【店長コラム】自分の殻をやぶって近づいてみたコスメカウンター
店長 佐藤
文・写真 店長佐藤
今まで決して近づけなかったコスメカウンター
百貨店の1階などに並んでいるコスメブランド各社のカウンター。
横を通りながら流し目でチェックすることはあったけれど、近づいてスタッフの方に話しかけることは決してできなかった遠い存在でした。
思いあたる理由と言ったら、自分の顔を近距離で直視されるのが恥ずかしいとか、いろいろ薦めてもらったり試しにつけてもらった後で「やっぱり買いません」とは言いづらいなあとか、恐らくそんなこと。
ならば気楽が一番と、気に入っているコスメはネットショッピングしたり、近所のドラッグストアで見繕ったりしてきました。
でも多分飽きてきたんだと思います。いつもの自分のメイクに。肌の色に合うチークとか、気分転換にもなりそうなアイメイクなんかを誰かにアドバイスしてもらいたかった。
ある休日、ポッカリ自由な時間ができたので「今日こそがその日だ」くらいに意気込んでコスメカウンターに向かいました。
「あ、あのぉー、チークを新調したいと思ってましてー」が最初のひと言。ガッチガチのスタートです。
「メイクこそ毎日落とせるんだから」のひと言にやられました。
(メイクポーチはここ数年marimekkoのがま口ポーチを愛用してます)
美しいお姉さん(スタッフの方)がテキパキとカウンターの椅子に座るよう促してくれました。同じ鏡のなかにうつるちょっぴり疲れ顔のわたしと、美しいお姉さん。あぁ、余計に緊張します。
お姉さん:
「お客様はわりと乾燥しやすいお肌のようですので、こんなふうに少し光沢感のあるチークを頬骨の外側から内側にむかってブラシでつけてあげると艶を演出できておすすめですよ」
わたし:
「ははぁー、なるほどー」
引き続きアイメイクのアドバイスに移っていきます。
わたし:
「子育て中なので朝はバタバタであまりメイクに時間をかけられないんです…アイラインを集中して引く時間もないというか」
お姉さん:
「じゃあ、断然この”バーガンディ”のアイシャドウがおすすめです。先が鉛筆のように細くなってるブラシでアイラインがわりに目のキワにつけてあげるだけでアイライン効果になりますよ」
わたし:
「ひゃー、バーガンディ。ワインのような赤紫…こういう色、目元につけたことは一度もないなぁ…」
するとわたしを勇気づけるようにこう言ってくれました。
「メイクこそ毎日落とせるんだから遊ばないと損ですよ!ファッションよりずっと冒険しやすいんです」と。
わたしにはこのお姉さんが何気なく言ったひと言が結構な衝撃で、いやぁ本当にそうじゃないか、なにをこの歳までガチガチになっていたんだと納得したんです。
ファッションで言えば目元が「トップス」なら「ボトムス」は?
ファッションのコーディネートにも例えて教えてくれました。
「ファッションで言えばアイメイクがトップス。リップがボトムスとすれば、チークは何だと思います?チークがベルトだって考えるといいんです」
なんて分かりやすいのーとうれしくなってしまいました。
「着る服を決める時もバランスを調整しますよね。それと同じで今日一番濃くしたいところからメイクしてください。もしリップをしっかりつけたい日はリップから。それにあわせて目元は薄めに。最後にベルトでアクセントをつけるようにしてチークを」
もう「へぇー」とか「はぁー」とか言いっぱなしです(笑)
わたしはどちらかというと”モノ”以上に、そのモノの背景にある”コト”や”概念”に興味があるタイプです。今回もお姉さんが話してくれたメイクに対する概念が面白すぎて、忘れてしまわないうちにとその足で喫茶店に飛び込みiPhoneにメモしたのでした。
そして、勇気を出して近づいたコスメカウンターはいいこと尽くしでした。なにごとも自分の殻を破ってみると、収穫があるものですね。
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