【スタッフのお宅訪問】第1話:バイヤー竹内の、ふたり暮らしにフィットしたコンパクトな1LDK
編集スタッフ 寿山
写真 木村文平
全2話で、特集「バイヤー竹内のお宅訪問!」をお届けします。
ただ今ご注文いただいたお客さまに同梱している「暮らしノオト特別号」では、10名を超えるスタッフが登場し、自宅インテリアをご紹介しています。
こちらの特集では、そのなかでもバイヤー竹内の自宅にフォーカス。
インテリアに加えて、彼女の物件さがしやモノ選びの目線など、今の暮らしを実現するまでをお届けしますね。
バイヤー竹内の、1年かけた家づくり
入社2年目の竹内は、40平米というコンパクトな1LDKで、夫とふたり暮らしをしてます。
何事にも慎重派という彼女が、現在の住まいに引越したのは約11ヶ月前のこと。
今回の取材では、1年近くに及んだ家づくりの奮闘について詳しく話を聞いてみたいと思います。
それでは早速、お宅訪問スタートです!
スタッフ竹内(以下竹内):
「こんにちは〜、いらっしゃいませ」
スタッフ寿山(以下寿山):
「こんにちは!今日はよろしくお願いします」
竹内:
「こちらこそ、よろしくお願いします」
笑顔でリビングへと案内される途中、廊下の壁には可愛らしい花やオブジェが飾ってありました。
飾り棚の上には花や家のオブジェ(よしおかれい作)が
スタッフの自宅に行くのは初めてで、なんだかちょっと緊張……。そんな私(寿山)を、家の各所に飾られた花やグリーンがやさしく迎えてくれました。
「WECK」のガラス容器やジャム瓶に、さりげなく生けられたグリーン
物件選びはポイント制。心地よい住まい探しの工夫。
竹内は今住んでいるマンションに引越しを決めるまでに、10件もの物件を見たのだそう。
物件選びをする人が経験しがちな「見れば見るほど、どれがいいのかわからない」という混乱に陥らなかったのでしょうか?
何事にも慎重な彼女が「住まい」という大きな選択を、どうやって決断したのか聞いてみました。
竹内:
「物件を選ぶときは、自分なりに点数をつけたんです。環境、設備、間取り、日当たり、アクセス、通勤経路と評価項目を設定して、内見後に各項目ごとの点数をつけて総合得点を出しました。
そうすることで、客観的に見られるというか。迷ったとしても、どこが気になって迷っているかが明確になったんです」
項目ごとに点数をつけるなんて、私には思いつきもしませんでした。どうして始めたのでしょう?
竹内:
「過去の引越しで早く決断しすぎて、実際に住んでみたら納得いかないということがあり、今回から点数化を始めたんです。
でも真剣に取り組みすぎて、物件選びが終わる頃にはクタクタに疲れてしまいました(苦笑)」
入居前に家具のサイズをくまなく確認!
やわらかい光が差し込む明るいリビングダイニング。ダイニングテーブルは「ACTUS」のもの
話を聞いたリビングダイニングは、いったん腰を落ち着けると、立ち上がりたくなくなるような心地よさ。
この快適な空間には、一体どんな工夫が潜んでいるのでしょうか?
