【わたしを導く人生のルール】第1話:幸せをポイント換算する、水野美紀さんの「暮らしの指標」
あなたにとって、ルールとは?
「ルール」と聞いて連想するのは、“型にはまった、なんとなく堅苦しい”。そんなところでしょうか。
たしかに子ども時代においてのルールは自分の意思と関係なく、ただ守らなきゃいけないものでしかありませんでした。
なのに大人になった私たちは、なぜいまだ自分自身にルールを課すのでしょう?
それはきっと少しでも「今より、いい自分」になりたいと願うから。
だれに求められるでもなく生まれたマイルールには、その人の美学が映し出されていると言っても過言ではないかもしれません。
そう考えが行き着いたとき、もしこの人にもルールがあるのなら……と真っ先に思い浮かんだ女性がいました。
いつもきれいで、芯の通った生き方をする人。その姿から長年、私の憧れの存在であった、女優・水野美紀さんです。
昨年第一子を出産し、母になった水野さん。彼女のマイルールについて、全3話でお届けします。
43歳で第一子を出産。女優・水野美紀さんのルール
「人生の主役が、自分から子どもへと変わりました」
デビューした10代の頃から30代を走りきるまで、“自分がやりたいこと” を軸に、考え、行動してきた水野さん。
20代で抱いた夢も、30代でぶつかった壁も、そのぶれない軸があったからこそカタチにしてきました。
そんな水野さんの転機となったのが、40代。結婚出産を経て、人生の軸に「家族」が加わりました。
他人から家族へ、ゆっくりと相手との関係が変化する暮らしの中で、“新たな指標” が生まれたと話します。
一日単位で “幸せ” をポイント換算する
水野さん:
「一人暮らしが長かったので、はじめのうちは発見が多くて。一緒にいる人の精神状態から、案外影響を受けるものだなあと気付きました。
夫がイライラしているのを見て、私までイライラ。そのうちこの時間がもったいないって思うようになったんです。
40代での結婚だったから、この先一緒に過ごす時間を考えたらイライラし合ってる場合じゃないと。
それでどうしようか考えて思いついたのが、『幸せを一日のトータルで捉える』 という方法でした。頭の中にパラメーターがあって、いいことがあったら目盛りがプラスになるイメージで過ごしています。
欽ちゃんの仮装大賞でみる、採点のあれです。
いやなことがあったら目盛りは下がるんだけど、プラスが貯まっているから大丈夫って思えるんです。
ついてないな、と思う日もあるけど、そういうときは『今日はイマイチだからプラスになることをしよう』と、自分から意識して行動する。たとえば、好きなカフェに寄るとか、美味しいもの食べるとか。
そうして振り返ると、トータルとしては結構いい日が続いてるんですよ。
いやなことがあったその瞬間の、マイナスな気持ちに一日が左右されることがなくなりました」
他人から家族になった相手と、お互いできるだけ無理のないようにこの日々を長く続けるためには。
そう考えた水野さんには、「幸せのポイント換算」 という方法がフィットしたようです。
第2話ではこの新たな指標をもとに生まれた、水野さんの毎日を支える4つのルールをお届けします。
(つづく)
【写真】平本泰淳(1,2枚目以外)
【ヘアメイク】大広まゆみ
【スタイリスト】山下友子
【衣装協力】suzuki takayuki
もくじ
水野美紀(みずの みき)
1974年6月28日生まれ、三重県出身。『踊る大捜査線』シリーズや、映画『恋の罪』など、役者として多くの作品に出演。近年では演劇ユニット『プロペラ犬』を主宰するなど、多方面で活躍している。この夏は、テレビ東京系ドラマ『ラストチャンス 再生請負人』や、讀賣テレビ・日本テレビドラマ『探偵が早すぎる』などに出演。
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