【多肉植物の育て方】04:水やりは夕方から夜にかけて? 多肉植物の水やりのポイント
多肉植物の構成要素は、ほとんどが水。水やりはほかの植物より少なくてもいいと言われる多肉ですが、水やりにはコツがありました。多肉植物の水やりの時間や回数、あげるタイミングなど、ポイントをお聞きしました。
編集スタッフ 齋藤
多肉植物の「夏の水やり」のタイミングって?
多肉植物は、ほとんどが水で構成されています。水を貯えておける植物なので、お水を頻繁にあげなくてもその貯えで生きていくことができます。
でも…….水をあげすぎてしまうと、貯えきれずに腐ってしまうために、夏場はとくにその塩梅が難しいとも言われています。
そんな多肉に水をあげるときは「植物の姿をよーく観察した上で行うこと」がポイントだそう。
水を欲しがっている時は、多肉植物の姿が痩せていて、水の貯えがあるときはぷりっと太っているのだとか。ここでは、多肉植物の水やりのポイントをお届けします。
土が乾いても水は不要。葉が痩せたら水やりを
真夏や真冬の休眠期には、葉にぷりっとしたハリがあるならば、土が乾いていたとしても水やりは不要です。
葉っぱにハリがなくなって痩せたかな?と感じるタイミングで水をあげてみましょう。
日中は水やりNG? 夏場の水やりのコツ
1)水やりの回数は「月に1〜2回」
湿度が高いために空気中には水分がいっぱい。その水だけで、多肉植物は生きていくことができます。葉の状態をよくよく観察して、春や秋などの成長期の半分くらいの回数を目安にあげましょう。
2)タイミングは凉しい「夕方〜夜にかけて」
連日続いた熱帯夜が急におさまるような涼しい夜や、1日の中でも特に凉しい「夕方〜夜にかけて」が多肉植物の水やりにおすすめのタイミングです。
日中は、土の温度も上がっていて、このときに水やりをすると水温が上がって、鉢のなかが蒸れてしまい根腐れを起こすことも考えられるためです。
3)水の量は「鉢の半分くらい」が目安
鉢の半分くらいの量が、水やりの目安です。
水をあげたときに「成長」する?
植物に水をあげると、根から一気に水を吸い込み体内に運ばれていきます。そのタイミングで身体を大きくしようするため、水をあげたときに成長が促されるのだそう。
休眠期とされる夏は、この成長からも一歩置く時期。辛い時期に水をたくさん与えて成長を促されるのは、多肉植物にとって大きな負担となります。夏は休ませることを念頭に、水やりをしていきましょう!
種類別のポイント
エケベリア・セダムなど
蒸れに特に弱い種類。葉にシワがよってもすぐには水をあげず、その状態で「キープ」しましょう。エケベリアは葉の上に水がたまりやすい構造なので、水やりの際は「株元」に。綿棒などで、溜まった水は取り除いてあげてください。
ハオルシア、リプサリスなど
夏に比較的強い種類。葉にシワがよったら、涼しい夜を見つけて水やりを。量は春や秋の成長期の半分ぐらいの控えめが目安です。リプサリスは、熱帯雨林気候の木や岩に養生している種類なので、高温多湿を好みますが、鉢で育てていると根が蒸れやすくなるので、風通しや水のあげすぎに注意しましょう。
夏場の多肉植物の育て方のコツとして、「水やり」は特に注意が必要なんですね。夕方から夜にかけて水やりをしたり、その量は鉢の半分程度にしたりと、この夏は頭の片隅において多肉と付き合っていきたいです。
次の記事はこちら
vol.5 長期不在時に植物を枯らさないためには
「多肉植物の育て方」の記事は、
vol.01 夏の多肉植物の基本の育て方
vol.02 夏の置き場所のおすすめは?
vol.03 多肉植物の水やりのコツ
【写真】川村恵理
【監修】松山美紗 solxsol(ソルバイソル)主宰。http://www.solxsol.com/
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