【特集|その働きかたが知りたい。vol.3】第3話:「モヤモヤ」がなにかに繋がるとき
編集スタッフ 津田
(聞き手・文:スタッフ津田)
特集「その『働きかた』が知りたい。-日本仕事百貨 代表・ナカムラケンタさん編-」を、全3話の連載でお届けしています。
最終話となる第3話では、ナカムラさんにとって「正直でいられる場所」だった日本仕事百貨が、私やほかの誰かにとっても大切な場所となってきた、そのつながりについても、すこしお話をしたいと思います。
そこが、だれかにとっても「正直でいられる場」になる。
↑小屋BOOKS。インタビュー場所のリトルトーキョー内にある2坪の「働き方の総合書店」
日本仕事百貨の記事を読んでいると、ごく自然に、その仕事をしている自分の姿をイメージできたり、ここで働いたらきっと楽しいだろうな!ってワクワクすることがあります。
別に転職をしようと思っているワケでもないのですが、そういう風に自分の働きかたを自由にイメージできるときって、すごくリラックスした気分を味わえるんですね。
自分が好きだと思うものに正直になれる場所って、とても居心地がいいものです。
いまクラシコムには、日本仕事百貨の求人記事を読んだことがきっかけで入社したスタッフが3人います。
実際に転職してしまったほどですから、きっと彼らにとっても日本仕事百貨は、自分がどう働きたいかに正直に向き合えた場所なんだと思います。
ナカムラさんが、自分の思いに正直にありたいと願いながら、働く風景を伝えてきた場所。
その日本仕事百貨という場は、もしかすると今、ほかの誰かにとっても、まるで仕事の帰り道につい立ち寄ってしまうカフェやバーのように、ふと訪れたくなる居心地のいい場になっているのかもしれません。
ナカムラさん、今の働きかたってどうですか?
最後に、今の働きかたについてどう思っていらっしゃるか、ナカムラさんに尋ねてみました。
ナカムラ:
「やっぱり、自分に正直にありたいなって思います。
これまで色々な働きかたを取材してきたんですけど、ひとつひとつ本当に興味深くて。
影響を受けなかった、ということは、たぶん一度もないんじゃないかな。むしろ、影響受けまくってます(笑)。
そんななか今も印象に残っているものって何だろうって思い出してみると、沖縄でギター一本でプロの流しとして生きている人だったり、マニュアルがなくても不思議と居心地のいい空間をスタッフ全員で作りだしているカフェだったり。
共通していることは、自分の頭でよく考えて、自分の思いに正直
やっぱり僕も、そんなふうに、自分に正直にありたいなって思います。
それって、ひとつずつ考えて試してみてという地道な繰り返しだし、なかなか意識しつづけることって難しいとも思うけど、日々の働くなかで頭の片隅に置いておきたいですね」
ナカムラ:
「仕事でこういうことをやりたい、というのは、実はあんまりなくて。
本当に、ご縁とタイミングだと思っているので、自然なつながりで広がればいいなぁと思っています。
未来や過去にとらわれすぎず、今を大切にできたらいいですね」
自分に正直であること。そして、今を大切にすること。
それは、ナカムラさんの働きかたであり、生きかたでもあり、そして日本仕事百貨のサイトづくりでも大切にされていることのように感じました。
モヤモヤも、きっとなにかに繋がるはず。
日本仕事百貨の代表・ナカムラケンタさんに、働きかたについてお話を伺ってきました。
インタビューを通じて少しずつ見えてきた、ナカムラさんの自分と深く向き合って考える習慣と、その思いに正直でいらっしゃる自然体な姿が、とても印象的でした。
働きかたや生きかたについてモヤモヤとすることって、きっと誰しも一度くらいはあるのではないでしょうか。
わたし自身も転職する前、言葉にうまくできない思いを抱えていましたし、今もどこかで「自分らしい働きかたって何だろう」と模索しているような気がします。
でも、もしかすると「モヤモヤする」というのも、そんなに悪いことではないのかもしれない。
取材を終えた帰り道、そんな考えが、私のなかに小さく芽生えていました。
日本仕事百貨が、ナカムラさんだけでなく他の誰かにとっても「自分に正直でいられる場」であり続けてきたのは、ナカムラさんが自分のモヤモヤを見過ごさずにしっかり向き合ってきたという背景があったからこそでした。
悩んだり迷ったりするときって、たぶん自分のちょっとした変化を、敏感に捉えられる時期なんだと思います。
だったら、とことん自分と向き合ってみるのもいいんじゃないかな。それがなにかに繋がることも、きっとあるはず。
ナカムラさんのお話を伺って、そんな風にそっと背中を押してもらえたような思いを、ストンと受け止めている私がいました。
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以上、特集「その『働きかた』が知りたい。vol.3」をお届けしました。
この特集が、読んでくださった方にとっても勇気や希望の小さな種になれば、とてもうれしく思います。
それでは、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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