【いつもの日に、花をまとう】とろみ素材のシアーブラウスと、あの人の着回しコーデ(フローリスト・渡辺安樹子さん)
編集スタッフ 糸井
春の街なかでは、ピンクやイエロー、グリーンなどの「色」のあるコーディネートをしている人に、目を惹かれることが多くなりました。
そんな色をまとうコーディネートを、気負いなく楽しめたら。かねてより「花」のもつ独特な色合いに魅了されてきた店長佐藤が花から着想をえて、この春に2着の特別なブラウスをつくりました。
モチーフにしたのは、スイートピーとクリスマスローズ。
それぞれの色合いや、その花らしいフォルムまで感じられるように。また普段のコーデに合わせやすい工夫をこらし、何度も試作をかさねて完成した自信作です。
▲左からスイートピー、クリスマスローズをそれぞれモチーフに作ったブラウス。
この特別コンテンツでは、私たちの思う素敵な女性である渡辺安樹子(わたなべあきこ)さんを訪ねて、異なる2着のブラウスを着用いただくことに。
実際に着てみた感想を伺いながら、ふだんの私服と合わせたコーディネートをみせてもらいました。
渡辺安樹子さん
Akiko Watanabe
158cm
夫婦で東京・中目黒の花屋「farver」を営む渡辺さん。夫と小学5年生の娘、愛犬と暮らしています。
昨年引っ越しされたご自宅には、いくつものヴィンテージ家具と異国の雑貨が並びます。あちこちに飾られた花やグリーンが、そんな部屋に一層彩りを加えていました。
自宅ではゆったりと過ごし、お店に出勤する際はかろやかな装いで過ごすという渡辺さん。今回はご自宅とお店、それぞれで過ごす際のコーディネートを見せていただきました。
christmas rose
まずはクリスマスローズをモチーフにした、明るいグリーンのブラウスを着用いただきました。刺繍とピンタックを贅沢にあしらった一着です。
01
同系色のグリーンのスカートを合わせて
渡辺さん:
「普段から、色物はよく手に取ります。毎日お花を見ているからなのか、なんだか色を取り入れたくなるんです。
このクリスマスローズのブラウス、想像していたよりも色がぐっと鮮やかで素敵ですね。ボトムスや合わせる小物を選ばない色だと思いました。黒いボトムスはもちろん、ベージュやネイビー、グリーンなどのアースカラーとも相性がよさそうです。
まずは、黒とグリーンのロングスカートでワントーン風に。休日の自宅で、ゆったりと過ごすイメージです。襟がバンドカラーなので、スカートにインしてすっきりシルエットで。丈はしっかりありますが、薄手の生地なのでインしてもごわつきませんね」
渡辺さん:
「このブラウスは、刺繍とピンタックがほどよく、甘すぎずなところが可愛い。普段からレースや刺繍のものと合わせるときは、あえてボーイッシュなアイテムを合わせてバランスを取るのですが、これならスカートでも気負いなく着れます。
ボタンも、少しキラッとした貝ボタンで、アクセサリーのような雰囲気。ここに小物を足すなら、グリーンと相性のよさそうなゴールド系を加えたいです。
今回は、ゴールドがアクセントのバングルと、ゴールドの靴下を2つ加えて統一感を出してみました」
02
シアー素材に合わせて、きれいめボトムスを
渡辺さん:
「仕事やお出かけをイメージしたきれいめコーデに。シアー素材のブラウスに合わせたのが、最近買ったベージュのシアーパンツ。やっぱり、アースカラーならなんでも合いそうなグリーンです。
ベージュはつい手に取る色。肌の色に馴染んで、色物アイテムにも合わせやすいので重宝しています」
渡辺さん:
「自然光に当たると、よりシアー素材の魅力が分かります。ほどよい透け感で、大人っぽく着られるというか。なにより生地がふわっとやわらかく、風通しもよくて。
後ろ姿にも、細かいピンタックと刺繍がほどこされているから、シンプルな着こなしでもそっけなくならないのも嬉しいです」
渡辺さん:
「自分のスタイルや定番アイテムというのはあまり決め込んでいなくて、その日の気分を大事にしています。ヴィンテージやエスニックなものも好きだし、パンツスタイルも好き。
シンプルにまとめるときは、アクセサリーでアクセントをつけたりもしていますが、このブラウスは首元がきつすぎずゆったりしすぎず、貝ボタンがアクセントになるから、ネックレスをしなくてもバランスが取りやすそうです」
***
sweet pea
次に着用いただいたのは、スイートピーをモチーフにした、ややオレンジ味のある肌に馴染むピンクのブラウスです。
01
サロペットと合わせて
渡辺さん:
「先程のクリスマスローズと比べると、スイートピーのブラウスは、色も形も、よりガーリーなイメージを持ちました。
袖や裾まわりにフリルが付いたアイテムは持っているのですが、襟元が贅沢にフリル仕立てなものは久しぶり……!
