【わたしの偏愛ストーリー】第2話:IKEAラバーが心から偏愛する、情熱のIKEAグッズ3選

編集スタッフ 小林

「もう大人なんだから」「無駄な時間かも」なんて理性が働いて、つい自分の願望にフタをしてしまう。

そんな私ですが、最近30歳という節目を迎えて、もっと思い切り人生を楽しみたい!と、より強く想うようになりました。

けれど、一体どうしたらいいのかわからない。

そこでこの特集では、素直に好きなものを追いかけ、型にはまらず自由に楽しむ「偏愛」のある人に会いに行き、楽しく生きるヒントを探しています。

今回訪ねたのは立体造形家であり、IKEAの偏愛ライフを送る、森井ユカさん。

第1話では数々の偏愛エピソードを教えてくださった森井さん。そのご自宅には、キッチン、ダイニング、デスク、寝室、バスルームなど、至る所にIKEAグッズがたくさん!

その中でも森井さんが心から愛するアイテムが気になる……。ということで、第2話では「超・個人的な偏愛IKEAアイテム」を教えていただきます。

 

超・個人的な偏愛IKEAアイテム3選!


地味? いえいえ、とっても賢い優等生!

第3位 収納バッグ


▲DIMPA(ディムパ):収納バッグ(¥399

森井さん:
「一見すると普通の収納ケースに見えますが、これはとにかくサイズが絶妙なんです……!

縦と横が同じ長さになっている、正方形のコンパクトサイズ。奥行きもスリムだから、クローゼットへのおさまりがいいんですよ」

▲縦65x奥行22x横65 cmと、一般的な布団ケースよりもコンパクト。このサイズ感は初めて見ました!

森井さん:
「これなら普通よりもサイズが小さいから、複数づかいにも向いています。

例えば季節ごとに。春夏・秋冬で、ブランケットやクッションカバーなどを分けて収納すれば、衣替えの出し入れも簡単。

透明だから、中に何が入っているかも一目でわかるので、必要なものを必要なときにさっと取り出せます」

森井さん:
「しかも肩にかけられる紐がついているので、持ち運びにも便利。引越しの時や、キャンプ道具の寝袋などをまとめて収納するのにも向いていると思います!

私の場合は普段、画材や粘土、発泡スチロールなど、デザインで使う大きな材料を運ぶ時にも使っていますよ。

なかなか目立たない子ではあるのですが、行くと大体売っている、定番アイテム。かなり役に立つのに、お値段もお手頃で、非常におすすめです」

 


この「かわいい」は、本気で役に立つ!

第2位 手回し充電式LED懐中電灯


森井さん:
「先ほど家を案内したとき、さりげなく冷蔵庫の上に置いてあったのですが、気がつきましたか?

ふふふ、実はこれ、懐中電灯なんです! 一見するとコーヒーミルのような形で、可愛いですよね。

これは電池が必要ない、手回し充電式の懐中電灯ですね」

▲LJUSA(ユーサ):手回し充電式LED懐中電灯(¥599)。胴体がくびれているのは、子どもが無理なく持てるようにと考えられているからだそう。誰でも簡単に使えるのが嬉しい。

森井さん:
「ハンドルをたくさん回しておけば、エネルギーを貯めて置けるので、後でスイッチを押して光らせることもできます。

LEDが使われているから、コンパクトなのに、かなり明るさがあって頼もしいですよ。

懐中電灯って、いざというときに必要なアイテムですが、普段はあまり使わない。だからつい、仕舞い込んでしまいがちなもの。

けれど、これなら出しっぱなしにしていても可愛いデザイン。インテリア性が高いので、リビングにも寝室にもキッチンにも飾っておけます」

▲ほんのちょっと回しただけで、この明るさ。ハンドルをすいすい回すだけで光る様子は、おもちゃみたいで楽しい……!

森井さん:
「カラーはよりインテリアに馴染みやすい白もあって、実はわたし白も欲しいんです。(笑)けど、このポップな赤も遊び心があって、インテリアのポイントになるのでお気に入りです。

そして電池がいらないのも、安心材料のひとつ。買い置きがなくても、電池切れを心配しなくていいんです。

ただかわいいだけでなく、きちんと課題を解決してくれる。いざというときに、さっと手に取れるからこそ、本気で役に立つ。全てに意味があるデザインなのが、心から素晴らしいと思います」

 


最高のデザイン。IKEAの魂ここにあり!

第1位 じょうろ


▲IKEA PS 2002:じょうろ(¥199

森井さん:
「個人的・第1位はこちら。あまりにも好きすぎる『じょうろ』です。これを、ただのじょうろと、思うなかれ……!

