【あの人が着るデニム】ブルー編:年相応の装いより「自分が好きな服」を選ぶ(徳田民子さん)
編集スタッフ 奥村
歳を重ねるにつれ、昔と同じ着こなしではしっくりこなくなってきた「デニム」。
今回は当店オリジナルの「ワイドデニム」を使って、今の自分に合うデニムの楽しみ方を、ファッションコーディネーターの徳田民子(とくだ たみこ)さんに伺いました。
インディゴデニムのコーディネートを拝見した前編に続き、後編はブルーのデニムを使った私服コーディネートを拝見。素敵に合わせるコツを伺います。
(この記事は2022年2月に制作し、以降公開しております。改めてこのタイミングで多くの方にお読みいただければ嬉しいです。)
徳田民子さんが着こなすデニム
前編(インディゴ編)はこちらから
徳田さんが着こなす
当店のオリジナルデニム(ブルー編)
定番のボーダートップスも
ジャケット+モノトーンで垢抜けた印象に
徳田さん:
「ブルーのデニムは、装いがパッと明るくなる色ですね。歳を重ねるとコーディネートに元気が欲しくなるので、このデニムなら1枚でそれが叶うなと思いました。
その分、カジュアルな印象が強いので、モノトーンや上品なデザインの小物で、きちんとした印象をプラスすると、より年齢に合った素敵な着こなしになると思います。
今回はカジュアルなボーダートップスを合わせましたが、上にレザージャケットを重ねて、ちょっとしたお出かけにも使える装いを意識しました」
▲ボーダートップスは『agnes b』
徳田さん:
「ストールやピアスも、ボーダーと同系色でまとめてシックに。
ポイントは白のスニーカー。足元を明るくすると、コーディネートにメリハリが生まれます」
▲白のスリッポンシューズは、松本のセレクトショップで購入
パーカーも、ニット素材なら上品に
マフラーと手袋の赤がポイント
▲カーキのニットパーカーと、キルト素材の帽子はどちらも『niko and…』
徳田さん:
「カーキやベージュなど、カジュアルな色味も柔らかい雰囲気でまとめてくれるのがブルーデニムのいいところ。今回はトップスをすべてカーキ系でまとめました。
トップスのパーカーは、ニット素材を選べばラフな印象になりません。ビッグシルエットなので、丈を少し捲って、ワイドデニムとのバランスが良いようコンパクトに見せています」
徳田さん:
「差し色には赤色を。マフラーのチェックと、赤の手袋で取り入れました。
パッと目を引く赤を取り入れるだけで全体がぐっと締まり、女性らしさもプラスされます」
▲赤の手袋は伊勢丹で購入
トップスは、デニムに合う着丈選びを
シャツ+パールのアクセサリーできちんと
徳田さん:
「明るいブルーのデニムは、春の気分にもぴったりの色。1枚で柔らかい印象になるので、これからの季節も活躍しそうですね。
淡い色のボトムスは身体が膨張して見えがちなので、ブラックのトップスを合わせてすっきりまとめてみました」
▲カーディガンは『Keiji Itakura』ブルーのシャツは『Robe de chambre』
徳田さん:
「カーディガンは前編と同様に、上部と下のボタンを開ける “中間留め” でウエストをマークするとすっきり見えます。
着丈の短めなカーディガンと、長めのシャツを重ねることで縦長のシルエットが生まれて、ワイドデニムを合わせてもすっきり見えるよう意識しました」
徳田さん:
「アクセサリーはパールを選んで、デニムコーデを上品な印象に。
全体的に落ち着いたトーンなので、裾からストライプの靴下を覗かせて、遊び心をプラスしました」
年齢に合わせるより「今日の自分」が着たい服を
前後編で、6つのコーディネートを見せてくださった徳田さん。驚いたのは、お手持ちの服のブランドが多様なこと。
ユニクロや無印良品から、niko and…などの若者向けブランドまで、幅広い中から選んでいました。
徳田さん:
「ショッピングに行く時も、年相応のブランドより、あえて若者向けのお店に入ってみるんです。
今の年齢に合うものを着ようと思ったら、どうしても服の範囲が限られますし、マンネリを感じてしまいませんか? それなら、純粋に好きと思えるものを探した方が楽しいですから」
若者向けのブランドは、刺激的なデザインが多い。その中から自分にも着こなせるものを見つける方が、ずっとワクワクする。そう徳田さんは言います。
徳田さん:
「デニムにボーダー、スニーカー。私が昔から好きな服は、どれも定番のものばかりです。
でも、それを着る自分は毎日同じ気持ちではなくて、1日1日違いますよね。だから私は、朝起きた時、今日はどんな場所へ行く予定? それならどんな気分でいたい?と考えるんです。
服を選ぶことは、今日を楽しく過ごす方法を考えることと同じ。そんな風に思ったら、着たい服のイメージも少しずつ湧いてきませんか? 」
年齢の変化に合わせて、それまで好きだったものを手放さなくてはいけない時もくるのだろうと思っていたわたし奥村。
けれど、好きなものは、いつまでも好きでいていい。徳田さんのお話を聞いていたら、そんな勇気が湧いてきた気がします。
大切なのは、今の自分に合う服を探すことではなくて「好きな服を自分らしくアップデートしていく」こと。徳田さんの着こなしには、そのヒントが詰まっていました。
これからも、デニムをおしゃれの定番に。
当店のワイドデニムも、これから先も、今の自分に寄り添う定番であり続けられたらと願っています。
今回徳田さんに着て頂いた
オリジナル「ワイドデニム」はこちらから
【写真】神ノ川智早
もくじ
徳田 民子
1945年生まれ。『装苑』(文化出版局)などの雑誌編集長を務め、退職後は長野県安曇野市に住まいを移し、フリーのファッションコーディネーターに。著書に『安曇野便りの心地いい家しごと』(主婦の友社)、『徳田民子さんのファッションルール』(宝島社)がある。
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