竹内:
「以前の家より3畳ほど狭くなるのがわかっていたので、まずは入居する前に簡単な平面図を描きました。
手持ちの家具が無理なく収まるサイズかどうか確認したかったんです。
最終的には床にマスキングテープで、家具と等倍の図形を描きました。そうすることで、手放すべきものを把握できた気がします」
引越しで手放したものと、手に入れたもの
テレビ上のブラウンの壁掛け時計は引越す前から愛用。ダイニングチェアは「MOMO natural」のもの。
テレビボードとローテーブルは処分して、大きめのダイニングテーブルを購入したという竹内。
部屋が狭くなるのに大きな買い物?と思って尋ねたところ、食事以外にも仕事をしたり、裁縫をしたり、ダイニングを多目的に利用出来るスペースにしたといいます。
一方でテレビボードはなかなかいいものが見つからず、しばらくはテレビを床に置いたまま生活していたのだとか。
青いボックスにはDVDが収納されています
竹内:
「リビングは、以前使っていたローテーブルもテレビボードも置けない狭さでした。
両方とも手放して、ローテーブルの代わりには小ぶりのスツールを使おうと決めたものの、テレビボードは丁度いいサイズのものが新たに見つからなくて。
だから初めてDIYに挑戦したんです。といっても、リサイクルショップで買ったベンチの天板を変えたぐらいで、ドライバー1本しか使ってないんですけど。
もともとスクールベンチとして売られていたもので、コンパクトだし、来客時には椅子としても使えるかなと思っています」
※DIYの様子はコラムでご覧いただけます。
ソファは「MOMO natural」のもの
その他の家具にも、彼女なりの工夫が見られました。
竹内:
「ソファの色が濃いので、白い壁とオーク材のフローリングに囲まれた空間に目立つのが気になって。
お気に入りの布で、クッションを作りました。淡いトーンのクッションを置いたことで、ソファが部屋になじんだ気がします」
自分らしい「間仕切り」をとことん模索
寝室のペンダントライトは「イデー」のもの
竹内宅のLDKには、リビングと寝室がごく自然に共存しています。
寝室というプライベートな空間が見えても、不思議と気にならないのはどうしてなのか、詳しく聞いてみました。
竹内:
「寝室を開けっぱなしにするのはもちろん抵抗があったんですけど、造り付けの間仕切りを閉めてしまうと、リビングも寝室もとても狭く感じてしまって。
扉以外で、圧迫感なく空間を仕切るにはどうしたらいいのか、すごく考えました。
背の高い本棚を置こうとか、突っ張り棒で布を垂らして仕切ろうとか、ソファで仕切ろうとか……。今のかたちに落ち着くまで、悩みに悩んで。(苦笑)
でも背の高い本棚は、いざ使わなかった時に邪魔になるし、布はすごく大きな面積だから、どんな柄を選べばいいか難しくて。
ソファも置いてみたんですが、背が低すぎるのが気になりました。
最終的に落ち着いたのが、無印良品の背の低いユニットシェルフで仕切ること。オーク材だから床とのなじみも良いんです」
取材した9月中旬頃は、ドウダンツツジが飾られていました
竹内:
「それでもベッドが見えるのはやっぱり気になりました。試しにグリーンを置いたら程よく目隠しになってくれて、今のところこのスタイルで定着しています」
引越したばかりの部屋を、少しでも心地よく設えたくて。
白くまの貯金箱は、リボンが巻かれて一層愛らしい雰囲気
ひとつひとつの物事に、真摯に取り組む竹内。一体そのエネルギーはどこから来るのでしょうか。
竹内:
「自分でもこだわりすぎかなって悩んだりします。
引越しのことも、今となってはもっと気軽に取り組めば良かったと思うんですけど。根っからの心配性なので、どうしてもあれこれ考えてしまうんです。
引越した当初は、決めるべきことが保留になってばかりで、家が全然くつろげる空間じゃありませんでした。
そんな状況が嫌で、なかなか決められない私でも、すぐにできることはないかなって考えたんです。
それで雑貨や花を飾ることならあまり悩まずにできるかもしれないと思って、実行することにしました」
クラスカのラダーラックには、明日着る服をかけて
「unico」で買ったワイヤーフレーム
竹内:
「リビングや寝室の壁に、前から憧れていた『壁に付けられる家具(無印良品)』を飾り棚としてつけようとしたら、コンクリートの下地だから画鋲が刺さらなかったんです。
悔しいけど、飾り棚は諦めました。ピクチャーレールが付いていたので、てぐすを使って絵やイラストを飾ってみることに。
それでも物足りなくて、ラダーラックを買って洋服やバッグを掛けてみたり、ワイヤーフレームを買ってポストカードやグリーンを飾ったり、今も試行錯誤中です。
この失敗のおかげで、今では家中の壁を叩いて、画鋲が刺せるかチェックするようになりました(笑)。
キッチンの壁には画鋲が刺せたので、飾り棚にお気に入りのアイテムを並べて、思う存分楽しんでいます」
ジャムの空き瓶はカトラリー入れとしても活躍
話の節々から、想像を超える彼女の奮闘ぶりが伺えるインタビューとなりました。
根が能天気な私には、学ぶことが多くて、改めて悩むって大事だなと再確認。
さて、第2話ではそんな竹内がいつも苦戦するという「モノ選び」について、話を掘り下げていきます。
(つづく)
もくじ
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