【バイヤーのコラム】京都移住とはじめてのリノベーション。
商品プランナー 加藤
(秋のよそおいの鴨川。冬の気配も少し感じはじめました。)
京都に引っ越しました。
主人の仕事と実家を京都に移すことになり、私も一緒に転居しました。
京都に住んでから数ヶ月経ちますが、まだまだ不慣れで知らないことばかり。30歳を過ぎてからも、知らないことってまだまだあるなぁと思うことに出合います。先日は、スーパーで春菊をなかなか見つけられず、店員さんに聞いたらこちらでは「菊菜」のことだと教えてもらいました。
こちらは紅葉がとても美しい時季で、土日は観光を楽しむ方がほんとうにたくさん!お寺や神社がとても賑わっていますよ。
(近所のお寺の紅葉は真っ盛り、足元にも見つけました!)
新居へ引っ越しをしてから一段落着いたので、京都へ移り住むまでのことを、すこし振り返りたいと思います。
はじめてのリノベーション。
(壁紙が全部張り終わったころの写真)
京都に拠点を移すと決めてから数ヶ月、東京から何度か通って、やっと条件にあった物件が見つかりました。かなり古い物件だったので、水道・電気の配管からがっつりと、リノベーションすることに。
(ショールームでキッチンを見学)
すこしでも節約したかったので、間取りなどは設計士さんに依頼せず、自分たちで考えることになりました。床や壁、お風呂やキッチンなど、素材から設備まで家の全てを探すことに。1から好みの家をつくる楽しさもあったのですが、予算や時間の制約が大きく、折り合いをつけることが大変でした。
実は期限までに決めきれなくて、いまだカーテンが設置されていません・・・(外から丸見え涙)まだまだ完成までの道のりが長そうな我が家なのです。
夫婦バトルも醍醐味?
(なかなか決まらない間取り・・・)
とくに時間がかかったのが間取り決め。後からやり直しが効かないから、何度も練り直しました。
主人が描いた図面に、私が「その導線は、洗濯物を干すのに遠回り」なんて言ったりして、ダメ出しばかりするので、毎回険悪ムードに(笑)
ロジカルに説き伏せようを試みる主人と、それを察知し(ロジックでは負けるので敢えて)感情作戦で「毎日家事をするのは、私なのじゃ〜!」と対抗する私。
どうしても主婦として、ひとこと言いたくなってしまって・・・。熱い議論(というか言い合い)は、何度も繰り返され、そのたびに正直ゲンナリしました。
でも、今まで「こうしてほしいなぁ」と思っていたことを理解してもらえたり、逆に「そんな風に考えていたんだ!」と気づくこともあって、なんとなくぼんやり胸の内にあったことを言葉にできる機会になって良かったです。
暮らしや将来についてお互いの考えを率直に話すことができる、いいタイミングでもありました。
京都から東京のオフィスに毎日出勤。
(おはようございまーす!オフィスのみんなが見渡せます。)
仕事はどうしているのかというと、京都でも東京のメンバーと一緒に、9時から18時のあいだ働いています。アプリを使ってパソコンのカメラを起動すると、自分がいる場所と東京オフィスがモニター越しにつながり、オフィス以外の場所でも勤務できます。
撮影や取引先との打合せには、別の可動式のカメラがあって、そちらを操作して参加します。モニター越しでも顔を合わせているのと同じくらい、会話がクリアにできますよ。
(スーッと無音で動くので、そっとスタッフに近づくと驚かれることも(笑))
商談や撮影のために、月に1度くらいで東京へ出張します。国立のオフィスに顔を出せるこの日が私は楽しみ。毎日画面越しに会っているけれど、やっぱり実際に会って話すと、お腹の底から元気をもらえるんです。
京都でカバーできないことは、チームのメンバーが協力して分担してくれました。いまでは、引き継ぐ前よりも、仕事がブラッシュアップされていることが多くて、頼もしいチームに恵まれたと心から感謝しています。
不格好でも前進できたことが自信に。
(まっ白ではないニュアンスカラーが気に入りました)
家づくりの過程でキッチンのタイルを決めるとき、まだ悩んでいるのかと周りに呆れられるほど、期限ギリギリまで選べなくて、スマートに決められないカッコ悪い自分に、心底うんざりしました。
でもそのタイルがキッチンに張られた瞬間、ドキっとするくらいに風景が変わって!悩んだ時間は苦しかったけど、納得するまで考え抜いたことに誇りがもてました。
住み慣れた場所からの引っ越し、なかなかうまく行かない家づくり、大好きな仕事への不安・・・環境が変化していくにつれ、モヤモヤした気持ちが態度に出たり、弱音をたくさん吐いたり、転居が決まってから今日まで、自分史上一番不格好な時期でした(苦笑)
でも家づくりを経た今、そんな日々も、新しい景色に向かって進んでいる過程だったのだと、前向きに捉えています。
過去経験したことのない、新しい環境に直面すると、つらい目に遭ったり時には恥をかいたり。逃げ出したくなる気持ちになることがいっぱいあります。でも乗り越えた先には、次の景色が広がっていると、今回の転機で学びました。
京都での新しい暮らしも仕事も前向きに、キラキラした光景を信じて、これからも頑張れそうです。
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