【スタッフコラム】日用品にたくした、暮らしのイメージ。
編集スタッフ 二本柳
先日、クラシコムのスタッフ全員が集まる全体会議で、あるバイヤーが「北欧、暮らしの道具店で初めて買ったもの」の話をしていました。
それを聞いていたら、なんだかとても懐かしくなり、私も6年前の入社一年目で買ったものを思い出してみました。
一年目というと、「自分の生活」というものを始めたばかり。
フライパンやお皿など、ほとんど実家から持ってきたものを使っていたけれど、少しずつ暮らしに興味がわいてきて……。旅行とかファッションに投資してた20代前半から、少しずつ価値観が変わってきた頃でした。
そんな曖昧で不器用な時期に、悩みに悩んで買ったものたちは、思い入れもたっぷり。6年経った今も、頼れる暮らしの相棒です。
休日に早起きしたくなった理由。
オーブンでプリンを焼くような、そんな休日を過ごしたい!
そう思わせてくれたのが、ティーマのスクエアプレート。
2012年の特集『我が家のティーマ』で、スタッフ青木がプリンを焼いているのを読んで、無性に心が踊ったのでした。
あれから6年。
当時の気持ちを思い出して、週末ひさしぶりにプリンを焼きました。
プリンを焼こう!というときは、私のなかでは週末の早起きがセット。7:00には起きて、ちゃちゃっと洗濯や掃除を済ませてから、ヨシ!とプリン作りに着手します。
焼きあがったら、部屋がほのかに甘〜い香りに包まれているので、その充足感にひたりながらコーヒーを飲んで一休み。
まだお昼前なのに一仕事終えたぞ、という達成感で、休日を良いコンディションで始められるような気がするのです。
夕食後のデザートに、冷やしておいたプリンを食べるのも至福のひととき。
普段あまりお菓子作りはしない私ですが、ティーマのプリンは、時々ふと作りたくなる、大好きな時間です。
5回の冬を共に過ごして。
先週お店にも並びはじめたLAPUAN KANKURITのショール「MARIA」も、一年目に買った、思い入れのある一枚です。
当時から大人気商品だったのですが、バイヤーの先輩スタッフに「2枚だけ購入できますよ〜」と声をかけてもらって、勢いよく手を挙げてしまったんです。
私としては大きめの買い物でしたが、そのかわり「一ヶ月はスタバを我慢しよう……」と覚悟?を決めました(笑)
もう5回の冬をともに越していますが、肌寒くなってくるとMARIAを部屋に出して冬支度のスイッチを入れるのが楽しみです。
毎年見るたび「やっぱり可愛い!」と思うのは、グレーとホワイトのやさしい配色。6年がしがし使ってるけれど、ウールのやわらかな肌触りも健在です。
こうして愛用してきて、本当に質のいいものなんだと実感しました。
リビングの椅子にかけておくと、家にいるときは膝掛けなんかに重宝。
もっと寒くなったらコートがわりに羽織ったり、真冬にはコートの上にさらにショールを重ねたりしています。とってもあたたかいんですよ。
トーストはフライパン派、になったきっかけ。
我が家にはトースターがありません。
そのきっかけが、このハムエッグパンなのです。(ネーミングも可愛いですよね)
これは購入したのではなく、スタッフから譲り受けたもの。たしかIHのキッチンに引っ越すので、泣く泣く手放すことになったとかで。
当時、のんびり過ごす朝食の景色は憧れがあって、そこにハムエッグパンが並ぶのは思い描いた食卓そのものでした。
▲ついつい手に取ってしまうのは、たぶんこの小回りのきくサイズ感と軽さのおかげなのだと思います。
私はスーパーでタカキベーカリーのミルクブレッド(手のひらサイズの食パン)をよく買うのですが、これにバターを両面塗ってフライパンで焼くと絶品。
このバタートーストも、フライパンを譲ってくれたスタッフに教えてもらいました。
カリッふわっな食感が最高なので、少々カロリーオーバーですが、たまの贅沢におすすめです。
日用品って、夢がある。
こうして振り返ってみると、あの頃買った日用品は、どれも「こんな暮らしがしてみたい」を思い描きながら手に取ったものばかり。
なんだか日用品って夢があるな〜なんて、思います。
最近はすっかり、ワクワクというより「必要だから」で買い物することのほうが増えたけれど……たまには「いつか」の思いをたくす買い物もいいかもしれない。久しぶりに日用品の楽しさを思い出しました。
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