商品プランナー　中居

こんにちは。商品プランナーの中居です。

そろそろ私たちの住む関東地方でも、梅雨入りの気配を感じる今日この頃。

毎年この時期は憂鬱な気分になってしまうのですが、せっかくなら雨の日も楽しみたいなぁという気持ちでつくったのが、本日発売の「雨の日を愉しむ長傘」です。

当店では初のオリジナルの長傘。雨の日が待ち遠しくなるような素敵なものが出来上がりました。

開発のきっかけや裏側をちょっぴりご紹介させてください。

 

目からウロコの「長傘派さん」の声

雨の日というと、装いを天候に左右され、なんとなく制限されているように感じるところがありました。

だからなるべく、晴雨兼用の折りたたみ傘やレインシューズといった、普段から使えるレイングッズを選ぶほうが、ストレスなく雨の日を迎えられるはず、と疑いもしていなかった気がするのです。

当店では2019年からオリジナルの折りたたみ傘を発売し、私自身も長年愛用してきました。個人的にも大満足していたのですが、ある日社内スタッフから「長傘派なので、長傘もつくってほしいです」という意見をもらって。

長傘はサイズもつくりもしっかりしているから、雨をきちんと安心してしのぐことができる。持ち歩く佇まいそのものも素敵。と聞いて、目からウロコが落ちたのです。

なるほど確かに、専用の雨具をしっかりと選ぶこともまた、前向きに雨の日を迎えることにつながるのだな、と。

折りたたみ傘が「アクティブ」なイメージだとしたら、長傘はどこか「ゆったりと雨の日を愉しみたい方」に届けたい。テーマは「ちょっぴり大人なクラシカル」はどうだろう？

私たちらしい長傘のイメージがどんどん膨らんで、企画を進めていくことになりました。

 

当店だけのクラシカルな “チェック柄”

そんな長傘に合うテキスタイルとしてパッと浮かんだのが、どこかレトロな印象のあるチェック柄。

それを私たちらしく、今の気分も反映させたチェック柄に再解釈して、とっておきのオリジナルテキスタイルをつくりたい。

そこでご相談したのが、当店ではコスメアイテムのパッケージやポスターでお馴染み、フィンランド在住のテキスタイルデザイナー・吉澤葵さんです。

シンプルな柄だからこそ、いきいきとゆらぎのあるタッチや美しい色遣いが映える、吉澤さんならではのテキスタイルで表現いただけたらと考えたのです。

たくさんのパターンを描いていただいた中から選んだのは、ピッチの異なる2種類のチェック柄。

当初は1つの柄で2色展開を想定していたのですが、どちらも素敵で選びきれず、2つの柄を採用することに。

チーム内でも「選べない……！」という声が上がったほど、2つとも素敵な仕上がりです。

plaid（グレー）は柔らかなグレートーンの広めのチェック柄。ライトブルーのポイントがアクセントに。優しい印象がお好みの方におすすめです。

block check（ブラウン）はダークブラウンに薄いグレーの細かなチェック柄。モダンな印象がお好みの方や、男性の方にもおすすめしたいテキスタイルです。

▲吉澤さんのアトリエの風景

吉澤さん：
「クラシックなチェック柄と色ですが、とても新鮮でどんな服にも似合いそうな仕上がりになりました。とくにブラウンのblock checkは男性にも使っていただけるのではとお気に入り。柄のハンドタッチもしっかりプリントで表現されていて嬉しいです」

ぜひ商品ページのコーディネートも参考に悩んでいただけたら嬉しいです。

▲ラフ画を実寸大に印刷し、傘に載せて見え方を検証。ユニセックスもいけそうですね〜とコメント中の一コマ

 

雨から守る、安心感のある仕様

今回は「雨傘専用」の仕様。しっかりと雨から守ってくれるよう、親骨60cm（直径約100cm）のサイズを選びました。

強めの雨の日や、リュックサックを背負った日にも安心して差すことができますよ。

グラスファイバー製の傘骨を使用したので、比較的軽く、持ち歩きやすさも叶いました。

生産は、オリジナルの折りたたみ傘と同じ老舗の傘メーカーに依頼。安心の品質で、長く使い続けていただける長傘です。

 

ささやかなあしらいにもときめきを

テキスタイル以外にも、手元は天然の竹の曲げ木を使ったり、「露先（つゆさき）」と呼ばれる先端のパーツにはきらりと光るシルバーを採用したりと、ささやかなあしらいにもときめきを散りばめました。

ぜひこの佇まいにうっとりとしていただけますように。

model：山葉子
photo：上原朋也
hair&make：宇津木明子

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