【クラシコムのしごと】スマホに「居心地の良い場所」を作りたい。アプリ開発チームに密着しました
編集スタッフ 吉野
北欧、暮らしの道具店で働くスタッフの様子をお届けしている不定期連載「クラシコムのしごと」。
今回は、アプリ開発チームに密着しました。
スマホのホーム画面からワンタッチで開けば、お買いものはもちろん、読みものを読んだり、動画やラジオを視聴したりすることも。当店のアプリがリリースされて約4年が経ちました。
どうやらこのアプリ、日々改善のために開発チームのスタッフが動いているようで……。
そんなスタッフ3名に、アプリ開発を通して考えていることや、日々の試行錯誤について話を聞いてみました。
(左から)
白木(しらき)
2021年入社。テクノロジーグループ・プロダクトマーケティンググループ所属。夏の思い出は、カヤックで無人島へ行くツアーに参加したこと。
佐成(さなり)
2023年入社。プロダクトマーケティンググループ所属。夏の思い出は、旅先でジンベエザメとツーショットを撮ったこと。
村田(むらた)
2019年入社。テクノロジーグループ・プロダクトマーケティンググループ所属。夏の思い出は、家族でカブトガニ博物館に行ったこと。
自然と「また来たい」と思えるアプリづくり
村田:
「アプリ開発のきっかけは、読みものやラジオ、動画といった当店がお届けするコンテンツを垣根なく楽しめる場所を作りたいね、という声が社内で上がったことでした。
WebサイトやYouTubeなどそれぞれのプラットフォームを訪れるのとは別に、『ここに来れば当店の世界観に浸ることができる』という場所になったらいいな、と開発に取り組み始めたのを覚えています。
アプリがリリースされてから、もう少しで4年。たくさんのお客さまに楽しんでいただけていることが、とても嬉しいです。自然とまた来たくなるようなお店にするにはどうしたらいいだろう、と考えながら日々改善を重ねています」
▲アプリのホーム画面。おすすめの商品から新規コンテンツまで、毎日変わっています
▲暮らしにまつわる動画や読みもの、ラジオも。欲しい商品を探しつつ「ながら聴き」もできますよ
白木:
「特に気を配っているのは、例えば『表示速度は快適であるか』『探している商品に迷わずたどり着けるか』といった、操作のスムーズさに関わることです。
他の部署が扱う商品やコンテンツを、できる限りストレスなく楽しめる土台を整えるのが、僕たちの仕事だと考えていて。
アプリは手軽にお店に来られる分とても身近なものだからこそ、居心地の良い場所にしていきたいと思っています」
佐成:
「アプリは入社前から日々利用していて、お客さんとの距離感がちょうど良いお店だなと感じていました。
入社後、広告に関して話している時『そのやり方はたくさんお店に来てもらえるのかもしれないけれど、うちらしくないからやらなくていいよね』という話になったことがあって。イメージ通りだなあと嬉しくなったので、印象に残っています」
自分が買いものするならどう感じるかな?
と想像してみます
「意識すらしていなかったけれど、言われてみれば引っかかるな」と思うようなことに向き合っていると感じます。そんな無意識レベルの違和感を、どうやって拾い上げているのでしょうか。
佐成:
「私は前職もアプリに携わっていたので、他の女性向けのアプリをいくつか入れていて。当店のアプリを使っていて違和感を感じたら、他社のアプリを参考に、気づいたことをミーティングで話すことがあります」
白木:
「僕は他のアプリも見つつ、当店のアプリをとにかくたくさん見ているかもしれません。やっぱり仕事として見ていると小さな違和感に気付けないので、お客さまになりきって、本当に買うぞ、という気持ちで見る。もちろんお客さまから直接意見をいただいて、改善する場合もあります」
白木:
「以前お客さま座談会で、お客さまから『操作のストレスがないからとても使いやすいです』と言っていただいたことがあって。自分たちが日々やっていることは、ちゃんと伝わっているんだって本当に嬉しくて、ちょっと泣きそうになりました。
だからストレスなく操作していただける場所にすることは、より突き詰めていきたいなと思っていますね」
村田:
「他には、入社したての社員に協力してもらうこともありますよね。ランダムに商品を指定して、その商品のページに辿り着くまでの動きを見る、ということをやっています。
すると『そうか、そういうところでつまずくのか』と、自分たちでは気づいていなかった操作のしづらさが見えてくるんです」
どんなトライも、次に活かせるから大丈夫
会社の中でも、数字に向き合っているイメージの強いグループ。具体的な数字が決まっていることで難しさを感じる場面もあるのでしょうか。
村田:
「仕事をしていく中で『ここまで到達できたらいいよね』と共有しているガイドラインはあるのですが、実は必達の目標値はないんです。
余裕を持つことで何かチャレンジができるかもしれないし、そうしたら新しい視点やお客さまに出会えるかもしれません。チャレンジして仮説とは違う結果が出てもそれは学びだと捉える。どんなトライも次に活かせるから大丈夫、という気持ちでいます」
白木:
「目標値がない代わりに日々、数字の変化は細かく確認しています。日々の健康状態みたいな感じですね。これはお客さまを知ることに繋がっているので、コンスタントに把握するのは大事なことだと思っています」
なくてはならない、って言ってもらえたなら
佐成:
「私たちがそうであるように、人それぞれライフスタイルも望んでいるものも違うと思います。でもだからといって、一人一人のお客さまに寄り添うことを諦めたくなくて。
離れている時間があってもいいし、もしまた戻ってきたいって思ったらいつでも戻って来られるような、そんな場所であり続けたいです」
白木:
「これからも、小さな変化を積み重ねていきたいですね。それは僕自身が、よく通っていた居心地の良い場所がガラッと変わってしまうと寂しいだろうな、と思うからです。
なのでちょっとずつ改善を重ねて、長い時間軸で振り返ってみるとすごく良くなってる!と感じられるような変化の仕方が理想だな、と考えています」
村田:
「私たち自身もじわじわと変わっていっているように、お客さまの暮らしも変わってきているのだろうなと思っています。
当店のアプリが、波がある人生の中でひとときの穏やかさを感じたり、自分のリズムを取り戻したり、そんなきっかけになれたら。なのでお客さまの生活や人生の中で、アプリがどう使われているのかもっと知っていけたらな、と。
そんな中でなくてはならない、そんなふうに言われるアプリでありたいですね」
データを観察して、そこからお客さまを想像して……を繰り返しているアプリ開発チーム。私たち編集グループが記事の向こうにお客さまを見ようとするように、3人にはアプリの向こうにお客さまが見えているのだなと感じる取材でした。
意識していなければ見落としてしまうような違和感への気づきと、それに対する改善の積み重ねが、アプリを開いている時間の「居心地の良さ」に繋がっているのかもしれません。
次はどんなチームが登場するのでしょう。楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。
アプリのダウンロードはこちらから
アプリを使われていない方はぜひ、こちらからダウンロードしてお楽しみください。下のボタンから、iOS/Androidそれぞれのストアに移動できます。
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