【店長コラム】落ち込みっぱなしはイヤだから。落ち込み度『3段階』に沿った自分なりの切り替えスイッチ。
店長 佐藤
落ち込むのって、どんなとき?
誰しもドーンと落ち込むことってあると思うんですが、そもそも落ち込むのってどんなときなんでしょう。
わたしの場合は大抵「自分のなかに芯がなくなったように感じるタイミング」が落ち込みどきです。
実際はすっかり「芯」をなくしたわけじゃないのだろうけれど、これまで頼りにしていた「芯」が急に信じられなくなったとき。あるいは、その「芯」が自分でも何だかダサく感じられるようになったとき。
自分で自分をダサいなぁと思わなくちゃいけないことはやっぱりキツイし、信じてきた方向性を一瞬失ったように感じることも不安を呼ぶからドヨーンとしてしまうんですよね。
でも多分これは「変化」の予兆。ここで意固地になるのか?ドーンと落ち込んだあとで何か変われるのか?自分の「芯」を更新できるのか?毎回すごく試されているような気持ちになるのも事実です。
落ち込むという機能は、もしかしたら「主観」と「客観」の間に立つチャンスなのかもしれないとさえ感じることも。
なんて書いていると”ポジティブ風”ですが、実際は結構グジグジとしてしまうので、落ち込み度合いに沿って自分なりの切り替えスイッチを持つようになりました。
(落ち込み度合い1)
ワインを飲む。本を読む。
落ち込み度合いを3段階に例えるとして『段階1』くらいだったら、切り替えスイッチとしてよくこの方法をつかいます。
ほんの30分だけでもいいから一人の時間を作って、近所のレストランやカフェにはいる(まだBarには一人で入れない小心者なので、汗)。そしてグラスワインとフライドポテトを注文!
塩気たっぷりのフライドポテトをつまみながらワインをちびりちびり。そして、ほろ酔い気分で読書をして何らかのインプットをする。
たった30分でも、フワーッとした良い気分で新しい情報をインプットすると、落ちていく一方になりそうな気分をヒョイと切り替え、持ちあげることができるから不思議です。
お店を出る頃には、わたしが今心配していることは「おおよそ大したことじゃない」 「大丈夫だ、なんとか乗りきれる」と少しだけ気が大きくなっていることに気づきます。
(落ち込み度合い2)
重い気分になる映画をあえて観る。
落ち込み度合いが『段階2』に差し掛かったら、この方法がわたしの場合はテキメンです。
カラッと明るいコメディー映画や、ハッピーエンディングな映画ではなく、観終わったあとでどうしようもなく重苦しい気分になるような映画をあえて観る。
今の自分の気分と反対でない質のもの、つまり寄り添う質のものに触れることで一度さらに気分は落ちるものの、切り替えタイミングもその分早めにやって来ることが多いです。
(落ち込み度合い3)
ノートに書き出してみる。
これはそれなりに重症のとき。落ち込み度合いが『段階3』に達したら、ワインを飲んで読書とか映画選びといった応急処置ではもう無理。いよいよ「紙に書き出して整理」という本格治療です(汗)
もう20年以上前になるでしょうか。当時たまたま読んだ雑誌のインタビュー記事で、ある女優さんがおっしゃっていた自分との向き合い方が印象に残って、以来この方法をよく試すようになりました。
その方法とはこんなふうです。
ノートをひろげて、左側のページに悩みを、右側のページにそれを解決するため改善するためにできそうなことを輪っかで囲みながら書いていくというもの。
心のなかの不安要素を、さらにはそれを解決するためにできること・新たに考えなきゃいけないことまでを自分ひとりで書ききってみると、終わった後思いのほかスッキリしている自分に驚くことが多いんです。
自分のなかの「芯」を更新する必要性に気づかされたり、逆にその「芯」を再肯定してあげられることもあったり…… 。
普段できれば見たくない自分の弱さってやっぱりあって「見たくないよー」「できることなら逃げたいよー」モードになってる部分もあると思うのですが、逃げ切れるギリギリのところまで行ったら「とことん落ち込む」という機能がやっぱり必要になるんだなと痛感します。
そしてここまで書いていて気づきましたが、1から3まで、どこにも「誰かに話す」というのが私の場合ありませんでした。落ち込んでいる間、だれかに話したり相談するということができない性格なんだなぁとつくづく。
整理ができて復活した後、ストーリー仕立てでとうとうと話すことが多いというおめでたいところも(笑)。皆さんはどうですか?
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