【スタッフコラム】はじめまして、編集チームに入った澁谷です!
編集スタッフ 澁谷
みなさま、はじめまして。3月より編集チームに加わりました、澁谷です。
現在は、映像コンテンツの「うんともすんとも日和」「わたしの好きな時間」や、ラジオ「チャポンと行こう!」の編集を担当しています。お楽しみいただけているでしょうか?
クラシコムに入る前は、映画の製作・配給・宣伝を行う会社で映像制作やデザインの仕事をしていました。実は新卒で入った前職で、初めて社会人として担当したのが当店オリジナルのドキュメンタリー番組「うんともすんとも日和」でした。
「伝わる」ものってなんだろう?
右も左もわからない私にとって、すべてのことが新しい日々。そんな中で取材や撮影を重ね、お会いした方々からいただいた言葉の数々は、今でも自分の中で大切なものとなっています。
そして映像と向き合う中で、より伝わる映像ってなんだろうと考えることが増えました。そんなことを考えるうちに、クラシコムが出すコンテンツの先には「私たち」みたいな「誰か」という存在をみていることを知りました。その「誰か」が必要としているものと向き合いたいという気持ちが膨らみ、クラシコムで働きたいと感じるようになりました。
言い切れる「好き」はみつからないけれど
映像を学びたいと入った美術大学では、これまで知らなかったことの多さや、自分の軸を持っていて輝いてみえる周りの人々に圧倒され、かえってやりたいことが分からなくなってしまいました。そんな中で、映像の現場でアルバイトをしてみたり、友人とMVを作ったりと、飛び込むように挑戦をする日々を過ごしました。
今でも「何がやりたいの?」という質問を受けると口ごもってしまうのが正直なところです。それでもこれからについて考えた時に映像を仕事にしたいという漠然とした想いや、続けていきたいという想いは芽生えてきました。そんな気持ちを少しでも持てたということがひそかに自分にとっての自信になっていたりもします。
自分だけの「らしさ」って?
クラシコムへの入社をきっかけにひとり暮らしをはじめたことも大きな出来事でした。せっかくのひとり暮らし、自由に好きなことをしたらいいと思うのに、スーパーで朝食のことを考えるとそんなに好きでもないはずのヨーグルトを手にしている自分がいます。
それは母親が毎日ヨーグルトを食べているのを見て育ってきたからだと気づいた時、ひとり笑ってしまいました。ついつい自分らしさというものに憧れを持ったりもするけれど、誰かから受けた影響が自分を形作っているのだなと、小さな選択を迫られるたび痛感する日々です。
それでも小さな1Kの部屋に何を詰め込もうかと悩んだり、ひそかに集めていた食器を自分だけのキッチンで使えることがとても新鮮で、今は何よりも暮らすことに喜びを感じています。
“適当” のさじ加減を知らずに出来上がったしょっぱすぎる炒め物もまだまだ愛しく思えます。
ちょうど私が入社した春頃からの日々は、自分だけでなく誰しもが暮らし方について改めて考えることが多かった時期だったと思います。だからこそ、より変化する暮らしの中で感じた些細なことにもまなざしを向けつづけて、「私たちみたいな誰か」にとって少しでも安心できる場所を作っていけるようこれからも日々考えていきたいと思っています。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
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