【エッセイラジオ】第22夜:齋藤 美和さんのエッセイ「ご褒美みたいな出会い」(読み手 スタッフ小林)
編集スタッフ 鈴木
今日も1日おつかれさまでした。
皆さんこんばんは。日曜日の20時、いかがお過ごしでしょうか?
週末でリフレッシュされた方や、明日からの一週間に備えて気持ちを整えている方、思い思いの時間が流れていることと思います。
そんな誰もがほっと一息つきたい時間に「おつかれさま」の気持ちを込めて、「エッセイラジオ」をお届けします。
思うようにいかなかった昼間の出来事や、いつも心の端に引っかかっている悩み事など。生活していると日々色々とありますが、このラジオを聴いているその時間だけは、一旦それらを手放して、ゆったりと声に身を任せていただけたら幸いです。
今夜のエッセイの書き手は、「しぜんの国保育園」園長の齋藤美和(さいとう みわ)さん。読み手は、当店スタッフの小林です。
ではさっそく、今夜のエッセイの世界へ、どうぞいってらっしゃいませ。
ご褒美みたいな出会い
齋藤 美和
お気に入りの
spoken words projectのスニーカーを
思い切って靴のクリーニングに出した。
2週間後、受け取りに行くと
受付の時とは別の、私と同世代の
男性のスタッフが対応をしてくれた。
預かり証を渡すと、
「あ! このスニーカーですね。
すごくかわいいと、スタッフの中でも
話題に上がっていたんですよ」
と話してくれ、丁寧に袋に包んでくれた。
まさか、私のスニーカーが
クリーニングの場でも、愛されていたとは!
と、とてもうれしい気持ちになった。
思わず、スニーカーを真ん中にして
数名のスタッフの方が褒めてくれている
シーンを思い浮かべる。
「そうなんです。とても気に入っていたので、
長く履けるようにプロにクリーニングを
頼もうと思ったんです」
と伝えたら、店員さんもにっこりと
笑ってくれた。
お気に入りのスニーカーもきれいになり、
またうれしい気持ちももらった。
一緒にいた息子に
「こういうのって本当にうれしいな」
と伝えると、息子も
「いい人だったね、お母さん、よかったね」
と言ってくれた。
今も、その気持ちが心に残っていて、
「ああ、あの日は本当にうれしい日だった」
と、心に余韻が残る。
きっと、このスニーカーを履くたびに
思い出すだろう。
また別の日。
気になっていたアクセサリー店の
オンラインショップで
アクセサリーを2点購入した。
1つは予約販売のものだったので、
通常販売のものと一緒に送るか、
それとも予約のものとは別に送るか、
とメールで連絡があった。
「急ぎではないので、
2つ、一緒に送ってください」
とメールを返した。
すると、数日後お礼のハガキが届いた。
「ご購入をありがとうございます。
お届けまで、お時間を頂きますが、
もう少し楽しみにお待ちください」
と手書きの文字で、丁寧に書いてあった。
突如届いたお手紙にびっくりしたと同時に、
じんわりと温かい気持ちになった。
買い物という日常の出来事の中にも
うれしい出会いというのが隠れている。
当たり前のように続いていく
暮らしの中にも、
思いがけないご褒美みたいな
出会いがあるものなんだなあと思う。
ふとした言葉や、ふるまいが
人を幸せにする。
そんなうれしい瞬間を見つけられるように
やわらかい心をたずさえて歩みたい。
いかがでしたか?
ほんの数分ではありますが、心の緊張がほどけたり、すうっと眠りに入るきっかけとなれたなら、これほど嬉しいことはありません。
次回の配信も、どうぞ楽しみにしていてくださいね。
エッセイラジオを通して、このささやかなエールが届きますように。それでは、おやすみなさい。
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