【スタイリストの部屋づくり】2話:カゴと箱もので、すっきり心地いい収納に
編集スタッフ 二本柳
お部屋をすてきに整えるべく、全4話にわたってインテリアスタイリストの洲脇佑美さんの部屋づくりをのぞかせてもらっています。
洲脇さんの家には、たくさんのカゴや箱が使われています。
目に見える場所はもちろん、引き出しの中まで、ずらりと並んだ景色の清々しいこと!
「仕事道具をおさめてるこの部屋が一番好きな場所なんです。ドアもあえて開きっぱなしで、廊下から見える景色を意識しながら収納をととのえました。目に入るたび『いいな』と思えるように」
洲脇さんお気に入りの景色をつくるのも、そこに並ぶ箱やカゴの存在。
聞けばインテリアに作家や生産国のこだわりはなく、「シンプルで形の美しいもの」がもの選びの基準だとか。
第2話は、そんな洲脇さんが収納で意識しているポイントを聞いてみることにしました。
洲脇さんの収納棚は、どこを切り取ってもかっこいい。その理由は「偶数買い」した箱の並べ方にあるようです。
「箱ものは、ひとつだけ買う、ということが滅多にないかもしれません。
どんなにおしゃれなデザインでもバラバラだと存在感がなくなってしまうし、バランスもいまいち。逆にどんなにシンプルでも同じものが並ぶとそれだけでまとまりが生まれて、美しい景色になります」
右上の白い箱は「アースダンボール」でオーダーメイドしたもの。グレーの箱は「GENERAL VIEW」のコンテナ、左上の黒い箱は「Found Mujiのコシャー箱」。どれも「2〜4個買いが基本です」と洲脇さん。
なるほど、カゴも双子で並ぶとかわいらしい。一点ずつバラバラで使うより、見た目もどこか凛とします。私のようなインテリア初心者にもやさしいテクニックです。
ちなみにこの棚は、もともとオーク材だった無印良品のオープンシェルフをグレーのペンキで塗ったものだそう。
1話目でも教えていただいた「目隠し用の布」は黒系でそろえるのが、すっきり見せるポイントです。
カゴは見た目の美しさはもちろん、道具としても優秀だと話す洲脇さん。だからこそ使い道が決まっていなくてもつい買ってしまうものの代表なのだとか。
我が家にもそんな「つい買ってしまった」カゴはいくつかありますが、用途が自由だからこそ、上手に活用できている自信がありません。
そんなときは「かごの素材や形に注目してみて」とのこと。
「たとえばつくりが頑丈なものには、キッチンの食材ストックや、お菓子、調味料などを大雑把にまとめておきます。
深さがあまりないカゴは、何が入っているのか上から見渡せるので、ストック食材に最適。
出し入れの頻度が高いなら取っ手がついたものがいいですね」
ちなみに小さなサイズを複数使いするよりも、大きなカゴを2個、ドン、ドンと置くほうがすっきり見えるとか。
「キッチンでも細かなジャンル分けはせず、ざっくりカテゴリー単位で大ぶりのカゴに収納しています」
ところで洲脇さんのお家をみまわすと、いわゆる「ゴミ箱」が見当たりません。
「カゴってとても懐が深くて、『気に入ったものが見つからないな』というときは大体代用になってくれるんですよ。
ゴミ箱もかわいいものが見つからなくて、カゴに袋をかぶせて使いはじめました。洗面所やキッチン、すべての場所にゴミ箱がわりのカゴを置いてます」
以前は食器洗いの水切りも、竹かごで代用。
今のキッチンはシンクに備え付けの水切りがあったので、作業台の隅に「なんでも入れ」として置かれていました。
「竹は水切れがいい素材なので、キッチン道具の代用に最適ですよ」
見た目の統一感では、「同じような色のカゴを選ぶ」のがポイント。たとえばこげ茶とナチュラルを同じ場所に並べることもしないとか。
「素材やカタチが違っても、色のトーンが同じだと全体がまとまりやすいんです」
▲「ふたを開ける瞬間もワクワクする」と話す井藤昌志さんのシェーカーボックスを複数愛用。中には裁縫道具や請求書まわりの文具、人からもらった手紙やDMなどが入っています
惚れ惚れするようなかっこいい収納を見るたびに、「一体なにが違うんだろう」と首をかしげてきました。
今日洲脇さんに教えてもらった偶数並びのコツやカゴの選び方、さっそく我が家にも取り入れて気持ちいい収納をつくりたいと思います。
次回はまた来週。
私自身とても苦手意識がある「飾り棚」をはじめ、インテリアを考えるときのポイントをお届けします。
【写真】上原未嗣
もくじ
洲脇佑美
大阪芸術大学空間デザインコース卒業。インテリアショップの店長を務め、その後インテリアスタイリストのアシスタントを経て、現在はフリーのスタイリストとして雑誌・カタログ・広告等を手掛ける。
http://www.suwakiyumi.com/
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