編集スタッフ　岡本

1日を気持ちよく始めるための朝の支度を、さまざまな方に伺う連載「わが家の朝支度」。その人らしく「朝支度」を進める工夫や、こだわりについてお聞きしています。

今回ご紹介するのは、ライフオーガナイザー®で片付けのプロである、やまぐちせいこさんです。

ブログ「少ない物ですっきり暮らす」では、夫と、16歳の息子、15歳の娘の家族4人で暮らす日常とともに、収納アイデアや片付けの考え方を届けています。

ブログ、著書の執筆やお片づけサポートなど、やまぐちさんの日々は多忙。

にもかかわらず、いつだって変わらないすっきりとした部屋を維持できるヒントは、朝の過ごし方にあるようです。

 

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朝はできる人がやる。
家族で叶えるすっきり習慣

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6:00 起床。洗顔・整髪などの身支度、ゴミ捨て
6:30 家族全員で朝食をとりつつ雑談時間
7:30 娘を学校まで送迎
8:00 帰宅。片付け、掃除開始
10:00 仕事開始

 

朝一番の身支度でスイッチオン

やまぐちさん：
「一日のスタート地点で『よし、やるぞ！』という気合いが入っていないと、いつまでもズルズルしてしまう性分。

そんな自分を鼓舞するために、起きたらすぐ身なりを整えるようにしています。

洗顔、整髪、着替えと身支度を進めていくと、自然とスイッチが入るんです」

 

一人で全部はできないから。
朝ごはんは夫が担当

やまぐちさん：
「朝バタバタしないために、全ての家事を自分ひとりで抱え込まないようにしています。その一環として、朝食は夫が担当。

頼める仕事は、家族に頼む。

そうすることで、私は心置きなく別の家事にとりかかれますから」

▲この日のメニューは、ベーコンサンド。他には、ホットドックやサバの塩焼きが定番の朝ごはんだそう。

やまぐちさん：
「朝食の時間の一番のこだわりは、家族で会話をすること。

話す内容はなんでもよくて、今日の予定や、朝のニュースを見て感じたことなどを共有します。

子どもたちが思春期に入って、だんだん会話は減りつつありますが、この時間があるかないかで家族の気持ちにも違いがあるように思うんです」

 

部屋全体をリセット！
家族みんなで取り組むための仕組みは？

やまぐちさん：
「私にとって、朝、部屋が整っている状態は家族の健康と幸せの象徴です。

だから、一日の始まりをまっさらな気持ちで始めるために、みんなが協力しやすいよう工夫しています。

たとえば、食器洗いは息子の仕事。

キッチンの収納は、息子が動きやすいように、食器の水切りのしやすさやパッと見て分かる収納など、環境を整えています。

『頼まれた人が動きやすい環境を整える』。それが結果的に私のラクにも繋がるんです」

▲動線を考えて配置されたキッチン。

やまぐちさん：
「家全体を整えるとなると、時間も労力もけっこうなもの。私一人では難しいです。

夫に朝食の準備を頼んだり、息子に食器洗いを頼んだり。効率よく続けるために、私以外の人が動きやすくする。

そうすることで、毎朝の全部屋リセットが叶えられています」

 

支度完了！お出かけバッグの中身は？

【バッグの中身（左から時計回りに）】

・バッグ（TIDEWAY）
・スマホ
・財布（abrAsus）
・ガーゼハンカチ

やまぐちさん：
「すっきりと身軽でいたいので、小さめのバッグが基本です。

必要最低限のものが入るサイズで、服装にも合わせやすいシンプルなデザイン、中身が落ちないようチャックがついてることを基準に選びました。

普段持ち歩くのは、スマホ、財布、ハンカチのみ。

それぞれ毎日使うものなので、『使っていて嬉しくなるもの』を持つようにしています」

 

朝から掃除洗濯ができるのは、家族が健康だからこそ

家族が健康でないと、家事は横に置いて朝から病院へ行かなきゃいけない。

だからいつも通りの朝支度ができるのは、家族が健康な証拠。

そう、やまぐちさんは話します。

その言葉をきっかけに思い出したのは、家族そろって朝食をもりもり食べたこと、行ってらっしゃいのハイタッチができたこと、そんな今朝の情景です。

やまぐちさんの朝支度をとおして、「いつも通り」が幸せの一端であることに、気付くことができました。

（つづく）

【写真】やまぐちせいこ

やまぐちせいこ

夫、息子、娘の4人暮らし。10回近くの引越しと、子どもの発達障害の特性「片付けが苦手」などを経て、ミニマリストに。プロブロガーとして、「少ない物ですっきり暮らす」を随時更新中。

▼やまぐちさんの著書はこちら

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