【日々に、ガラスを】03:部屋の片隅にそっと。気持ちが安らぐ、インテリアのガラス
編集スタッフ 小林
ガラスという素材が好きです。
家のどこにあっても、私の気持ちがどんな状態でも、今日が雨でも晴れでも。
どんなときだって、ただぼんやりと眺めるだけで「きれいだなぁ」と思えて。
そのうちに、暮らしに追われた心もそっと落ち着いて、静かでフラットな自分に戻っていける。そんな気がするから。
・・・
そうした想いから今回、心ゆくまでガラスを眺める特集を作ることにしました。
この特集ではスタイリストの谷山真季さんに選んでいただいた、「衣・食・住」にまつわるガラスアイテムを、シーンと共にご紹介。
最終話のテーマは、住。ここではインテリアとして愛でたい、「気持ちが安らぐガラス」をご紹介します。
朝のお香で、清々しい身支度を
暮らしのアイデアのひとつとして、朝にお香を炊いてみる、という習慣をはじめてみるのはいかがでしょう。
ふわりと揺れる良い香りの中、身支度の時間がとても清々しいものに。
ガラスのお香立ては朝の光の中で見ると、まるで水のかたまりのよう。このくらい、今日もみずみずしい心で1日過ごせますように。
▲INCENSE STAND 75φ -blue gray (DRAWERS)、ガラスプレート(スタイリスト私物)
仕事中もそばにいて欲しい、ガラスの動物
お気づきでしょうか、机で鎮座している子に。
そんな難しく考えすぎなくても、いいんじゃない?と言わんばかりの表情に。
これはエリック・ホグラン作の、ガラスのオブジェ。
熊なのか、犬なのか、はたまた猫なのか。解釈は人それぞれのよう。
色々と探してみると、動物モチーフのガラスは意外とあるもので。目が合ったらもう、連れて帰らずにはいられません。
仕事中もそばにいてくれる、自分だけの愛しい子に私も出会いたいものです。
▲動物のオブジェ(エリック・ホグラン / スタイリスト私物)、ペン立てのグラス(ittala / 北欧、暮らしの道具店)、その他(スタイリスト私物)
透明感が美しい、ガラスの照明
▲ペンダントライトFUCSIA 1(Achille Castiglioni / 日本フロス)、グラス(ittala / 北欧、暮らしの道具店)、その他(スタイリスト私物)
ペンダントライトにガラス素材のものを選ぶと、空間に透明感が生まれます。
日中は電気をつけなくてもよし。
光が透ける、そのままの姿が、とても素敵です。
花を生けても、生けなくても
ガラスのインテリアといえば、真っ先に思い浮かぶのがフラワーベース。花を生けていないときも、素敵なものばかり。
とはいえお花を生けたときが最も美しくなるよう、計算し尽くされて生まれた、贅沢な暮らしの道具。
たっぷりのお水と一緒に、お気に入りの花を飾って眺める。これはまごうことなき、至福の時間です。
▲左から順に、“EVEREST” BEER GLASS(NUUTAJARVI / ELEPHANT)、フラワーベース直方体 、フラワーベースブルー( ともに小川真由子)、スタイリスト私物、Alvar Aaltoのフラワーベース(iittala / 北欧、暮らしの道具店)
絵画のように、壁にぺたりと
リビングの壁にぺたり、とかけてある。実はこれもまた、ガラスのフラワーベース。
こうしてみるとまるで絵画のよう。
でもこの繊細な佇まいは、きっとガラスにしか出せないもの。景色にすうっと溶け込む、優しい存在。
ガラスにはこんな愛しさもあるんだなと、気がつきます。
▲wall garden (八木麻子 / 黄色い鳥器店)
ゆらゆら揺れる、ガラスのモビール
360度どこからみても美しい、ガラス素材のモビール。
これはインテリアの中でも目につく場所に飾りたい、とっておき。
疲れてきたなと感じたら、ゆらゆら揺れる、その静かな動きをを眺めて。
何も考えず、ただぼんやり。
そしてそのまま、深呼吸、深呼吸。
▲モビール(小川真由子)
夜の読書に、佇むガラス
夜、眠る前。なんだか心が落ち着かないときには、読書でも。
大好きな本をいくつか、手に取りやすい場所に飾っておいて。
装丁がより美しく見えるガラスのブックエンドは、夜の目にも優しい。
▲HAMON140φ Bookend -light(DRAWERS)
キャンドルを灯し、1日を終える
色々あった日も、きちんと終われるように。
部屋の照明を全て落とし、キャンドルの灯だけで過ごしてみましょう。
火が揺れるたび、ささくれた心も、そうっと優しい何かにくるまれるから。
あとはもう、眠るだけでいい。明日からもガラスに囲まれて、日々を生きよう。
▲Bruno Munariのキャンドルホルダー(DANESE / クワノトレーディング)
photo :eri kawamura
styling:maki taniyama
もくじ
– 掲載アイテムのお問い合わせ先はこちら –
◎DRAWERS info@water-sup.com
INCENSE STAND 75φ -blue gray / ¥7,150円
HAMON140φ Bookend -light / ¥13,200
◎日本フロス 03-3582-1468
ペンダントライトFUCSIA 1(Achille Castiglioni)/ ¥39,000
◎ELEPHANTT 03-5411-1202
“EVEREST” BEER GLASS (BJORN WECKSTROM / NUUTAJARVI)/ ¥13,750
◎黄色い鳥器店 http://kiiroi-tori.com/
wall garden (八木麻子)/ ¥9,300
◎小川真由子 https://www.mayuko-ogawa.com/
モビール(小川真由子)/ ¥18,700
◎クワノトレーディング http://www.kuwano-trading.com/
キャンドルホルダー (Bruno Munari/ DANESE)/ ¥66,000
※順不同、全て税込価格で記載
※その他のアイテム スタイリスト私物
谷山真季
大学卒業後インテリア会社にて8年勤務、ショップディスプレイ、コーディネート提案など幅広く活躍。2019年より、本格的にインテリアスタイリストとして独立。衣食住を中心としたライフスタイルについて、独自の感性を生かしたスタイリングを雑誌やWEB、広告など多数提案している。
https://www.taniyamamaki.com/
https://www.instagram.com/
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