【週末は世界旅行!】第4回:「みんなファミリー!」陽気なアフリカの食卓に仲間入り♪

編集スタッフ 奥村

人生であと何度行けるかわからない海外旅行。でも「食文化」だけなら、東京でだって楽しめるはず!

この連載では気になるあの国の料理を食べに、わたし奥村がスタッフを巻き込んでプチ世界旅行へくり出します♪

 

未知の大陸、「アフリカ」へ!

ヨーロッパよりアメリカより、未知のエリア、それはアフリカ。

頭の中の知識をかき集めても、陽気なアフリカンミュージックとゾウやキリンのイメージしか浮かばず……なかなか知る機会がないからこそ、実際の距離はもちろん、心の距離までどこか遠く感じていたわたし。だからこそ、いつかぜひ旅してみたいとずっと思っていたんです。

そんなわけでまずは食文化から、その実態を探りにいってきます!

 

東京の「アフリカ」に上陸です!

▲都心ど真ん中の雑居ビルに、アフリカが待っている?スタッフ寿山(右)とともに潜入!

今回の旅のパートナーは、編集スタッフ・寿山。

あったかい人柄ゆえクラシコムでも「すやまママ」と呼ばれる彼女が、自然あふれる母なる大地・アフリカのイメージと重なって……今回は一緒についてきてもらいました♪

やってきたのは、東京・赤坂にあるアフリカンレストラン「サファリ」。50以上あるアフリカの国々の、代表的な家庭料理が楽しめるお店です。

東京都心の立地ながら、扉を開けると大音量のアフリカンミュージック。店員さんやお客さんも現地の人が多いのか、聞きなれない言語に包まれていて……ここはもうアフリカです!

▲店内のアフリカっぷりに、すっかり目を奪われます

 

ダチョウって食べられるの!?

気を取り直してメニューを開くと、インパクト抜群な料理名の数々! ワニの唐揚げ、カンガルーの唐揚げ……それにダチョウのステーキも! ワイルドな字面に圧倒されます。

自然豊かなアフリカでは、野生動物をしとめて食べる食文化があるそうで、どれも現地では身近な食材なのだとか。今回は人気だというダチョウのステーキを、おっかなびっくり注文しました……!

続いて、アルコールメニューをチラリ。お酒好きの寿山が目をつけたのは、その名も「神の飲み物」⁉︎ ワインベースのカクテルのようですが、なにより名前がインパクト大です。

スタッフ寿山:
「わたし南アフリカ産のワインが好きなんですよ〜。これも頼んでみましょう!」

「神の飲み物」の隣には、これまた気になる「馬力アップ」という名のお酒が(笑)こちらも無視できず、注文してしまいました。アフリカンカクテルでカンパ〜イ!

 

 

アフリカのカレーは、知る人ぞ知る絶品!

▲(左上から時計回りに)ダチョウのステーキ、ターメリックライスとカレー「ドロワット」、レンズ豆のサラダ

待ちに待った料理の登場です! まずは気になっていたダチョウのステーキから食べてみることに。はじめて食べるダチョウのお肉。ちょっとかわいそう、なんて思ったのも一瞬のこと……

これが本当においしくて! 牛肉の赤身のようなさっぱりした味ですが、歯ごたえしっかり、噛めば噛むほど旨味が出てきます。ダチョウ肉の食感、すっかり虜になってしまいました…♡

隣では寿山が、「これおいしい〜!」と大興奮。アフリカの一国、エチオピアのカレー「ドロワット」です。スパイシーだけど、玉ねぎの甘みとコクがあって絶品!とのこと。

そんなはしゃぐわたしたちを見て、「おいしいでしょ?」と得意げにカウンターから顔をのぞかせたのは、店主でありシェフのワンダサン(Wandwesen)さん。

ワンダサンさん:
「エチオピアのカレーは、8時間も煮込んで作るから特別な味なんだよ。手がこんでいるから、お祝いの時しか作らないんだ」

▲じっくり煮込まれて、お肉までトロトロです…!

「ほえ〜8時間! そんなに手をかけるなんて、エチオピアのお母さん、すごいなあ。頭が下がります〜」と言いながら、寿山、パクパクとおいしそうに食べています。

ああ、カレーおいしそう。ぜひとも食べたい……ですがわたし、先ほど食べたダチョウがまだ飲み込めずに口の中で往生しています。

なんてったってすごい噛み応え。しばらくの間、他の料理はおあずけ状態になりました(涙)

 

アフリカごはんを楽しむコツは「陽気」さ?

それにしても店内に流れるアフリカンミュージックといい、鮮やかな色の装飾といい、お店全体が陽気なムード。これはアフリカ独特の文化なのでしょうか?

ワンダサンさん:
「ぼくの故郷の人は、み〜んな明るくてフレンドリーだよ。ご近所どうしはみんなファミリー!

だから食事も家族の垣根を超えて、大勢でワイワイ食べることが多いんだ」

アフリカ料理を食べて気づいたのは、時間と手間のかかったものが多いこと。

長時間じっくり煮込むカレーや、4日間かけて発酵させるパンまで。みんなで食事を囲むからこそ、ごはんの準備には人一倍力を入れる文化があるみたい。とっても素敵なことですね〜。

ワンダサンさん:
「アフリカはとってもピースフルだから、いちど来たらきっと日本に戻りたくなくなるはずだよ。みんな、アフリカにおいでよ!」

次第に話は盛り上がり、陽気なワンダサンさんから、熱烈ラブコールを受けるわたしたち。店主のアフリカ話に引き込まれた寿山は、席を立って店の奥へ。なかなか戻ってきません(笑)

▲宮崎出身の寿山、「南の血が騒ぎます!」といつになくハイテンション(笑)

お店の奥で、和気あいあいと盛り上がるふたり。寿山のアフリカ適応能力、高すぎます。

そんな空気に乗り遅れ、テーブルに取り残されたわたし。

どんなにごはんがおいしくたって、一人きりの食事はなんだか味気なくて……やっぱり食事は「みんなで」がいい!

アフリカの食事を楽しむコツは、オープンマインドを身につけることかも? しょっぱい気持ちになりながら、そう痛感したのでした。

 

おなじ味が好きなら、国境を超えてファミリーになれる⁉︎

未知のエリア、アフリカへと繰り出した今回の旅行。

はじめての味を知った喜びはもちろん、陽気なアフリカ人とのコミュニケーションも、とっても新鮮な体験で。それもひっくるめて格別な「旅行」気分が堪能できました。

それにしても、アフリカのカレー「ドロワット」のおいしかったこと! はじめての国に行っても、「好き!おいしい!」と思える料理に出合えただけで、その国との距離がグッと近づく気がするものですね〜。

まだまだ世界は広くって、知らない味が眠ってる。そう思うだけでいても立ってもいられません! つぎの週末はどこへ行こう? わたしの世界旅行はまだまだ続きそうです。

(おわり)

サファリ
住所:東京都港区赤坂3-13-1 ベルズ赤坂2F
TEL:03-5571-5854
定休日:日祝(10名以上で予約の場合のみ、日祝も営業)
営業時間:11:30〜14:00/17:00〜23:30(※土曜は夜時間のみ営業)


 

もくじ


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