【わたしの朝支度】組み合わせって楽しい。洋服選びから始まる朝支度(デザイナー 波々伯部)
編集スタッフ 岡本
この特集では「雑貨のように、インテリアのように、洋服のように」という思いを込めて誕生したオリジナルメイクアップシリーズを、スタッフが使うなかで感じたリアルな声とともにご紹介しています。
「自分に似合う色が分からない」「実のところ使い心地ってどうなんだろう?」と迷われている方にも、参考にしていただけたら嬉しいです。
今回話を聞いたのは、オリジナルメイクアイテムの開発チームであるデザイナーの波々伯部。スタッフの間では洋服好きとしても知られる彼女に、ファッションとメイクの関係について聞いてみました。
デザイナー 波々伯部
「開発に携わって、メイクの力を思い出しました」
洋服好きにとってメイクってどんな存在?
波々伯部:
「普段からモノトーンのコーデが多いので、メイクはカッコよくなりすぎないように気をつけています。
例えば、黒のワントーンコーデに赤リップといったファッションはかっこいいけれど、私の顔立ちだと少しクールになりすぎてしまうので、アイメイクは控えめにリップはピンクを選んで。ユニセックスでカジュアルコーデの場合は、アイメイクをオレンジやピンクなど明るめに。
こんなふうにメイクで女性らしさの足し引きをしてバランスをとっています」
波々伯部:
「20代の頃からコスメが好きで、デパートからドラッグストアまでメイク好きの友人と見て回っていました。けれど社会人になって仕事が忙しくなるにつれて毎日お決まりのメイクに。
でもメイクやコスメが好きという気持ちは変わっていないので、オリジナルアイテムの開発に携わる時間もとても楽しかったです。メイクの持つ力にもう一度ワクワクしています」
定番コーデを新鮮に見せる。
オレンジ×ピンクの魔法。
02_アウェイクオレンジ、01_ミストピンク
波々伯部:
「シンプルでカジュアルなファッションのときに重宝しています。
秋冬ならグレーのニットにデニム、夏だったらネイビーのTシャツにチノパンといった定番ファッションのときにオレンジを効かせたアイメイクにすると、定番に馴染みつつひと味違う雰囲気になり、隅々までおしゃれをしている感じが出る気がしていて。
服装によってオレンジにもう少し女性らしさを足したいなというときは、01ミストピンクを重ねるとトーンがまろやかになりちょうどいい塩梅に。そこに濃いブラウンをさらに重ねると、すっかり秋めいてきます。
仕上げに『uzuカラーマスカラ』のバーガンディを毛先中心にさりげなく塗って。黒よりもやさしい発色で目元の印象がやわらぐのが気に入っています」
▲上から、01ミストピンク、02アウェイクオレンジ、ミストピンク × アウェイクオレンジの重ね付け
ここから秋が始まりそう。
レッドとオレンジでつくる、絶妙くすみカラー
01_アミュレットレッド、02_ウィッシュオレンジ
波々伯部:
「秋コーデにマッチするなあと感じているのが、01アミュレットレッドと02ウィッシュオレンジの組み合わせ。深みのあるレッドにフレッシュなオレンジを重ねると秋色のくすみカラーになるんです。
通年使えるのが、レッドと03トーンアップピンクの組み合わせ。顔色が明るくなりつつシックな色合いに仕上がります。
リップがいまいちしっくりこないと感じている方は、仕上げにティッシュオフしてみるといいかもしれません。そのひと手間だけで、自然と自分の唇の色と馴染むこともありますよ」
▲上から、01アミュレットレッド、02ウィッシュオレンジ、アミュレットレッド × ウィッシュオレンジの重ね付け
波々伯部:
「ファッションと一緒で、メイクもワントーンで仕上げるのが好きですが、近頃はちょっと色を混ぜて私に似合うところを探るというのに興味が湧いています。
コスメは絵具と一緒で、明るい色同士でも色を重ねていくことで少しくすみが出てくることに気づきました。自分にはちょっと明るいカラーかなと思っても、何かと合わせて使うことで自分好みに調整していくことができるんですよね。
ここ数年はお決まりメイクばかりだったけれど、オリジナルコスメの開発に関わったことで、やっぱりメイクって面白い!と再認識しています」
作り手としてひとつひとつのアイテムの良さを知っているからこそ、それぞれのいいところを引き出す組み合わせを見つけて、その日のコーデや季節に合ったメイクを楽しんでいる波々伯部。
私にはまだブラウンのリップはハードルが高いと思っていたけれど、手持ちのレッドとオレンジで作るブラウンリップなら今日から始められそうです。
みなさんの日々のメイクにも、こうして新しいエッセンスをプラスする小さなヒントになれていたら、とても嬉しく思います。
さて、次回登場するのはどのスタッフでしょうか。また違った気づきに出合えるのではと、今からワクワクしています。
(つづく)
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