【5グラムへの情熱】工房だけじゃないんです。「オフィスのジャム仕事」ってどんな仕事?
バイヤー 山根
最終回だからこそ伝えたい情熱
「上手にできたら、ほめられたいな」
趣味でも、仕事でも、恥ずかしながら僕はつい思ってしまいます。
だからでしょうか。作品や商品を見ると、作った人のことによく思いを馳せます。例えばジャムのような食べものがおいしく出来ていたとき、ほめられるのはたいていクリエイター。ものづくりの中心は作り手だから当然です。
だけど良い作り手のまわりには、その分良いサポーターが付いているもの。ふだんはスポットライトの当たらないサポーターのことも、僕は忘れたくありません。
KURASHI&Tripsのジャム作りをお伝えする特集「5グラムへの情熱」では、これまでジャム作りの現場が舞台の中心でした。
そんな連載も今回が最終回。そこでお伝えしたいのは、ジャム作りを支えるサポーターたちの仕事のこと。
「ジャムをおいしそうに撮影するには?」
「ジャムをたくさんの方にお届けするための製造管理って?」
今回は、KURASHI&Tripsのジャムを陰で支える二人のスタッフに話を聞いてみました。
※今週発売のジャムも最後にご紹介しますよ。
仕事の様子、のぞき見してみました!
今回登場するのはスタッフ齋藤と上山の二人。さっそく二人の仕事の様子をのぞき見してみましょう。
カメラマン・スタッフ齋藤
現在ジャムの写真撮影を主に担当しているのはスタッフ齋藤。
ジャムの販売にあわせて、商品写真を撮影し、商品紹介ページをつくるのが仕事です。
「ネットショップでは試食ができないですよね。だから写真と文章だけでジャムの風味をいかに伝えるか。それがこの仕事のポイントです」
齋藤は僕の質問に答えながら、テーブルの上に並べたビンやお皿をささっと動かしながら、手際よくシャッターを切っていきます。
「テーブルスタイリングのときは、実際に食べている雰囲気が出るよう工夫します。
例えばケーキを食べかけのようにしてみたり、マグカップの位置は、実際に飲むフリをしてそこから自然に置いてみて決めたりすることもあります」
取材中に撮影していた「カラメルりんごジャム シナモン風味」の写真がこちら。
ジャムの風味を伝える撮影の秘訣ってありますか?
「逆光で撮ることですね。光を後ろや横から当てるようにすると、ジャムのつやっとした質感がよく撮れるんですよ」
スタッフ齋藤はカメラの位置をあちこち変えたり、物の位置を細かく変えたりと、納得の行く写真が撮れるまで試行錯誤を繰り返します。ですが決してもやもやと考え込むことはなく、話し終える頃には撮影終了。思った以上にすばやい撮影で驚きました。
製造管理・スタッフ上山
一方、スタッフ上山が担当しているのは製造管理。製造するジャムの種類を決定するところから、材料の調達、スケジュールの管理までをこなします。
「作るジャムによって製造にかかる時間も材料も変わります。だから次にどんなジャムをつくるか決まったら、まずは『この日程でいくつ作れる?』『必要な材料はどれくらい?』と計算が始まります」
目指すのは週替りで楽しんでいただけるジャムのラインナップと、十分な製造量の確保です。
「そうやって考えたスケジュールも、いつもうまくいくとは限らないんです。果物の収穫は天候に左右されるし、雪が降ったら荷物の到着が遅れるし……。そんなコントロールできないものばかりと格闘し続けるのがこの仕事ですね」
KURASHI&Tripsのジャムを安定してお客さまに届けたい。そんな思いが突然のハプニングをも乗り越える力になっているよう。しかしその反面、苦しいこともやってきます。
「どのジャムを作るか決定するところから、出来上がったジャムを味見して、出荷できるクオリティかどうか判断するところまでがわたしの仕事。
求められる質に達していなかったときは、それを工房スタッフへ伝えることもあります。『せっかく作ってくれたのに』と思う気持ちもあるので、そのときは心とお腹が痛みますね」
僕がジャム工房で働いていた頃を思い返すと、工房にはいつも必要なものが必要なタイミングで揃っていて、快適に作業を進めることができていました。なんとなく当たり前に思っていたことも、見えない場所できめ細かに手配されているおかげなのだと、今更ながら実感したのでした。
安定した製造スケジュールがあって、できたジャムは丁寧に紹介されて……こんなふうにサポートされているからこそ、ジャム工房ではまっすぐにジャム作りと向き合えているんです。
また会いましょう!KURASHI&Tripsジャム工房
「5グラムへの情熱」最終回となる今回は、工房スタッフを陰で支えているスタッフたちの仕事をご紹介しました。
思えばこの特集は、これまでご紹介することのなかったジャム工房の情熱をお伝えするために始めたものです。ふだんは見えない場所で奮闘するスタッフたちを紹介するこの特集は、僕にとっても楽しい企画でした。
今日で最終回を迎えて、ちょっとさみしくなります。
この特集がきっかけとなって、KURASHI&Tripsのジャムをみなさまに引き続き楽しみにしてもらえたら……。僕は自分の仕事をほめられるよりうれしいかもしれません。
KURASHI&Tripsは、これからもジャムをつくり続けます。コラムに登場していなくっても情熱は変わりませんよ!
今後とも私たちをどうぞよろしくお願いいたします。
今週発売のジャムはこちら!
KURASHI&Tripsのジャムの中でも特に人気なのが「6種類の柑橘ママレード」です。
一番の魅力はフレッシュな香り。柑橘の果汁も皮もまるごと使って煮込んでいるので、ぎゅっと凝縮された香りが、スプーン1杯を口に入れただけでもじわ〜と広がります。
ピールもたくさん入っていて、ほどよい歯ごたえがアクセント。だけど苦味はほとんどありませんよ。
個人的には、ヨーグルトに合わせるならこのジャムが一番です!ヨーグルトと柑橘がお好きでしたらぜひ一度試してみてください。
また先週発売の「カラメルりんごジャム シナモン風味」もお選びいただけます。プレゼントでしたら2種類セットでおまとめするのもおすすめです!
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