【昨日も今日も、味噌汁】平日の強い味方。「出汁をとらない味噌汁」のレシピ番組、はじまります。
編集スタッフ 二本柳
昨日も、今日も。
おいしい味噌汁とご飯があれば。
野菜も、肉も、魚も、なんでも受け止める懐の深さ。一杯に栄養をつめこんで、ときに立派なおかずの一品になってくれる。
味噌汁の底力が最近また見直されているように思います。
クラシコムのスタッフと話していても、味噌汁を毎日つくる家庭はけっこう多い。ちょっと栄養が偏ったかな?と感じたら、とにかく冷蔵庫の野菜を味噌汁に投入……なんて声も。味噌汁は、日々の食卓に安心感をくれる、陰の功労者となっているようです。
本日からはじまる新番組「昨日も今日も、味噌汁。」は、味噌汁のレパートリーを広げるレシピ番組。
いつもの味噌汁がもっとおいしくなる、そんなアイデアを料理家のこてらみやさんに教えていただきました。
出汁をとることに、とらわれないで。
「出汁をとることに、とらわれないでほしい」
こてらさんの一言は、ちょっと意外なものでした。
お味噌汁をおいしく作るための第一歩こそ、正しく出汁をとること。そんなふうに、私自身どこかで先入観をもっていたからです。
着物を着ることについ臆病になってしまうように、おいしい味噌汁作りにも流儀やルールがあるように感じて、なんだかいつまでも “自己流” から抜け出ない後ろめたさがありました。
こてらさん:
「味噌汁は家庭の料理だから、正解なんてものはないはず。ときどき、『この出汁は本当にいるのかな?』と思うことすらあるんですよ。具材から十分においしい出汁がでてるのに、それは本当に必要?って。だからあまり肩肘はらず、旨味の出る具材を上手に使いましょう」
そう話すこてらさんが、今回取り出したのが「サバ缶」でした。
サバ缶を汁ごとつかって出汁いらず。
第一回のレシピでご紹介するのが、サバ缶をまるごとつかった味噌汁レシピ。
こてらさん:
「とくべつ高級なサバ缶でなくても大丈夫。ノーマルな塩味の水煮を使ってくださいね。サバ缶は汁ごと使うことで、おいしい出汁がわりになります」
一緒に入れたのは、ゴロっと4等分に切ったじゃがいもに、ぶつ切りのネギ。香りづけに生姜も少々。じゃがいもは溶けると旨味が出て、これもまた出汁のかわりになるのだとか。
食べ応えある具材のおかげでボリュームも満点。お味噌汁とご飯、そこに漬物でもあれば大満足の食卓です。
ちょっとした一手間で、おいしさアップ。
出汁をとる時間を節約するかわり、具材のネギに一工夫。
ぶつ切りにしたネギに、裏表こまかい切り込みを入れていきます。
この一手間だけで、短時間でもネギに味がしっかり染み込んで、食感もとろんと柔らかい仕上がりに。しみじみと噛み締めたくなるおいしさでした。
こてらさん:
「最後にひとかけのバターをのせました。じゃがいもとバターの相性は言うまでもないでしょう……? たくさん作って余ったら、翌日に牛乳を足してポタージュ風にしてもおいしいですよ」
レシピは動画でおたのしみください。
レシピは、ぜひ動画でおたのしみください。
【材料】(4人分)
・サバの水煮缶…1缶(200g)
・長ねぎ…2/3本
・じゃがいも…2個(300g)
・生姜…ひとかけ
・水…4カップ
・日本酒…大さじ2
・味噌…大さじ3
・バター…40g
・粗びき黒こしょうまたは一味…お好みで
【作りかた】
1. 長ねぎはぶつ切りにして、両面に細かく切り込みを入れる。じゃがいもは皮をむいて4等分にする。
2. 大きめにほぐしたサバの水煮を汁ごと鍋に入れ、じゃがいも、長ねぎ、水、酒を加えて中火にかける。
3. じゃがいもに箸がスッと刺さるようになったら、味噌を溶き入れて千切りの生姜を加える。
4. うつわに盛り、バターをのせて黒こしょうをふる。
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もくじ
こてらみや
料理家・フードコーディネーター。素材のおいしさをシンプルな調理法で引き出した料理を得意とする。ライフワークは、旬の食材でびん詰めを作ること。また、初夏は梅干し、冬は味噌や漬けものと、一年中仕込みものを楽しんでいる。Instagram:@osarumonkey
▽こてらさんの著書はこちらから
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