【スタッフコラム】きっかけは突然に。好奇心の赴くままに、はじめたこと
お客様係 今野
「ボイトレでもやってみたら?」
とある日の夜、大好きなミュージカル「アニー」の曲(TOMORROWです♪ )を歌い出した私に、夫からのひと言。
そのひと言が私を駆り立て、夜な夜な『ボイストレーニング』のことを調べました。
数日後には、体験レッスンへ。楽しくって、その場で心が決まり、レッスン(月2回)の申込みも完了!
それから8ヶ月経った今はというと、ちょっと前のめり気味じゃないかしら、と思うほど、夢中です。
よく知る友人からは、ずいぶんとびっくりされました。
急にどうしたの?! と。
決して、いつか歌手になりたいわけでも、アナウンサーになりたいわけでもないんです。
おまけにカラオケは苦手で、これまでの人生では両手で数えるほども経験がありませんでした。
それなのにどうして?と好奇心の根っこを考えてみると、思い当たることがありました。
初めての環境で過ごすとき、たいてい “マジメでしっかり者” と見られがちな私。
それが嫌というわけでもないのですが、そうじゃない自分もたくさん知ってしまっているから、なんだか嘘をついているような気がしてしまい。
「真面目だよねぇ」を、ハイ!と素直に受け入れきれず。「真面目なんですけど、不真面目なところもあります!」などと、余計なことを言いたくなるような、ごちゃごちゃした気持ちになります。
素の自分を外でなるべく多く、さらけ出せたらな~、きっと生きやすいにちがいないのだろう。と、そんな想いがふつふつとわいていたんです。
申込み動機に「表現の幅を広げたいから」と書いたくらいなので、一体どんなことをするかよくわかっていないのに、ボイトレに希望を抱いていたのかもしれません。
日常でも、意識が向きはじめた「呼吸」のこと。
レッスンでは、口や舌など顔パーツのトレーニング、丹田(たんでん)や腹式呼吸を意識した発声練習。そして、課題曲を歌うのが定番の流れ。
動かした記憶のないカラダの一部、たとえば横隔膜や舌根(ぜっこん)などを、意識して動かせるようになる感覚がおもしろくて。
教室の鏡越しに映る、必死な自分と目が合って、その必死さが滑稽で先生と一緒に笑ってしまう、なんてこともしばしば。
ある日のレッスンで、先生から言われたことをきっかけに、日常のなかでも、ハッと意識が向くようになったことがあります。
それが、「呼吸」。
意識するようになってから、普段の呼吸がとても浅く、多くの場面で胸式呼吸で過ごしていたことに気がつきました。
そういえば、デコルテや首周りも凝りやすい。悩みのタネは、呼吸の偏りにも原因があるのかも。
そして、私が自分自身を出せていないな~と感じるときは、決まって胸式呼吸になっているのだということも気付きました。
それなら、どちらにも切り替えられる私であれば、より生きやすくなるのでは?
腹式呼吸と胸式呼吸。どちらかがだめなわけではなくて、どちらも重要ということも、レッスンを通じて体感した私。
先日のtara(たら)さんへのインタビューでは「呼吸とカラダのふかい関係」として、まるで私が体感したことを、そのまま言葉にしていただけたかのようでした。
一歩ずつ、自分らしく。
▲実家のピアノ。今も当時とまったく変わりない様子で佇んでいます。
思えば幼少期、家では、ピアノを使って自作の歌を歌ったり、トイレの中で歌い続け
それって、「自分の表現したいことを、表現したいと思った “その時に”、
そんな機会を大人になった今の自分のために作ってあげるには、ボイトレがぴったりのようです。
***
夫のひと言がきっかけで始まった、ボイトレ。
好奇心の赴くままに飛び込んでみたけれど、まさかこんなにも楽しく、通い続けることになるとは。
レッスンを通じて体感していることを、日々の暮らしのなかで活かしながら、より素のままの自分で気持ちよく暮らしていけたらと願って。
だけどやっぱり、歌もうまくなりたい!と欲がでてきている、今日この頃です。
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