしてくれました。

それがこの〈fog linen work〉のスリッパです。リトアニア産のリネンを使用したこだわりのアイテムで、ある同僚は「肌触りがよくて、ついつい裸足で履きたくなるよ」と力説していました。

「なかなかいい感じ。でも、素材がなあ」と僕は悩みました。大学生のとき、麻のキッチンクロスをシワだらけにした苦い思い出があるからです。

「リネンってケアが大変だけど、このスリッパは丸洗いできてすっごく楽なんだよ」

そんな僕の気持ちを見透かしたように、彼女はこうフォローしてくれました。

リネンのスリッパなのに手入れが楽? いくら信頼している同僚の話とはいえ、にわかには信じがたいものがあります。でも、それがほんとうなら、まさに理想のアイテムといえそうだなあ。

いつも使っているものの3倍近い値段だったのでけっこう迷いましたが、「大事にして3年間以上使えば同じだな」と考えてエイヤッと購入しました。

 

出会うべくして出会った「理想」のスリッパ

▲雑貨好きたちから根強い支持を集めているfog linen work。僕や同僚は、親しみをこめて「フォグ」と呼んでいました。

正直に告白すると、最初は「こんなに薄くて大丈夫なのかな?」と不安になりました。でも、実際に履いてみたらその印象は変わっていって。足の形にフィットしつつ、ちゃんと弾力もある独特の着用感は、一度使うとやみつきになります。

通気性がいいのもポイントですね。熱がこもりにくく、厚手の靴下を履いた状態でも快適です(僕は暑がりなのでかなり助かってます)。

僕は足が大きいので、Lサイズが28cmまで対応してるのもよかったです。スリッパは最大で27cmまでのものが多く、窮屈なのを我慢しながら使うこともありましたが、そんなストレスからも解放されました。うーん。こうして考えると出会うべくして出会ったという感じがします。

惹かれる要素が多いfog linen workのスリッパ。個人的にいちばん嬉しかったのは、やはりお手入れがとっても楽なこと。

試してみるとこれがほんとうに簡単でした。まず、洗面器にぬるま湯をはって優しく押し洗い、あとはそのまま陰干しするだけ。5分もかからないので気が向いたときにサッと洗濯できます。

ものを長く愛用するにはこまめなケアが必要ですが、手順が複雑だったり面倒だったりすると、ついついサボってしまいますよね。でも、このアイテムならば、無理なく普段使いできると思います。

▲ハリのある生地が、時間とともに柔らかくなっていきます。「クタッ」となるころには手放せない愛用品になっていることでしょう。

「リネンは人類が最初に出会った繊維で、約1万年のあいだ、ずっと使用され続けている」

高校生のときに授業でこう習いました。当時は「へえ、そうなんだ」という感じでしたが、いまなら実感をもって納得できます。なんというかリネンって愛しいんですよね……。

このスリッパは僕に、リネンの楽しみ方を、そして、ものを大切に使い続ける喜びを教えてくれました(それと、なにごともイメージで決めつけてはいけないということも)。

もう3年はとっくに過ぎたけれど、これからもよろしくね。

 

本日登場したアイテム

【イラスト】イチハラ マコ
【写真】クラシコム

 


渡辺平日

日用品愛好家。海の見える小さな町で生まれ育ちました。毎日が平日のつもりで、日夜せっせと文章を書いています。趣味は町歩きと物件探しと民話収集。そういう話題が耳に入ると、反応して振り返ります。主な寄稿先は『LaLa Begin』『和樂web』『goodroom journal』など。Twitterアカウントは@wtnbhijt。

 


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