【クラシコムのしごと】希望するために、じっくりと1年のあゆみをふりかえる。「リアル全社会議」を開催しました。

広報担当 白方

当店で働くスタッフたちの現場をお届けしている連載「クラシコムのしごと」。今回は、2024年12月24日に開催した第5回目の「リアル全社会議」のレポートです。

日ごろはリモートとオフィス出社のハイブリッド勤務をしているクラシコム。全社員でリアルな場所に集まる大切な機会として「リアル全社会議」を、半年ごとに実施しています。
 

今回も約100名の社員が集合しました

7月に開催した前回に続き、会場は白金台の八芳園。冬の澄んだ空気もあいまって、夏よりも静けさを感じます。

年末の装飾に彩られたロビーをくぐりぬけ、広間に入ると、仲間の声が聞こえてきました。

全社会議では毎回、職種や年次、チームを超えたテーブル割りが組まれています。普段と違う空気とメンバーのなか、最初は少し緊張していたスタッフたちも、開始時刻が近づくにつれ、表情がやわらかくなってきました。

みんなが集まったところで、いよいよ全社会議が始まります。
 

希望するためのふりかえり。代表青木からのメッセージ

会の始まりは、クラシコム代表・青木のメッセージから。

テーマは「希望するためのふりかえり」です。日々のあゆみをふりかえるにあたりどんな軸で物ごとを観察するとよいのか、希望は「する」のか「もつ」ものなのか、期待と希望は何が違うのか….. 今共有したい考えを、全社員へ伝えます。

「何かに迷ったり、もがいたり、自分としては大変だったなと感じる瞬間というのは、実は他者から見たとき、美しく見えるものです。今日のリアル全社会議のような、ふりかえりの時間を通じて、まわりの仲間のそうした姿に気づき、みんなで希望を持ってここまで歩んで来れたね、とふりかえりができたなら、素敵なことだと思います」

青木のメッセージを受けとり、クラシコムがなぜふりかえりの時間を大切にしているのか、それぞれに解釈を深めました。
 

代表青木と佐藤による、3年間のふりかえり

代表青木からのメッセージが終わると、副社長で店長の佐藤もステージに上がりました。ふたりの対談が、始まります。

リアル全社会議で、こうして対談を行うのは、実は初めてのこと。青木も佐藤もスタッフも、心なしか、いつもよりドキドキした面持ちです。

ふたりが話すテーマは「3年間のあゆみ」。2021年7月期から2024年7月期までのできごと、感じたこと、考えたことを、それぞれの視点からふりかえります。

上場準備にあたり、それぞれが感じていた心の揺らぎに始まり、それぞれが通ってきた3年間の道のりをふりかえりました。そしてさまざまな試行錯誤を乗り越えて、2024年にはトンネルの出口が見えてきたことその先に光が見えてきたことを、率直に話しました。

3年間のあゆみをふりかえりつつ、社員も知らなかったようなエピソードも交えながら、トークが終わりました。メッセージのあとは、テーブルごとに感想を共有し、数名のスタッフが代表して青木と佐藤へ感じたことを伝えました。

 

和やかな空気の、ランチタイム

前半が終わり、おまちかねのランチタイムです。さまざまなチームの仲間とテーブルを囲んで、お弁当をいただきます。

最近の仕事の話はもちろん、普段はなかなかできない暮らしや趣味の話で盛り上がります。和やかな空気のなか、あちこちのテーブルから笑い声が聞こえてきました。
 

仲間と一緒にふりかえる、1年のあゆみ

ランチのあとは席替えをして、先ほどのテーブルとは違った仲間と一緒に、1年をふりかえる時間です。

ひとり15分ほどの持ち時間で、シートに1年間の仕事で印象的だったできごとをまとめ、ひとりずつふりかえりを発表、その話を受けとめてどう感じたか、仲間がフィードバックを行うという進行です。前半の青木と佐藤のメッセージを受けとめ、一人ひとりがここまで歩んできた道のりを思い起こし、自分自身のあゆみに向き合います。

普段のコミュニケーションだけでは見えない、それぞれのトライや気付き、新しい壁にどう向き合い乗り越えてきたのか。仲間の発表に驚かされる場面もしばしば。

青木と佐藤から受け取ったメッセージを思い起こしながら、それぞれの場所で試行錯誤をしながら前へ進んでいこうとする誠実な姿に、じんわりと心が温まります。

じっくりとふりかえりを終えたところで、社外取締役の3名からもメッセージをもらいました。

▲左上:市川祐子、右上:和田洋一、左下:寺田有美子。和田さんは今回が初参加です

今日の時間を通してそれぞれに感じたこと、気づき。経験豊富な3名の視点から率直なフィードバックをもらいます。クラシコムという場所を、客観的にみつめなおすヒントをもらい励まされる気持ちになったと同時に、あらためて3名に会社を見守ってもらえていることの心強さを感じました。
 

庭づくりのように、それぞれの場所で仕事に向き合えたなら

そして全社会議の締めくくりは、恒例となった佐藤からのメッセージです。今回は、佐藤が2024年に勇気をもらったある書籍の一節を引用して、これからのクラシコムについて話しました。

「2024年の秋、少し前のことですが、20代の頃から知っていたハーバリストの萩尾エリ子さんのお店を初めて訪ねその後で著書を読む機会がありました。その著書に『本当の庭師は自分たちではなく、時間だ』といったことが書かれていたんです。その概念に心底励まされましたし、庭のような場所を思い浮かべながら経営をしていきたいと思うようになりました。

その日の雑草をこまめに摘んだり、あの花をあの木の隣に植えたらもっといい場所になるかもと考えたり、そういう感覚でこれまでも会社を続けてきた気がするので、これからもきっと手を抜かなければ、時間という庭師が、10年後20年後自分にもまだ想像できない素晴らしい景色を見せてくれるのではないかと思うのです。

会社もお店も、そのときどきにあわせて、トランスフォームしていきたいと思っています。みなさんがそれぞれの場所で頑張っていることについても、頑張る先を今度はこっちにずらしてみようか、この種をまいてみようかと、いろんなかたちでお願いや相談をする可能性があるかもしれません。でもそうした仕事が、時間を経てどんな景色を見せてくれるのか、庭づくりのようにそのときどきの風景をみんなと一緒に楽しみにしたいですし、一緒に希望したいと願っています」

これまでのあゆみも、これからの挑戦も、全てを抱きしめるようなメッセージに、勇気づけられました。

希望するためのふりかえりという青木のメッセージにはじまり、時間の力を信じてそのときどきの風景を楽しみながら希望したいという佐藤の言葉で終わった今回の「リアル全社会議」。

2025年もクラシコムの100名それぞれの場所で、仕事に向き合い、一歩ずつあゆみを進めてまいります。

これからも「北欧、暮らしの道具店」を、どうぞよろしくおねがいします。


 
【写真】土田凌

「クラシコムのしごと」
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