【ノルウェー日記】一日中沈まない、真夜中の太陽。
ライター 桒原さやか
真夜中12時に夫とふたりで散歩に行ったときの写真。夜の空の色は、昼とはまた違った表情で、なんとも言えず美しいのです。
時間の感覚がちがうみたいです。
さあこれからお風呂にはいって、そろそろ寝る準備でもしようかなと思っていた、夜の9時ごろ。
ふと窓の外を見ると、これからサイクリングに向かうカップルがいて、お隣ではヴィーーーンと芝刈りがはじまります。
夏は太陽が一日中沈まない「白夜」の国では、日本とは時間の流れ方がちょっと違うようです。一日中ずーっと明るいから、夜をもっと楽しんだっていいよね。そんな感覚なのでしょうか?
ここにきてから、「太陽」の存在の大きさに驚くまいにちです。
晴れているだけで、町中がハッピーに!?
夜中でも元気に活動しているカモメたち。いつ寝ているんだろう。
移住をしてから2ヶ月。くもりや雨の日が多くて、実はちょっと落ち込みました。(今年は特に天気がわるい日が多かったようなのですが)
天気予報を見ては、はあ……とため息。
町を歩いていると、みんなの顔もなんだか寂しそうに見えてきます。町全体が「太陽」を待ち望んでいるんだろうなって、移住してきたばかりのわたしでも、すぐにわかりました。
そして待ちに待った、晴れの日。いざ町に出てみると、人だけじゃなくて、町全体がハッピーで陽気な空気に包まれているみたい。町中の雰囲気がまったくちがうんです!
半袖を着て、アイスクリームを食べて、日向ぼっこをして。庭仕事をいそいそはじめる人もいれば、海でバーベキューする人も。
みんなが待ち望んでいた晴れの日は、人も植物もすべてがキラキラして見えて、光と風がすばらしく気持ちいい。
太陽の力ってすごいなって、素直に思いました。
カモメがあまりにもたくさんいるので、すこし怖くなり、足早に歩いていく夫。
夏の太陽と、冬の暗闇。
あまりにも空の色がきれいなので、しばらく立ち止まって眺めていました。
良くも悪くも、天気にふりまわされる毎日。ちょっと大げさかもしれませんが、太陽中心にすべてがまわっているんじゃ?と思うほどです。
日本にいたときは「夏のギラギラ太陽が、今年もきたのかー」なんて、ちょっと鬱陶しかったくらい。それが今では、晴れていたら真っ先に外に出て、いそいそと日光浴をしている私がいます。
きっとそれくらい、「太陽」を切実に欲していて、大切な存在だということなんだろうな。
7月の終わりごろから、太陽が沈むようになり、すこしずつ夏が終わりへとむかっています。一日中明るい夏から、太陽がほとんど昇らない冬がくるなんて、今は想像もできません。
天気にこれだけ左右されるからこそ、冬がくるのが少しこわい気もします。
冬はどんな毎日が待っているんだろう。
いつも町の中心外へ行くときに見ている景色です。冬にはこの山が真っ白になるくらい、雪がつもるのだとか。
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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