私は専門学校でゼミを持っているのですが、学生にIKEAのデザインについて授業をするときには、絶対にこれを見せます。何故ならこれだけで『IKEA』というものがわかる、といっても過言ではないほど、理念を体現したデザインになっているからです。

まず見た目が美しいですよね。

直線がなく、柔らかで、生命を感じさせる曲線のシルエット。これは草花や流れ落ちる水と調和することをイメージしてつくられた、有機的なデザインなんだそう」

森井さん:
「主な機能は『じょうろ』ですが、リビングにこれ単体で『オブジェ』として飾ることができるほど、美しい。

どこに出していても、インテリアとして恥ずかしくない。『日頃の暮らしで何度も目に入る日用品だからこそ、美しいものを』。これは室内で過ごす時間が長い北欧、及びIKEAのデザインでは、とても大切な考え方なんです」

森井さん:
「ただ、美しさだけのデザインでは終わらないのが、IKEAの真骨頂。

例えばこのじょうろは、パーツがありません。全く継ぎ目がない。すなわち一枚の板を、一回勝負で、成形しているということです。これは作るのに必要な型を少なくし、作業工程を少なくし、結果コストを抑えることにつながっています。

そして、こうやっていくつも重ねられるようになっているのも、省スペースを叶えることで運送コストを下げるため。

質のいい、素敵なデザインのものを、手に入りやすい価格で、多くの人に届けたい。

そんなIKEAが掲げる信念を、見事に体現している。このじょうろは目にするたびにデザイナーとして、自分がするべき仕事を考えさせられます」

▲森井さんのじょうろコレクション。ちなみにこれは観賞用だそうです。

森井さん:
「これはロングセラーのアイテムなのですが、店舗や時期によって、販売しているカラーは様々。わたしは溺愛しているので、行く先々で購入し、これだけ集めてしまいました。

一番好きなのは初期のロイヤルブルーなのですが、残念なことに、もう販売していません。当時はあとで買い足せばいいかと思って、使い倒してしまい……。

今となって、なぜあのとき保存用を買っておかなかったのか!と、非常に後悔している次第です(泣)」

▲スウェーデンのIKEA museum限定ですが、なんとネックレスもあるんです! これもIKEAを代表するデザインだからこそ。

 

番外編!世界にひとつだけの「Myグッズ」

▲ご自宅の中にあるIKEAグッズの中でも、ひときわ異彩なオーラを放っていました。

森井さんの偏愛アイテムの中で、番外編としてご紹介したいのがこちら。

森井さん:
「これはサーモン型のスマホケースです。ちなみに完全なハンドメイド、オリジナルでつくったIKEAグッズです!(にっこり)

スマートフォンをどこに置いたか、よく忘れてしまうので、専用のケースをつくろうと思って。とはいえきちんとした理由は特にありません。ただの衝動でつくりました。

けれどつくるなら、やはりIKEA愛を詰め込もうと。IKEAといえば北欧、北欧といえばサーモンだな、ということで、サーモン型に。

リアルなサーモンに仕上げたかったので、魚市場の写真などをひたすらネットで検索し、理想のサーモン型を探しました。最終的にはIKEAが過去に開催していたサーモンフェアの写真が一番理想に近く、それを参考に。

普段の外出では使わないのですが、IKEAの新作発表会には、これを持って行っています」

▲本当にスマホ専用の口の広さ。他の用途はないそうです……!表面の鱗、魚っぽい口元や目などがとにかくリアルで、随所にこだわりを感じます。

森井さんはサーモン型スマホケースを作っていましたが、世界にはもっと色々なものを作っている、熱烈なファンがたくさんいるとのこと。

なんと、この素材でウエディングドレスを作ったひともいるそうですよ。

▲お話があまりにも衝撃的すぎて、笑いと涙が止まりませんでした……!愛の力はすごい!

IKEAのことは知っているつもりだったけど、自分が普段目に留めていなかったアイテムに、ここまでたくさんのこだわりがあるなんて、全然知りませんでした。

小さなことを知れば知るほど、面白くなってくる。考えたこともなかった、新しい世界をみせていただいて、ワクワクしてきた私・小林。

けれど正直なところ、私はいつも上手にIKEAを楽しみきれないんだよな〜、という想いもどこかにありました。たくさんのアイテムがある中で、欲しいものがわからなくなったり、広い店内をまわるのにちょっと疲れてしまったり。

そこで第3話では、森井さんならではの「IKEAライフを楽しむコツ」について、聞いてみることにしました。

(つづく)

※表示価格は全て税込です。
※表記は全て取材時(2019年11月)時点のものです。

【写真】木村文平


もくじ

 

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森井ユカ

立体造形家であり、雑貨コレクター。有限会社ユカデザイン代表。桑沢デザイン研究所で非常勤講師も務める。主な仕事は、小さいものを愛でることと作ること。粘土を使ったキャラクターデザイン、漫画のキャラの立体化、ねんど遊びセット「ねんDo!」の企画・デザインなどをしている。また世界各国を旅するうちに、日用雑貨や食品のパッケージデザインなどに魅了され、数々の「偏愛的」な書籍も執筆。主な人格形成は手塚治虫の漫画と東京12チャンネルの番組によるもの。

▽森井ユカさんの書籍は、こちらからご覧いただけます。


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