【我が家のイヌとネコ】第6話:トトトッと歩いたから「トト」、おっとりマイペースな13歳のワンコ。
編集スタッフ 田中
写真 木村文平&引田さんご家族
不定期連載でお届けしている「特集・我が家のイヌとネコ」。今回はギャラリーフェブ、パン屋「ダンディゾン」のオーナー夫妻・引田さん宅のトトが主役です。
小さな頃はアメリカで育ったというトト、不思議なご縁で現在は日本で引田夫妻とおだやかに暮らしているんです。その微笑ましい様子を垣間見てきました。
アメリカ生まれのトト × 引田かおりさん
今回の主役は、白いふわふわの毛と丸い眼が愛らしい犬・トトです。
ご家族は、東京・吉祥寺にあるギャラリーフェブ、パン屋「ダンディゾン」のオーナーである引田かおりさん。
当店でも朝の過ごし方という特集にご登場いただいたことがあるんですよ。
profile
名前:トト、雄(雑種)
年齢:13歳
性格:ネコのようにおっとりマイペース。散歩が大好き。
元は息子さんの愛犬、アメリカ育ちのトト。
─引田家にやってきたきっかけは?
引田かおりさん:
「息子が、アメリカのサンフランシスコにある大学へ留学していたときに出会った犬です。
動物好きなので犬を飼おうとブリーダーさんに予約していたら、予定していた子犬が急死してしまったらしいんですね。息子は悲しみに暮れながらも、やっぱり犬が飼いたくて探していて、そのとき訪れたカリフォルニア・チャイナタウンのペットショップでトトと出会ったそう。
初めて会ったときに『とっとっとっ』と歩いたから”トト”だと聞きました。
留学先で6年いっしょに過ごしたあと、息子と一緒に日本へ来ました。帰国後に息子は一人暮らしを始めて、当初トトを預かっていたんです。そのうち息子は『私たちとトトが一緒にいたほうがいい』と思いはじめたようで、そのまま私たちが引き取ることになりました」
▲引田さん宅リビングにて。photo/木村文平
おっとりマイペース、ご主人よりもご飯が優先?!
photo/木村文平
─どんな性格ですか?
引田かおりさん:
「性格はネコみたいに、マイペース。息子に似ておっとりしています。
そういえばマイペースさをあらわす思い出がありますね。サンフランシスコから日本へ来るとき、動物は検疫検査を通ってからでないと入国できないので、息子と二週間くらい離れ離れだったんですって。
『さぞかし寂しがっているだろう』と息子が迎えに行って、ようやく感動のご対面!というとき、ちょうどトトはご飯の時間だったらしいんです。ご主人の横をトトト〜ッと通り過ぎて、ごはんの方へ歩いていっちゃったと言っていました(笑)」
▲あたたかくなってくるとベランダで日向ぼっこも。photo/木村文平
散歩が大好きなトトのおかげで、身近にある自然に気づけた。
─家族との関係性は?
引田かおりさん:
「息子と主人は、トトにとってご主人さまっていうかんじみたいです。私は、食べ物をくれる人。
娘のことは妹みたいに、そして孫に対しては友だちのような感覚なんじゃないかな」
▲お孫さんと一緒に。
─トトが好きなことは何ですか?
引田かおりさん:
「散歩が大好きです。朝も夕方も、『散歩に行こうよ〜』という目でじっと見つめてくるんですよ。
お散歩は一回につき20分程度。たった数十分だけれど、近所は自然がいっぱいで良い公園がたくさんあるんだなと気付きました。
早朝に公園を掃除してくれている方がいるということを知ったり。苗字は知らないのに、犬の名前だけで知り合っている方々との交流ができたり。わたしの暮らしに広がりが出たなと思います」
突然はじまった犬との暮らし、家族との会話もふくらむ日々。
─いまトトと一緒に暮らして、いかがですか?
引田かおりさん:
「突然の犬との暮らしは嬉しいサプライズがいっぱいでした。自分が誰かに必要とされている喜び、日々の世話を夫と分担することで会話も膨らみます。
でもどこかで息子の犬を預かっている気持ちがあって、トトはこれでいいのかなといつも気になっていました。
ご縁があってセドナ在住のアニマルヒーラーさんにコミュニケーションしてもらったことがあります。そうしたら『今の暮らしに大満足、でもね、もう少しいい加減でいいよ』って言っていると教えてくれました。
トトは私たちの危惧も、すべて分かって受け入れてくれていたんですね。
サンキュー、トト!っていう気持ちです」
photo/木村文平
今回は、引田かおりさんのご家族・トトのお話でした。
アメリカ生まれ、そしてなんだか運命的な出会いで引田家にやってきたトト。いまでは引田夫妻になくてはならないかけがえのない存在なんですね。心があたたかくなりました。
それでは、また次回をお楽しみに!
引田かおり(ギャラリー・パン屋オーナー)
2003年吉祥寺にギャラリーフェブをオープン。陶芸家、布作家などジャンルを問わず独自の目線でさまざまなものを紹介している。また同ビル地下一階にパン屋「Dans Dix ans(ダンディゾン)」も営む。安心・安全な素材でおいしいものを提供することを心がけている。夫・ターセンさんこと保さんはブログ「ターセンの光年記」で日々の暮らしで感じたことを記録、更新中。http://hikita-feve.com/diary/
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