甘すぎないコーデにすると、いつもの自分らしく着こなせるかなと、まずは白いサロペットを合わせました。サロペットは手持ちにいくつかありますが、最近のお気に入りはこの一着。
ボーイッシュなオーバーオールやサロペットを選ぶだけで、甘辛なメリハリがついてすんなり馴染みました」
渡辺さん:
「着てみてわかったのが、袖のつくりの絶妙さ。短すぎず長すぎないカバー力があって、冬の間出すことのなかった二の腕まわりも隠れて嬉しいです。
身幅もほどよいので、脇まわりに生地がくっつかず、サラッと過ごしやすいですね」
渡辺さん:
「V字の首元は、やや深めなつくり。サロペットを合わせるとほどよく開きがおさまり、シルエットの変化も楽しめそうです。
胸元にフリルのボリュームがありつつ、生地が柔らかいので重ね着してもゴワゴワしませんね。
そうそう、フリルは後ろの首まわりにもあって、それがサロペットからのぞかせるとなんとも可愛かったんです」
渡辺さん:
「アクセサリーを合わせるなら、暖色系のネックレスとピアス、ネイルも塗って統一感を楽しめたらなと。
色物コーデのときは、小物の色もリンクさせ、どこかに統一感をみせるのが好きなんです。ピンクアイテムには、ほんのりピンク色のラインが入ったスニーカーを合わせたり。
このネックレスも、友人のブランドのものでずっと愛用しています。少し短めの、ほんのりピンクの入った白いビーズがブラウスとよく合いました」
02
ベーシックなブルーデニムに、
イエローの小物でアクセントを
渡辺さん:
「ブルーデニムでシンプルにまとめつつ、イエローのネックレスとパンプスでアクセントを加えました。デニム合わせは間違いないですね。
インナーは、白い丸襟のタンクトップを着ています。今回は目立たない色を選びましたが、カラーインナーを合わせてもよさそうでした。
靴は、お気に入りの『MARTINIANO(マルティニアーノ)』のもの。ネックレスは学芸大学にある『333(バーバーバー)』のものです。
このデニムはストレートシルエットですが、フレアタイプも合わせてみたいですね」
渡辺さん:
「個人的にトップスの裾はそのまま出さず、インですっきりとまとめることがほとんど。
襟ぐりのフレア感は、意外なほどにボトムスとのバランスが取りやすいなと思いました」
渡辺さん:
「花をモチーフにしたブラウスを今回着てみて、自分にとってはお花選びと、コーデ選びは似ているなと思いました。
その日によって、元気やエネルギーが欲しいときは黄色や赤いお花に惹かれたり、疲れがたまって癒やされたいときは柔らかい色やグリーンを選んだり。
今日の自分がどういう気持ちで、今どんなものを求めているのか。お客さまと一緒にお花を選ぶときは、できるだけそんな今の気持ちや直感を大切に伺うようにしています」
渡辺さん:
「お洋服選びもそう。その日の気分をなにより大切にして、きれいな色の洋服に惹かれたら素直に選んでいきたいなと思いました。
ちなみにお花の色って、意外と何でも合うんですよね。だからこのブラウスも、自由にブーケのような感覚で手持ちの服と合わせていけたらと思いました」
***
いつものワードローブに、「きれい色」が一着加わることで、心がワクッと、またみずみずしく感じられる。まるで花をまとうようにエネルギーをもらえるような、とろみ素材のシアーブラウス。
着ない日も、ワードローブにあるだけできっと春の気持ちになれそうです。商品ページもぜひご覧いただけたら嬉しいです。
▼着用レビューでは、身長ちがいのスタッフ4名が、着心地やコーディネートをレポートしています。
▼企画を生み出した店長の佐藤と開発担当のスタッフ緑川が、ブラウスに込めた想いを語ります。後半では、店長佐藤が2着のブラウスを使ったコーディネートも紹介。
こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
photo:上原朋也
渡辺安樹子
中目黒の花屋「farver」を夫婦で営む。花のある暮らしの素晴らしさを伝えられるよう店舗営業を軸に、日々さまざまな活動を行なっている。https://farver.jp
Instagram:@farver_conduit_official @farver_akiko
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