【庭のある家に暮らしたい】第2話:晴れた日は、庭でのんびり朝ごはん

ライター 藤沢あかり

丘の上の一軒家で、緑たっぷりの庭を楽しんでいる「nusumigui」主宰の山杢勇馬(やまもく・ゆうま)さん、瞳(ひとみ)さん夫妻を訪ねている連載。1話目では、初心者のふたりが庭づくりを始めたきっかけや、育てている花やハーブについてうかがいました。

2話目となる今回は、庭で過ごす休日の様子をお届けします。
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憧れがついに現実に。自宅の庭で朝ごはん

晴れた休日には、庭で朝ごはんを食べるというふたり。この日は、コーヒーの焙煎から始まりました。

▲アウトドア用のシェルフコンテナにミニサイズのカセットコンロを2台並べて、カジュアルな調理スペースに。

焙煎は、庭の一角に建てた温室のミニキッチンで。

勇馬さん:
「このキッチンでコーヒーを淹れたり、簡単な調理をしたり。燻製もここでしています。1〜2週間に一度、ブロック肉を買ってきてベーコンを作るんです。日持ちもするし、意外と簡単なのでベーコンは買わなくなりました。

コーヒーは、よく通っていたお店で習ったことがあり、それを思い出しながら。焙煎も燻製も、あとは自分で調べたり詳しい人に聞いたりしながらトライしている感じです。自分でつくってみるのが楽しいんですよね。でもやっぱりお店で買うコーヒーもおいしいし、いろいろ飲んでみたいので自家焙煎と買ってくるものと半々くらいです」

豆が色づいてくるとともに、庭にこうばしいコーヒーの香りが漂い始めます。そのころ瞳さんは、野菜を収穫していました。

▲畑スペースは土が雨で流れ出ないよう、板で仕切りを立てています。

瞳さん:
「野菜も、手探りで色々と始めているところです。今はトマトとナスを。大葉やバジル、三つ葉やカモミールなどもいろいろ植えてみました。きゅうりは簡単だと思っていたら、昨年ほとんど虫に食べられてしまって、今年はお休みしています。冬のブロッコリーもちょっと難しかったですね。

実際に見聞きしているのと、やってみるのとでは違うけれど、それもまた楽しいです」

この日のメニューは、瞳さんお手製のチャバタに自家製ベーコンを挟んだサンドイッチと、勇馬さんが焙煎したコーヒー。さきほど収穫したプチトマトはマリネにして添えました。

瞳さん:
「手づくりパンは今までもチャレンジしたことがあったんですが、なかなか続かなくて。去年、こねずに材料を混ぜるだけという高加水生地のレシピを知り、試してみたら簡単でおいしくて。それから続けて焼けるようになりました」

 

ときにはキャンプ気分のグリルごはんに

リビングの掃き出し窓からつながる広いウッドデッキは、勇馬さんお手製です。ここで炭火焼きを楽しむのが勇馬さんのお気に入りの過ごし方だとか。

勇馬さん:
「肉や野菜を焼くことが多いです。串に刺して焼き鳥をやったこともありました。冬のオープンアトリエのときには、焼き芋を焼いて。友達が来ると、このデッキでずっとしゃべっていたりします」

▲アスパラガスやサーモンも、炭火で焼くだけでとびきりの味に。

ここでグリルしたいものだけを勇馬さんが調理して、キッチンに立つ瞳さんにバトンタッチし、夕飯を仕上げるということも多いのだそう。

勇馬さん:
「お客さまに来ていただくオープンアトリエのときは、ウッドデッキやリビングで過ごしてもらったり、気持ちのいい季節なら本棚や椅子を庭に持ち出すことも。洋服が仕上がるのを待つ間、庭で過ごす時間も楽しんでもらえたらと思っています」

夕暮れ時になると、庭のあちらこちらに提げたLEDストリングライトやランタンを灯します。夏の庭は、涼しくなり始めるこの時間からもまだまだ楽しめそうです。

 

自然をまるごと受け入れながら、庭を楽しみたい

庭で食べる朝ごはんに、花や植物を見守るのんびりとした午後。まさに憧れの庭時間を過ごす様子にうっとりとしながらも、「大変に思うことはありますか?」と尋ねたところ、「風かな」と勇馬さん。

勇馬さん:
「実は温室が、昨年、一昨年と重なる台風で2度も飛ばされめちゃくちゃになってしまったんです。そのたびに曲がった骨を整え、修理しながら今に至ります。なにが起きるかわからないですね」

自然の大変な一面もまるごと受け止めながらも、なお余りある庭の魅力。庭仕事をクリエイティブに楽しむ様子がいきいきと伝わってきました。

最終話となる次回は、この季節、特に気になる庭の虫対策や、お気に入りのお手入れアイテムについてお聞きします。

※庭での火の取り扱い方については、各自治体の条例により異なります。あらかじめご確認ください。

 

【写真】神ノ川智早

 

もくじ

 

山杢勇馬、山杢瞳

デザインと製作を勇馬さんが、販売や接客を瞳さんが手がけるブランド「nusumigui(ヌスミグイ)」主宰。暮らしのそばでつくることを大切にした洋服は、すべて手しごとによる一点もので、その人の暮らしや希望に合わせて仕上げる独自のスタイル。不定期オープンの自宅併設のショップ「nusumigui studio」や、ポップアップイベントを通じて販売している。HP→https://www.nusumigui.space /instagram→@nusumigui_studio


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