【スタッフコラム】最近の空はひときわ綺麗です
編集スタッフ 鈴木
梅雨が長かったからか日光が恋しくなって、先月デスクをベランダに向かい合うようにお引越ししました。
間取りとしてはちょっと不思議ではありますが、仕事中に大きな空が見えるのが心地よくて。模様替えをして以来、PCの画面を注視しすぎたなと思ったら雲を観察するのが日課。我ながら、いい判断でした。
最近の空はひときわ綺麗です。
壮大な入道雲のくっきりとした陰影がいくつも浮かび、薄い雲の層がレイヤーになって流れていく。
特に夕方になると、雲の縁が神々しく輝きだしたり、太陽の色を吸い込んだようなオレンジやピンクの雲が、深いブルーの空に浮かんでいたり。
それはまるで西洋絵画の天井画のようで、雲の切れ間から天使が顔をのぞかせているのではと思うほど。
昔の画家たちも同じ空を見たのだろうか、そして一番美しい空だと目に焼き付けて筆を取ったのだろうか、と感慨深くなります。
「今年は空が綺麗だな」 そう思う反面、気がつかなかっただけで毎年この季節の空はこんな風に輝いていたのかも、とふと思ったんです。
こんな綺麗な空を見逃していただなんて、私は何をしていたんだ?
去年の今頃は引越しする前で、自宅から会社まで2時間かけて通っていました。
座れない、長い、密度が高い。朝早くからの満員電車に限界を感じ、たどり着いた解決法は「ひたすらドラマを見る」作戦でした。
バッグを前に抱え、自分が何かを邪魔していないか、配慮に欠けていないか気にかけつつも、イヤホンを耳にかけてドラマを再生。うまくいくと片道で映画が1本、ドラマが2本観れて、まるで電車になんて乗ってなかったかのように、ワープしたかのように、気がついたら会社につくことができるのです。
この作戦で、58話ある中国の仙侠ドラマを見終え、シーズン8まである海外ドラマも完走。充実した通勤時間だったと言っていいでしょう。
去年の私は、空を観る代わりにドラマを見ていました。じゃあ前職の時の自分は?学生の時の自分は?……
いまは空を見て、とても綺麗だと思っている。去年までこの時間のこの空を見ていなかったことが、本当にもったいなかったと思うほど。
でも、ドラマだって観れてよかったし、 仕事をしていたからできたこともあった。
その時々の時間を精一杯生きていたなあと思えたら、どんどん表情を変えていく空が「もったいなくなんかないよ、いまを楽しんで」と言っている気がしてきたのです。
もしかしたらまた、空の様子を気に止められないような時期が来るかもしれません。
電車に乗っているかもしれないし、仕事しているかもしれない。家事で忙しいかもしれない。でもそれはそれで喜ばしいことかもしれない。
季節ごとに日ごとに、コロコロとかわる空を楽しむみたいに、その日の環境も楽しんでいけたらいいな、そう気づかせてくれた綺麗な空でした。
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