【ノルウェー日記】落ち込んだり、焦ったり。海外ではじめて働いた2日間。
ライター 桒原さやか
はじめから、不安ばっかりでした。
家でゆっくりしていた休日のこと。夫がインターネットで何かを見つけたようで、うれしそうな顔でわたしに話しかけてきます。
夫「トロムソで音楽のフェスティバルがあるよ!しかも、スタッフ募集してる!!やってみたら?」
わたし「わたしが?英語もうまく喋れないし、ノルウェー語は全くわかんないし。働けないんじゃないの?」
夫「大丈夫、大丈夫!言葉はなんとかなるよ。絶対やった方がいい、うん。」
わたし「えーーーー!(かなり不安)」
こんな感じに半ば無理やり、夫の提案で働くことになったのでした。(笑)
ひとつだけ、やろうと決めていたこと。
当日会場に行くと、チームのリーダーが看板を持って待っていてくれました。
そんなこんなで、イベントスタッフに応募をすることになり、カフェコーナーで働くことが決まりました。楽しみというよりも、不安でしかない。そんな気持ちで、むかえた当日。
仕事の内容については、一通り英語で説明をしてくれたので、なんとか理解することができて、まずはホッとひと安心。
でも、ノルウェー語の会話になると、やっぱりついていけず、ポツンと一人になることも。
ああ、けっこう寂しいものだなあ……なんて。でも、これは想定していたことだし、落ち込んでいてもしょうがないですもんね。
ここに来る前から、ひとつだけ決めていたことがありました。それは「うまく喋れない分、気持ちだけは伝わるように、表情の豊かさとリアクションだけは人一倍頑張ること。」
人一倍おいしそうに食べて、いいね!と思ったときは、両手でグーサイン!笑
意外とうまくいったんじゃないかなあと、わたしは思っています。
会場は海と山に囲まれて気持ちいい場所でした〜。イベント開催中は見事にずっと晴れていたのも、うれしかった!
こんなにお客さんと話すことになるとは、思ってもみませんでした。
わたしが担当したのは、ワッフルコーナー。ノルウェーでは、ワッフルが定番のおやつなんです。
ワッフルにブラウンチーズ(キャラメルのような味の、甘いチーズです。前回の日記ですこし書いています)やジャムなど、お好みの具材をのせて食べます。
お客さんからワッフルにのせるチーズやジャムのお好みを聞いて、指示どおりにワッフルを作るのが担当です。カウンターに立っていてビックリしたのは、お客さんのフレンドリーさでした!
わたしが日本人だとわかるとハイタッチ!!してくれるオジさん。自分好みのワッフルの食べ方について、熱弁してくれるカップル。その日にあったうれしい出来事を、教えてくれる人もいました。
うまく喋れないわたしが、こんなにお客さんと話すことになるとは思ってもみませんでした。
すこし頑張ると、ちゃんとご褒美がある。
忙しい時間をいっしょに乗り越えた、最高のメンバー!
わたしが働いたのはたった2日間だったけれど、「自分にもできた!」と思えたことが、何よりもうれしかった。小さなことだけれど、この積み重ねがきっと大事なんだろうなとも思います。
すこし頑張るとご褒美があるのですね。いい出会いもありました。
そういえば今までも、行くまでは億劫だけれど、終わるころには行ってよかった〜って思うことがほとんど。行かなきゃよかったなんて、思ったことないんじゃないかな。
これからも重い腰をヨイショ!と持ち上げて、ビクビクしながらも、あたらしいことに足を踏み入れていけますように。
無理やりにでも、わたしを連れ出してくれた夫にも感謝!
ノルウェー語で、ぜーんぶ見たい!と書いてある看板。わたしもあたらしい世界をもっと見てみたいです!
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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