【至福の「丸焼き」おつまみ】第3夜:ずっと出来立て!とろけるフォンデュ。カマンベールチーズ編
ライター 片田理恵
ライター兼フードコーディネーターの渡辺ゆきさんに、夏の夜に食べたい丸焼きレシピとその楽しみ方を伺っています。ガスコンロでも携帯用コンロでも、火に直接網を乗せて焼くだけの「丸焼き」は、焼けていくその過程まで味わえるのが醍醐味。最終夜は、カマンベールチーズを皮ごと焼いて楽しむフォンデュとスイーツをご紹介します。
目安はこのとろり感。アルミホイルを忘れずに
1話、2話ではベランダに携帯コンロを持ち出して「丸焼き」を楽しんできましたが、もちろん、台所のガスコンロでも調理可能。風の影響を受けずに安定した火力で加熱することができるので、こちらである程度火を通してからベランダへ、というのもいいかもしれません。
渡辺さん:
「ガスコンロはもちろん、オーブントースターでもいいですよ。ただしどの場合でも、チーズがとろけてくるのでアルミホイルで包むのは必須! のんびり作る過程ごと楽しむのであれば携帯コンロがおすすめですが、私は普段の料理でカマンベールを焼くときにはもっぱらオーブントースターを使っています。そのあたりは自由に、ご自身のやりやすい方法で楽しんでくださいね」
野菜スティックが止まらない!
カマンベールチーズの丸ごと焼き
とろけるディップ、野菜添え/ハニーナッツのせ
丸焼きの最大の魅力は「作りながら食べられる」ことにあると渡辺さん。鍋料理などと同様、常にできたての状態が目の前にあるため、ディップも熱々トロトロがずっと続きます。写真のように焼けたカマンベールチーズを皿に移して食べる場合は、冷えて固まってきた頃合いでもう一度加熱するのも可。
渡辺さん:
「加熱しながら食べること自体に非日常を感じられて、楽しいですよね。カマンベールチーズは商品によっては缶に入っているものがあるので、その場合は缶ごと焼くとさらに手軽です。ディップに添えるものはパン、ソーセージなど、家にその時あるものでOK。チーズの横で一緒に焼いてからディップをつけて食べるなんていうのもいいかもしれません」
材料(2~3人分)
とろけるディップ、野菜添え
カマンベールチーズ…1個
野菜(きゅうり、セロリ、にんじん、ミニトマトなど)…適量
クラッカー…適量
ハニーナッツのせ
カマンベールチーズ…1個
ミックスナッツ(有塩)・はちみつ…各適量
作り方
カマンベールチーズは、上面を薄くそぎ切る。
二重にしたアルミホイルで上面以外を包み、焼き網にのせる。ホイルの壁はチーズの高さより若干高めにすると安心。
弱火にかけて10〜20分、カマンベールチーズがとろりとしてくるまで加熱する。
表面がふつふつしてくれば完成。野菜をスティック状に切って皿にのせ、カマンベールチーズとクラッカーを添える。
もうひとつは、見た目にも素敵な大人のスイーツ。
焼き始める前のカマンベールチーズにナッツをのせて一緒に加熱します。香りづけにローズマリーの枝を刺すのもおすすめ。ハチミツをたらして食べやすい大きさにカットし、食事の締めくくりを楽しむのはいかがでしょうか。
渡辺さん:
「クリーミーなチーズには、シュワシュワの炭酸がマッチしますね。コストパフォーマンスのいいスパークリングワインはたくさん種類が出ているので、お気に入りを探してみるのも楽しそうです。スイーツには赤ワインも合いますよ」
大切なのは、時にささやかな「非日常」を味わうこと
夏の夕暮れによく似合う「丸焼き」特集、いかがでしたか。オイルサーディン缶、バナナ、カマンベールチーズ。渡辺さんに教えていただいた、食べ慣れた身近な食材の新しい表情、新しいおいしさは、なんともうれしい発見でした。
そして何より、ベランダで小さな火を眺めながら、ゆっくりお酒と食事を楽しむ時間を持つことの大切さ。どこか落ち着かない、気ぜわしい日常であっても、こんなささやかな「非日常」を取り入れてみることで、気持ちまで元気になれるかもしれませんね。
【写真】小林キユウ
もくじ
渡辺ゆき
フリーランスのライター兼フードコーディネーター。料理やインテリアなど、生活につながるジャンルを中心に活動している。夫・小林キユウ氏との共著に『すみれちゃんのお片づけ12カ月』(岩崎書店)などがある。
ライター 片田理恵
編集者、ライター。大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスに。暮らし、食、子育て、地域などをテーマに取材・執筆に取り組む。クラシコムではリトルプレス「オトナのおしゃべりノオト」も担当。
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