【クラシコムのしごと】ワクワクする場所をつくりたい。「北欧、暮らしの道具店」の商品ページづくり
編集スタッフ 野村
開店15年目を迎えた「北欧、暮らしの道具店」。
徐々にスタッフも、チームも、新しいお客さまも増えてきたこともあり、あらためて当店で働くスタッフの現場を、不定期の連載「クラシコムのしごと」でお届けしています。
今回は、当店の商品ページの制作を行なっている「ストア編集グループ」に密着しました。
「北欧、暮らしの道具店」の商品ページを作成しています!
▲グループは全9名。この日は商品ページの撮影でオフィスに来ていたメンバー4人(左から青木、栗村、石川、小針)に集まってもらいました
ストア編集グループでは、各メンバーが担当する商品をもってページの制作を進めています。
担当者は、ページの構成案から、スタイリングをしての写真撮影、テキスト執筆までの全ての工程を手がけていきます。
▲アパレル撮影の現場。カメラマンさんと撮影カットの確認をしていきます
そして担当する商品がアパレル商材であれば、プロのカメラマンやスタイリスト、ヘアメイクやモデルといった外部のスタッフの方たちとも、たくさんのコミュニケーションを取りながらページを制作。
また商品ページのみでなく着用レビューページの撮影や、担当案件によっては特集記事の執筆を行うこともあり、業務は多岐にわたります。
今回は、入社して1年が経とうとしているスタッフ小針と、小針のメンター(=教育担当)であるスタッフ栗村の2人に詳しく仕事の話を聞いてみました。
「今回のアイテムの魅力はどこだろう?」
小針はこれまで雑貨アイテムのページを多く担当し、現在は徐々にアパレル商品の担当も増えてきたそう。
入社してすぐの担当商品の撮影で、商品ページを作る上で大切にするべきことを学んだと教えてくれました。
スタッフ小針:
「担当になった、ICHENDORF(イッケンドルフ)のガラスのティーポットのページを作っていた時のことです。
はじめは、ティーポットだからアンティーク調の木のテーブルに、シナモンロールなどのかわいいお菓子を置いて、当店の他のティーポットの商品ページも参考にしながら“ほっこりかわいい”スタイリングでいこうと思って、撮影を進めていました。
先輩スタッフに写真の確認をお願いすると、ガラス素材のきらっとしたポットで、デザインもモダンで珍しいものだから、その魅力がお客さまにもっと伝わるスタイリングを考えてみるとよさそう、とフィードバックをもらったんです」
▲小針がスタイリングし撮影した、ICHENDORFのティーポットスタッフ小針:
「ティーポットひとつとっても、当店で扱っているものは様々あって、アイテム毎に違ったテイストや魅力があります。
だからこそ、それぞれその魅力がきちんと伝わるスタイリングやテキストも違っていて。今回担当するアイテムの魅力ってなんだろうと毎回深く考えるきっかけになったんです」
▲同じく小針が担当したミモザをあしらった4つの雑貨。各アイテムが持つ個性や魅力はバラバラだからこそ、ひとつの企画として統一感を出すのが難しくも面白い経験になったそう
仕事に正解はないから、「一緒に考える」
スタッフ栗村には、業務を教えるときに大事にしていることはあるかを聞いてみました。
スタッフ栗村:
「カメラ操作や写真の編集など、技術的なことはすぐ教えられますが、当店らしいスタイリングといった、センスや感覚的なことについては、『これが正解!』というひとつの答えがあるわけではありません。
なので教えるというより、その都度『一緒に考える』ということを大切にしているかもしれません。
出てきたアウトプットに対して、こうした方がもっと良くなりそうとか、自分たちもお客さまも見ていてワクワクするスタイリングやテキストってなんだろう、ということを繰り返しコミュニケーションして、並走している感じです」
ストア編集グループはどんなチーム?
それぞれが担当商品をもって、独立して仕事を進めていくストア編集グループ。チームの雰囲気についても聞いてみました。
スタッフ小針:
「月に2回、定例ミーティングを設けられていて、そこで集まったメンバーで作った商品ページのクリエイティブや目標売り上げに対して成果はどうだったかの振り返りをしています。
普段は、みんなが独立してそれぞれ忙しく動き回っていますが、チームのコミュニケーションツールである『Slack(スラック)』上のやりとりを、チームのメンバーがお互いに細やかにチェックしていて。誰がどんな案件を担当していて、どんなことに困っているかを把握していることが多いんです。
なので、こちらがヘルプを出した時には親身になって相談に乗ってくれたり、完成間近の商品ページを見てくれていて『すごく良かったよ〜』と感想を言い合っていたり、包容力のあるチームだなぁと感じます」
商品ページは、もっと「ワクワクできる」
これからどんな商品ページを作ってみたい? そんなことを2人に聞いてみました。
スタッフ小針:
「遊び心があって、眺めているだけでも楽しいページを作ってみたいなぁと思うんです。
商品ページとしての分かりやすさや親切さといったところはしっかり押さえながら、たとえばストーリー性のある商品ページや、ちょっといつもより遊びの効いた写真が使われている商品ページなど、お客さまがよりワクワクしてもらえる場所になるように、ページ作りをもっと模索してみたいです」
▲栗村が担当した、当店オリジナルのペチパンツスタッフ栗村:
「先日発売した当店オリジナルのペチパンツの商品ページは、ただ商品の情報を羅列するだけじゃなくて、スタイリングや写真のレイアウト、選ぶ写真の内容にも少しの遊びを加えたいと思って作りました。
読み物コンテンツとして面白く読んだり眺めたりできる商品ページを作れたらいいなと、チームマネージャーの二本柳と話していたことがあって。たとえその時購入しない場合でも、いつかお買い物をしてくれたり、そのアイテムがある暮らしを楽しくイメージする時間も楽しんでもらえたら、という気持ちがあったからかもしれません。
本当はもちろん買っていただけるのが一番ですが、たとえ買わなくても楽しい、そんなページをこれからもお届けしていきたいです」
***
どうすればお客さまにワクワクしてもらえるか、と考える気持ちを根っこに持ちながら、日々新しい挑戦を続けているストア編集グループ。
商品ページは、今の「北欧、暮らしの道具店」らしさが一番見える場所であるからこそ、私たちスタッフもそのページの出来上がりをいつも楽しみにしています。
これからも楽しいお店、訪れたい場所でいられるよう、スタッフ一同でお店を盛り上げていきたいと思います。
(写真10枚目)photo:山根悠太郎、stylist:樽山リナ
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