【スタッフコラム】楽しい世界へのヒント
気心の知れた友人たちとオンラインで集まって久々におしゃべりする機会がありました。
途中、最近よく見る夢についてすこし悩ましげに話したところ、友人のひとりが夢占いにはまっているらしく、「アウトプットが足りないのでは?絵を描いてみるのとかいいと思う、そうだ『油絵』とか」と。
とてもさっぱり、思ってもみなかった提案をもらったのです。
……油絵!?
絵を描くこと自体、普段まったくしないことで、興味があったかというとそうでもなく、むしろ苦手意識すらあったはず。さらには油絵を自分ごととして頭に浮かべたこともなかった。
けれど、アウトプットが足りてないという部分がそのときの自分に妙に響き、その提案がす〜っと心に入ってきました。
さて翌日、そんなおしゃべりをそばで聞いていた夫が一緒に買いに行こうと誘ってくれたのです。気持ちが最高にノッている今こそと、事前知識ゼロのまま美術道具が揃う専門店へ。
これさえあれば始められるという必要かつ最小限の一式をさっそく揃えるに至りました。
そして決行の日は、気持ちよく晴れた日曜日。慣れないうちは特に、窓を開けて換気しながら行うのがポイントだとか。
ピカピカ新品の油絵具セットを前に、久しぶりの高揚感に包まれました。
開封の儀として包まれた包装を丁寧に解いて、色の感じや使い方をひとつひとつ確認。さてさて、何を描いてみようかなと思ったときに浮かんだのが「黄色を使って絵が描きたい」ということでした。
黄色といったら、バナナ?レモン?お花?と頭に浮かべて、それだけですでに楽しくなってきて、もっとイメージを膨らませてみようと近所のお花屋さんに出向いてみたら、黄色のラナンキュラスに見惚れて。こうして初作品のテーマが決まりました。
絵具をパレットに出して、おそるおそる油を混ぜてみて……とそこからは夢中で、気づけば2〜3時間没頭していたのです。
時間の制限や成果目標なんてのもない、やりたいだけやりたいように思うままやる、ということがなんて清々しく気持ちよく快感で、なんて楽しい時間なのでしょう!
そして絵を描くことに苦手意識すらあったように思っていましたが、幼少期、庭に出てお花の絵を描いていた記憶も蘇ってきて、心があたたかくなるのを感じて嬉しくなりました。
「やってみたい」という気持ちだけでまだ始まったばかりの、ただただ、やってみたかったこと。たわいもないおしゃべりの中にこんなにも楽しい世界へのヒントがあって、たまたまそこに反応した自分の心。
いつどこにそのカケラが落ちているか、降ってくるかわからないものだなぁと思ったら、まだ見ぬ知らぬ世界も楽しみになってきます。
▲もうすこし乾いてきたら、さらに色を重ねて楽しむ予定です。
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