【サングラス選び、きほんのき】後編:サングラス選びは難しくない? スタッフ3名の「似合う」を選んでもらいました
編集スタッフ 藤波
いよいよ夏本番。日よけ対策として欠かせないアイテムの一つが、サングラスです。
暮らしで身近な存在になりつつも、意外と知らないサングラスの選び方のあれこれを、アイウェアブランド「Ciqi」デザイナーの小原芳晃(おばら よしあき)さんに伺っています。
前編ではサングラスを選ぶ上での極意について教わりました。続く後編では、それぞれ異なるサングラス事情の当店のスタッフ3名にぴったりのものを選んでいただきました。
ぜひメガネ屋さんでの接客をのぞいてみるような気持ちで、皆さんのサングラス選びの参考にしていただけたら嬉しいです。
本特集に登場するサングラスはこちら
今年、念願のサングラスデビュー
自分に似合う色が知りたいです!
編集スタッフ 一瀬
【一瀬のサングラス事情】
夏の日差しに耐えかねて、今年サングラスデビュー。周りからはブラウンが似合うと言われたが、自分ではよく分からない。濃いレンズに憧れあり。
小原さん:
「結論から言ってしまうと、僕も一瀬さんの柔らかい雰囲気にはブラウン系が一番似合うんじゃないかな?と思います。
肌や髪の色としっくり馴染んでくれるんですよね。
濃い色のレンズは一瀬さんの場合、ややサングラスの存在感が際立ってくる感じがあります」
一瀬:
「確かにそうですね。濃い色と薄い色で、紫外線のカット率に違いはあるんですか?」
小原さん:
「実は、レンズの色と紫外線のカット率は無関係。濃さに関わってくるのは、まぶしさの方なんです。
しっかりとまぶしさを軽減してくれる濃い色のサングラスは、昼間の運転や、日差しの強い海やスキー場にはおすすめ。真夏の照り返しが強い時期にもいいですね。
ファッション的な馴染みやすさや、年中通してかけられる汎用性を求める場合は、薄い色の方がいいかもしれません。
とはいえ今回の場合は『atelier bruggle』のサングラスも透け感や抜け感があるタイプなので、ここは好みで選ぶのが良さそうです」
一瀬:
「なるほど。私は街中でのお出かけでかけることが多いのと、髪の毛との馴染み具合から『Ciqi』の方が合っているかも?と思いました」
小原さん:
「もう一つ、一瀬さんにおすすめしたいサングラスがこちら、かけてみてください。
眉毛とレンズのフロント部分が並行で、お顔の形にしっかり馴染んでいませんか? 今日あるブラウン系の中でも、特に髪の色に近い気がします。
顔幅からは少しはみ出ますが、両端のあしらいの部分がいい抜け感になってくれるので、特に髪を耳にかけたときや束ねたときに素敵にかけられると思います」
一瀬:
「このサングラスはちょっと個性的だなと思っていましたが、かけてみると全然イメージが変わりますね!
私はマットゴールドっぽいアクセサリーが多いので、その点では『Ciqi』のライトカラーサングラスのブラウンが一番普段の装いに馴染んでくれそうだなと感じました」
送り迎えでかぶる帽子にも
似合うサングラスが知りたい!
編集スタッフ 田中
【田中のサングラス事情】
サングラスをかけるのは保育園の送り迎えや通勤の際、日よけハットと一緒に使うことが多い。持っているサングラスはレンズが濃く、街中でかけるのに抵抗感がある。
田中:
「自転車での送り迎えは通年なのでできれば季節問わずかけたいのですが、今持っているサングラスがどうもガチガチの雰囲気で。真夏はまだよくても春秋に使うのがちょっと気恥ずかしいんですよね。
使うシーンも、趣味の山登りではちょうどいいけれど、街中では大袈裟な気がしてしまいます」
小原さん:
「そんな田中さんには、やっぱりライトカラーのレンズをおすすめしたいです。2つをかけ比べてみると、どうでしょう?
