【特集|フィットする暮らしのつくり方】第2話:ごきげんに過ごすためのキッチンの工夫と過ごし方。
編集スタッフ 青木
4日間の連載で、モデル・デザイナーの香菜子さんのインテリアを、たっぷりのお話とともにお届けしています。
第2話の本日は「ごきげんに過ごすための工夫」
(聞き手・文)スタッフ青木 (撮影)安部まゆみ
日々の工夫がつまったキッチン
朝ドラまでが勝負です!
毎朝6時には起きてキッチンに立ち、高校生の娘さんのお弁当作りから、香菜子さんの一日がスタートします。
朝ごはんを作り、無事に家族を送り出した後は、洗濯や自分の身支度。休む事なく一気に走ります。
香菜子:
「8時から始まる”朝ドラ”までに、自分の身支度まで終わっているのがベスト!いいスタートが切れるとテンション上がります。ヨシッ!って(笑)」
ちょっとしたご褒美のようなゴールを設定する事で、毎日の家事にも達成感が生まれるんですね。
それでは、そんな香菜子さんが毎日立つキッチンをのぞいてみましょう。
キッチンアイテムは
さっと手の届くところに配置!
外国のキッチンのようなコンロと白いタイルの壁にぐるりと囲まれたキッチンには、毎日使う道具が、手に取りやすく配置されていました。
「ほぼ私しか使わない場所なので、私の動きやすさを重視した配置です」と香菜子さん。
はじめてのゲストもこのキッチンならすぐにお料理に取りかかれてしまうのでは?と感じるほどの見晴らしの良さ。何がどこにあるのか一目瞭然です。
ぶらさげ収納は、使いたい道具がワンアクションで手元に。ストレスフリーな収納ですね。
日々お気に入りの道具を使う楽しさ
(ガラスジャー:ハウスドクターのもの)
壁に添ってずらりと並んだガラスジャーは、収納しつつキッチンのシンボル的ディスプレイにもなっています。
「かわいい道具よりも業務用のシンプルなデザインが好きです。これはまさに黒いフタといい、サイズといい、もうツボで。素っ気ないデザインで道具らしい道具で」と興奮気味に話してくれました。
お気に入りの道具で景色を整えることは、日々キッチンに立つ香菜子さんの気分を整えることにもつながっているようです。
自分をラクにする習慣
エプロンとワインが家事スイッチ!
お仕事が終わって帰宅するのは6時頃。
夕飯の買いものなどを済ませ、帰宅後すぐにキッチンにむかうと、休まず夕飯作りに取りかかります。
香菜子:
「家事スイッチですか?これですよ。エプロン。それにワイン♪」
香菜子:
「ワインはスイッチでもありますが、休憩でもあるんです。一口飲むとふわーっと緩みます。
一口飲んだら食材を冷蔵庫に仕舞い、また一口飲んだら食器を取り出し、食材を刻み、刻みながら義母に電話を入れたり、同時に色々やってますね(笑) エプロンでスイッチを切り替えて、ワインで休憩しながら家事をするとはかどるんですよ〜」
すべて自分で抱え込まず
家族にも協力をあおぎます。
小さな事を一つだけ覚えておくだけなら負担にならなくとも、家族それぞれの細々した事となると、知らず知らずのうちに見えない負担になってきませんか?
全部自分でやってしまう事も出来るけど、みんなで過ごすみんなの家だから、香菜子さんは家族みんなに協力をあおぎます。
子供たちの成長に合わせて、「これは出来るかな」と思う事をお願いするのだそう。
可愛いのが、キッチンにあったこの張り紙。
香菜子:
「こうやって見えるようにしておくと、気付いた家族が声をかけてくれるんです」
自分で出来るようになってね。という気持ちも込めて、みんながよく開く扉の内側にも。
香菜子:
「小さな決めごとがいくつかあるんです。子供たちが自立して誰かとくらすようになった時、自分でできる事をパートナーに任せっきりにするような人になって欲しくないんですよ。あと、なんでもかぁちゃんに任すんじゃない!という気持ちも(笑)」
(香菜子さんは子供たちに”かぁちゃん”と呼ばれています。)
自分の気持ちも軽くしながら、みんなの自立も助ける方法のようです。
雨の日は牛すじ貯金で煮込み料理を。
雨の日ってちょっと憂鬱になったりするものですが。家にいられる!と思うと、”楽しい事センサー”が働きはじめる香菜子さん。
香菜子:
「近所のお肉屋さんで、『お一人様1つまで』という牛すじを見かけるたびに購入して、冷凍庫にストックしておくんです。ちょっとずつ増えていくのが嬉しいんですよね〜(笑)。いい具合にたまってきたら、雨の日や今日は時間があるぞ!と思った時に作ります」
ちょっとずつ貯まっていく牛すじを「牛すじ貯金」と呼んで、その時がくるのを楽しみにしているのだそうです。
こんなふうに発想の転換が出来たなら、毎日は小さな楽しい事の集まりで出来ているような、ハッピーな気分になりますね。
一日の終わりには
一日の終わりには、今日と同じように始まる明日の朝のために、炊飯器のタイマーをセット。お弁当を作るようになってからずっと続いている習慣です。
家族のための早起きとお料理をずっと続けてきた香菜子さん。
香菜子:
「面倒だなと思うことを先にやってしまうんです。そうすればあとは楽しいこと、らくちんなことだけになるので、心の余裕が生まれます」
その時が来たら取りかかれるように、楽しみのストックをする。出来る事はやってもらうように家族に願いする。それが、明日も明後日も続く家事をやりつつごきげんに過ごすための、香菜子さんの工夫のようです。
写真:安部まゆみ
★香菜子さんの著書の一部はこちらです。 ↓↓↓
普段着BOOK (ナチュリラ別冊) 香菜子 主婦と生活社 2013-04-05 |
日用品のアイデアBOOK 香菜子 マイナビ 2014-09-13 |
香菜子Life ~たのしいことを見つける暮らし~ (美人開花シリーズ) 香菜子 ワニブックス 2014-04-13 |
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