【うれしい手土産】第1話:ささやかなギフトを可愛くアレンジ。身近なもので簡単にできるラッピング術
編集スタッフ 松田
楽しかったはずの手土産選び。
でも、できれば相手の好みに合っていて、かしこまりすぎていなくて、それでいてちょっと気が利いていて……と考えすぎて、結局失敗したくないから無難なものになってしまったり、ワンパターンなお菓子ばかりを選んでしまったり。いつのまにか、楽しくない時間になっていました。
素敵な手土産の引き出しを広げたい。せっかくなら、選ぶ自分自身も楽しみたい。そんな想いから、今回は贈りもの上手なあのひとに、贈る側ももらう側もうれしくなる手土産について、教えてもらうことにしました。
もらって嬉しくなる手土産って?ミスミノリコさんに伺いました!
今回お話を伺った贈り物上手な方は、暮らしの装飾家・ミスミノリコさん。
インテリアショップや展示会のディスプレイデザイナーとして活躍を続ける一方、洋服や靴下などのほつれをかわいく縫ったり、ハンカチなどの小物をデコレーションしたり、普段の暮らしにも取り入れやすいアイデアを発信されています。
▲自宅のインテリアのあちこちに、可愛いディスプレイがいっぱい!
仕事柄、たくさんの人と出会い、手土産を贈ったりもらったりする機会が多いミスミさん。著書『小さな暮らしのおすそわけ』では、可愛いパッケージのお菓子やラッピングの工夫を紹介しています。
ミスミさん:
「手渡したときに “可愛い!” って言ってもらえたり、 “わぁ!” と驚いてもらえたら、贈る側もうれしいですよね。だから、味はもちろん、パッケージや見た目がユニークなものを選ぶことが多いです。
また、豪華なお菓子じゃなくても、何かしらの気遣いが感じられるものや、ラッピングにほんのひと手間を加えるだけでも、思いやりの気持ちは十分に伝えられるのではないかと思います。お互いにその楽しい気持ちをシェアできたらいいですよね」
そこで、第1話では、手土産を渡す時間がより楽しくなるラッピングアイデアを教わります。どのアイデアも家にある身近なものでできる、簡単なものばかりです。
手作り “のし” でいちごパックを包む
手土産の定番、季節の果物。そのままでもきっと喜ばれるものですが、ビニール袋に入れたまま渡すのは味気ないなと思ったことはありませんか?
例えば、今が旬のいちご。ミスミさんが教えてくれたのは、市販のいちごパックを、手作りした “のし” で包むアイデアです。
いちご以外にもブドウやみかんなど、パックに入ったものなら何にでも使えるそう。
用意するもの
・いちごパック
・A4の白い紙(パックの大きさに合わせてカットしておく)
・綿棒
・好きな色のインクパッド(朱肉でもOK)
・マスキングテープ
ミスミさん:
「のしの柄は、マスキングテープの丸い枠を型がわりに、その周りを丸く囲むように、インクをつけた綿棒でスタンプします。ちょんちょんとスタンプを押していく時間も楽しいものです。
もしA4の紙がなければ、折り紙の裏にスタンプするのもいいかもしれません。多少サイズは小さくても、包めれば大丈夫です」
大人もワクワク!お菓子の詰め合わせ
チョコやキャラメル、飴など、もらってもなかなか食べきれないものってありますよね。誰かにお裾分けしたいとき、あの味も、この味も少しずつ楽しめる詰め合わせをつくると喜ばれます。見た目も味も違うお菓子を少しずつ組み合わせて、ひと手間かけて包んだら、大人もワクワクする楽しいギフトに変身です。
▲左上から時計回りに、ジャンドゥーヤ チョコレート(成城石井)、バンジョーベアー ミルク(Carob)、ツーバイツー トフィービスケット・ショートブレッド ヘーゼルナッツ(ARTISAN BISCUITS)、ユーロコイン チョコレート(Caffarel)
用意するもの
・個装のお菓子(2〜3種類)
・折り紙
・OPP袋
・丸シール
ミスミさん:
「100円ショップなどで購入できる透明のOPP袋も、折り紙を一枚入れるだけで、パッと華やかで可愛いラッピングに仕上がります。無地の丸シールにはにっこりマークを描きました。短いメッセージを書いても素敵だと思います。
おばあちゃんっぽいレトロな千代紙が好きなのですが、道の駅やおみやげやさんに行くとよく置いてあって、見かけるたびに買い足してしまうアイテムです。柄の折り紙を入れると、よりポップな印象に仕上がりますよ」
お菓子と一緒に、ティーバッグを贈る
小さなお菓子だけだと、なんだか手土産として格好がつかないと感じるときは、ティーバッグを添えるのもオススメというミスミさん。
日本茶・紅茶・コーヒーなど、お菓子と相性がいいものを1〜2個添えるだけでも、「お茶の時間を楽しんでね」というささやかな気持ちが伝わるといいます。
用意するもの
・お菓子
・好きな色の糸
・ティーバッグ
▲紅茶(KUSUMI TEA)、日本茶(茶の葉)、コーヒー(DEAN & DELUCA)
ミスミさん:
「お菓子の箱の上にティーバッグをのせて、糸でくるっと結ぶだけ。カラフルな糸だと見た目も可愛いく仕上がります。仕事や家事で忙しい方でも、ティーバッグなら、気軽に渡せます。
我が家ではストックしているティーバッグが何種類かあり、その中からお菓子に合うフレーバーのものを選んで贈ります。紅茶だと「ティーポンド」、コーヒーだと「木下商店」のドリップパックは、味も美味しくパックのデザインも素敵なのでよく購入しています」
ちょっとしたアレンジで、手土産はもっと楽しくなる
今回教わったアイデアは、身近で簡単にできるものばかり。これなら、わたしも真似できそうだし、手土産を準備する時間も楽しくなりそうだなぁと思いました。さっそく週末に会う友人への手土産を、可愛くラッピングしてみようと思います。
つづく第二話では、ミスミさんが普段からよくもらったり、贈ったりしている、味もおいしく見た目も可愛い手土産を教えていただきました。
(つづく)
【写真】鍵岡龍門
もくじ
ミスミノリコ
ディスプレイデザイナー/暮らしの装飾家。武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科テキスタイルコース修了後、株式会社サザビーにてウィンドウディスプレイやスタイリングの仕事に携わる。現在はフリーランスとして店舗のディスプレイや雑誌、書籍のスタイリングなど幅広く活躍しながら、ふだんの暮らしに取り入れられるデコレーションアイデアや手作りの楽しさを発信。インスタグラム(@min_msmi)も人気。http://room504.jp
▼ミスミノリコさんの著書はこちらから
感想を送る
本日の編集部recommends!
小さな不調のケアに
手間なくハーブを取り入れられる、天然エッセンシャルオイル配合の「バスソルト」を使ってみました【SPONSORED】
【11/26(火)10:00AMまで】ニットフェア開催中です!
ベストやプリーツスカートなど、人気アイテムが対象に。ぜひこの機会をご利用ください♩
お買い物をしてくださった方全員に「クラシ手帳2025」をプレゼント!
今年のデザインは、鮮やかなグリーンカラー。ささやかに元気をくれるカモミールを描きました。
【動画】北欧をひとさじ・秋
照明ひとつでムード高まる。森百合子さんの、おうち時間を豊かにする習慣(後編)