どちらもすごくお似合いだけれど、日よけハットと合わせるなら『PIET HEIN EEK × Ciqi』くらいシンプルな方がいいかもですね。
『Ciqi』のライトカラーも程よい丸メガネ感でおしゃれな雰囲気は出るけれど、ゴールドのアクセントが少しガチャガチャしてしまうかもしれません」
小原さん:
「それから、個人的には田中さんには『atelier bruggle』もけっこういいんじゃないかなと思っていて。
ほかのサングラスと比べて縦幅があるんですが、田中さんの少しだけ面長なフェイスラインとのバランスはすごくいいと思います。
顔よりも若干広いくらいのジャストなサイズ感なので綺麗な逆三角形になって、頬のラインがスッと出るんです。ぜひ鏡から離れて遠目でバランスを見てみてください」
田中:
「本当だ! さっき鏡の近くで見ていたときと全然印象が違います。顔に対して存在感が大きいのかな……?と思っていましたが、離れてみると全然そんなことないですね」
小原さん:
「まさにそうなんですよ。髪とのバランス、顔の中でのバランス、体全体の中でのバランスって、けっこう違って見えると思います。
サングラスをかけているとき、鏡と同じくらいの近距離で誰かと面と向かうことってあんまりないと思いませんか? 話すときは外すことが多いですよね。
誰かに見られることを想定してみても、やっぱりこの全体像で見られていることが多いのは確かなので、お店でサングラスを選ぶ際には鏡から離れて全身を見るのもおすすめです」
サングラス選びは初心者。
丸顔に似合うものがあれば知りたい!
バイヤー 郡
【郡のサングラス事情】
サングラスはレンズが濃いものを1本だけ持っているが、店員さんに勧められるがまま選んだもので、そんなにこだわりなし。丸顔に似合うサングラスがあれば知りたい。
小原さん:
「まず、恐らく郡さんは丸顔さんではない気がします。顔型ってけっこう難しくて、思い込んでいらっしゃる方も多いので、個人的にはそれよりも好きなテイストやファッションに合わせたものを選ぶのをおすすめしているんですね。
一応、一般的に丸顔さんにはスクエア型が似合うとされていて、今回でいうと『PIET HEIN EEK × Ciqi』になるんですが……郡さんには『Ciqi』のライトカラーサングラスがお似合いじゃないかな?と思います。ぜひかけてみてください」
郡:
「ライトカラーのレンズはなんとなくおしゃれ上級者な感じがして試したことがなかったんです。でもかけてみると、意外と馴染んでいますね。
思っていたより目がしっかり見える感じじゃないからか、恥ずかしさもありません」
小原さん:
「お顔の幅にぴったりで、レンズと眉の間も狭いので、すごく相性がいいと思います。ブラウンだと少し締まる感じで、スモークだとより郡さんのマニッシュな雰囲気に馴染んでるように見えますが、どうでしょう?」
郡:
「確かに。私は普段シルバーやマットゴールドのシンプルなアクセサリーをつけることが多いので、それとの相性もスモークの方がいい気がします」
郡:
「一つサングラスで気になっていたのが、かけているうちにずれてきてしまうことで。頬にサングラスの跡がついてしまって、それが小さなストレスだったんですが、何か原因はあるのでしょうか?」
小原さん:
「男性と比べて女性は鼻の骨が細いので、海外メーカーのものだとどうしてもフィットしないことは多いと思います。
そんな方は、クリングスタイプ(鼻パッド付き)の方が合うかも。鼻の固定感を強くしているだけでなく、まつ毛が当たらない仕様になっているものが多いので、小さなストレスは減らせそうです」
小原さん:
「きっと世の中に色んな情報があふれていて、サングラス選びに難しさを感じる人は多いですよね。
だけど個人的には、答えはきっと皆さんそれぞれの中にあると思うんです。これまでお洋服やアクセサリー、インテリアを一つ一つ選んできたわけですから。
ぜひちょっとだけ視野を広げてみて、今回お伝えしたポイントを参考に楽しくサングラスを選んでいただけたら嬉しいです」
***
ライフスタイルや普段の装い、好きなアクセサリーのテイスト、鏡からの距離……サングラスと紐づけて考えたことがなかった視点がたくさんで、次にサングラスを試す機会がすごく楽しみになりました。
好きな雑貨やアクセサリーを選ぶのと同じでいい。そう思ったら、ハードルを感じていたサングラス選びがぐんと身近なものに感じられます。
暑さにヘトヘトになってしまう毎日だけれど、今年は自分にぴったりの相棒のようなサングラスを見つけて一緒に乗り越えたいです。
【写真】滝沢育絵
もくじ
小原芳晃
アイウェアブランド「Ciqi」デザイナー。
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