【私の宝石箱】04 : いつの間にか集まった、私の偏愛スキンジュエリー
編集スタッフ 齋藤
▲Tej Kothariのピアス
世の中には、アクセサリーが星の数ほど。
持っていないものに憧れれば切りがないけれど、私にはみんなそれぞれの手元にあるものこそが、ステキで愛おしいものな気がしてならないのです。
高価なネックレスもおもちゃの指輪も、心を揺り動かされて手にしたのであれば、そこにはその人にしか見えない尊い何かがあるはずだから。
あなたの宝石箱には、何が入っていますか。そんな質問を、当店スタッフにしてみました。
誰かが集めた物たちの愛しさに、ちょっとだけ、触れてみたくて。
Episode 03:Tsutsui
当店に人事担当がまだいなかった頃に、はじめて人事として入社した筒井。
一人でどんどん仕事を開拓していく姿から、私なんかよりも何倍も芯の強い女性に違いないというイメージを抱いていました。けれども話してみると、びっくりするほど繊細でチャーミングなんです。
頼り甲斐があるけれど、どんなに逞しく見える人も一人の人間。甘えたい時もあればやわらかな心の部分があるのだという当たり前のことを、筒井を見ていると感じられずにはいられません。
見せてもらったジュエリーからも、彼女の持つ儚い感性が垣間見えたような気がしました。
筒井:
「ジュエリーは社会人になってから買い始めたのですが、気づけば14年間コツコツと集め続けています。今回の取材を受けるまで、集めているという自覚すらありませんでした。
装うということに興味があるので服も好きなのですが、気づけばジュエリーの方を優先させてしまっているというか。服はワンシーズンに一枚くらいしか買いません。
もし1万円のTシャツと1万円の指輪があったら、つい指輪を買ってしまうんです」
▲上から、ma-products、Carla Caruso、IRI jewelry
▲SOURCEで購入したピアス
筒井:
「ジュエリーの中でも、素肌に馴染むスキンジュエリーが好きです。ダイヤモンドも華やかでキラキラしたカットよりも、ローズカットなど石の素朴な風合いを生かしたものが好み。
定期的にお手入れをするのですが、ゴールドがピカピカになっていく様子を見るだけでうっとり。私の癒しになっています」
東京の人になれる気がして買った、ネックレス
▲Marjorie Victorのネックレス
筒井:
「私は福岡県出身で、就職を機に上京。そして初めて東京で購入したジュエリーはひし形のモチーフがついたネックレス。これを身に着けるだけで東京の人になれる感じがしたんです。
なんて言うか、シンプルな服装にちょっとだけ個性的なアクセサリーを着けている感じが、都会っぽく感じて。
そこから、記念日とかにはジュエリーを買うようになりました。誕生日には、背伸びをした買い物をすると決めているんです。その物に似合った自分になるぞと、モチベーションのアップにつなげています」
憧れに近づきたくて、好きになったブランドたち
▲左上から時計回りに、SOURCE、ma-products、Tej Kothari、SOURCE
▲ma-productsのピアス
筒井:
「憧れを抱くのは、決まって洋服やジュエリーのブランド。だからスタッフの方の雰囲気や、この店に似合う自分になれたら素敵だなと思えるお店に惹かれます。
例えば『SOURCE(ソース)』。東京に来てから知ったのですが、シンプルな中に洗練されたデザイン性を感じられて、とても好みなんです。お店のディスプレイも素敵で、作り手の方々のこだわりを感じられます。
言葉で説明されるよりも、自分がどう感じられるかの方が私にとっては重要なのかもしれません。だからジュエリー自体はもちろん、お店の雰囲気や、店員さんの醸し出す空気などから自然と好きだなと心動かされたものを購入しています」
筒井:
「普段私はすごくメモ魔。いつもノートに何か書いています。大学では哲学を学んでおり、言葉で物事を把握しようと務めることが多いです。
けれどもジュエリーは、言葉を忘れさせてくれるというか。説明なんていらないものだなぁと思います。
生き方や人によって必要なものってさまざまだと思うのですが、私にとってはジュエリーが人生で必要な物だったのかもしれません。ついつい集めてしまうほどに。
ただ眺めてうっとりして、感じ入ることで、ふとした瞬間言葉を忘れられる。そうすることで、自分自身のバランスを取っているのかもしれませんね」
Photo : Kazumasa Harada
Styling : Maki Taniyama
※本文中にブランド名がないものは、ブランド名が不明のアイテムです。
筒井(つつい)
文房具メーカーに勤めたのち、クラシコムに入社。好きなものは「ふかふかの布団で寝ること」「パンや焼き菓子など小麦粉を使った食べ物」「ニットを着て、お手入れすること」「靴下をあつめること」「メモを書くこと」。ジュエリーは目と心の栄養。
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