【インテリア特集】第3話:玄関から洗面所まで。グリーンをちりばめる「水挿し」のアイデア

ライター 藤沢あかり

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家族が気持ちよく過ごせるように、家じゅうにグリーンを。

インテリア連載vol13は、建築家・内田雄介さんのご自宅を訪ねています。

家族3人暮らしの住まいは、自然素材をたっぷりと使った一軒家。シンプルだけれどモダンすぎない、自然の豊かさとあたたかみを感じる空間に、大好きなグリーンで彩りを添えています。

最終話では、玄関や洗面室、子ども部屋などの空間に、さりげなくグリーンをあしらうコツをお届けします。

(※登場するアイテムは、全て私物です。過去に購入したものを紹介しているので、現在手に入らないものもございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです)

 


第3話
水挿しで叶える
「家じゅうにグリーン」のある暮らし


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「ただいま」「おじゃまします」に癒しを添える小さなグリーン

玄関には、たたきを設けず、広々とした土間にしている内田さんのご自宅。

2階のダイニングへと続く階段まで吹き抜けになっており、玄関特有の暗く狭いイメージとは真逆の明るく気持ちのいい空間です。

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リサ・ラーソンのオブジェに添えたのは、水挿しのシュガーバイン。シンプルなディスプレイも、グリーンを交えることで表情がいきいきとしてきます。

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_MG_0005本番A550×550▲モノトーンのラグは青山「spiral」で購入したもの。

低い位置にも取りつけた、光と風を通わせる窓。そこには光を受けて印象がぐっとアップする 「ガラスベース」 をしつらえています。

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家じゅうをグリーンでいっぱいにできる、手軽な「水挿し」

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こちらは洗面室とバスルームを隔てる、作りつけのガラスのシェルフ。

よく使うスキンケアやボディケアアイテムをセンス良く並べています。

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遮光瓶のボトルやキャンドルホルダーなど、素材感やカラートーンを抑えることで、すっきりと清潔感あるディスプレイです。

シェルフの上半分は、あえて日用品は置かず、小さなガラスベースに水挿しのグリーンをたっぷり並べていました。

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浴室の窓から入る光を受けた、いくつもの小さなガラス瓶。鏡の効果も合わさって、グリーンがより印象的なしつらいになっています。

内田さん:
「家の中で、どこにいてもグリーンを感じる家にしたかったんです。

ポトスやアイビーなどは、ちょっと水に挿しておくとまた根が出てきます。ここには、いろんな部屋で伸びてカットしたものを水挿ししたものが集まっているんです。

新しい品種を買うのももちろん楽しいですが、そんなふうに増やしていけるのも面白いですよ」

 

子ども部屋やワークスペースも拝見

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こちらは小学校1年生の娘さんのための部屋。

今はまだ、お母さんの目が届くリビングで勉強し、夜も家族で寝ているため、おもちゃや衣類を収納するための場所、といった感じだそう。

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グリーンは、ここにもありました。

内田さん:
「マットなワイヤーのハンギングは珍しいデザインで、気に入っています。雑貨屋さんで購入しました」

空間をうまく使えるハンギングなら、置き場所がさらに広がります。

S字フックを使うことで、吊り下げる場所を選ばないので、小さな子どもがいる家庭でも取り入れやすそうですね。

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窓辺には、洗面室同様のガラス瓶に水挿ししたグリーンを並べています。

水挿しなら小まめな手入れがいらないので、気負わずどんな場所でもグリーンを取り入れやすいアイデアです。

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変わってこちらは、内田さんの仕事部屋。

普段は事務所へ出勤しますが、自宅で作業することもしばしば。

土間から続くコンクリート床と、白いシェルフが並ぶ様子は、すっきりとスタイリッシュですが、グリーンを少しあしらうことでホッと和らぐ効果がプラスされました。

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小ぶりのパキラや水挿しにしたグリーンを窓辺に。

ガラス素材や白のポットを選ぶと、にぎやかになりすぎず緑の存在感だけが引き立ちます。

ワークスペースの隣には、4.5畳の和室が。仕事や家事で疲れたときに頭を休ませることができるよう、あまりモノを増やさず癒しの空間にしているそうです。

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建築家、内田雄介さんの木漏れ日が差す、グリーンたっぷりのご自宅を3回に渡りお届けしました。

「子どもも大きくなってきましたし、これからは庭に手をいれていきたいです。冬の間は我慢していたハーブもベランダでたくさん育てたいですね」と、内田さん。

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手をかけ、愛情をかけながら、家族が気持ちよく過ごせる家にしたい。そんな思いが、家じゅうに散りばめられたグリーンから伝わるインテリアでした。

雑貨をたくさん飾らなくても、シンプルな空間にグリーンを少し添えるだけで部屋はたちまち表情を増し、輝きます。

これなら「色やバランスを考えて雑貨を飾るのは難しい」というときも取り入れやすいアイデアかもしれません。

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なにより、「必要以上にものを置かず、余白を楽しむ。その余白にグリーンを」という姿勢が印象的でした。

暮らしの余白は、グリーンを飾ろうと思える気持ちの余白、ゆとりにつながります。生活にうるおいをもたらすグリーンを、小さなものから始めてみませんか?

暮らしに気づきや刺激を与えてくれるインテリア特集は、まだまだ続きます。

次回のお宅も、どうぞお楽しみに!

【写真】岩田貴樹

 


もくじ

 

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内田 雄介

一級建築士。東京都稲城市で 「内田雄介設計室」 を主宰。建築を 「時」 と 「場」 を形づくる行為と考え、心地よい住まいと向き合う。プライベートでは、川のせせらぎが聞こえる気持ちの良い一軒家で、妻の彩さんと、この春から小学生になった娘との3人で暮らす。http://www.u-architect.jp/
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ライター 藤沢あかり

編集者、ライター。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、雑貨・インテリア誌の編集者に。出産を機にフリーとなり、現在はインテリアや雑貨、子育てや食など暮らしまわりの記事やインタビューを中心に編集・執筆を手がける。執筆媒体は「PLUS1 LIVING」「ONKUL」「tocotoco」「Hanakoママ」など。


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