【自分らしい家】第1話:選んだのは「白」。限られたスペースをスッキリ見せる、江面旨美さんのインテリア

ライター 嶌陽子

朝晩が涼しくなり、少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。

暑さでいったんお休みしていた「部屋を整えたい」という気持ちも、そろそろよみがえってくる時季。

そこで今回は、自分らしく暮らしている素敵な住まいを訪ねて、収納をはじめとするさまざまなインテリアの工夫を見せてもらいました。

 

目に心地よく、スペースも広く見える「白い世界」

訪ねたのは、バッグ作家の江面旨美(えづら よしみ)さんのご自宅。都内の一軒家に夫と娘との3人で暮らしています。

江面さんが作るバッグはもちろんのこと、以前に雑誌で見たご本人の素敵な装いや住まいに憧れていた身としては、念願かなっての訪問でした。

「我が家はお見せするほどの空間でもないし、そんなに収納上手でもないんです。なんだか取材してもらうのは申し訳ないような気がして」と取材前に話していた江面さん。

でも玄関のドアを入った瞬間に見えたのは、すっきりとした格好よさもありながら同時に温かみもある、白を基調とした世界。なんだかイメージしていた江面さんの人柄そのもののような空間に思えたのでした。

江面さん:
「この家は築40年以上の建売住宅。家のあちこちが古くなっているうえ、スペースもかなり限られています。そんな空間をなるべくすっきり広々と見せるために、白で統一しているんです」

この白い世界に欠かせないのが、ペンキと刷毛。江面さんは自分で椅子や小物、壁や階段などを塗っているのです。

▲ホームセンターで購入しているペンキ。家具や日用品など、家のものを塗る際は目に優しい「ミルキーホワイト」を使用。

江面さん:
「ペンキはホームセンターで買ったもの。日本のメーカーのものですが、垂れにくさ、乾きやすさなど、年々進化している気がします。

刷毛は色々試した結果、今気に入っているのはダイソーの刷毛。毛が抜けづらいし、よくしなるんです」

江面さん:
「木、金属、紙など、大体のものは塗れますね。革も肌目の荒いものにはよく塗れます。もしも床などに垂れてしまったら、アルコールタイプのウェットティッシュで拭くと取れますよ」

▲木の色だったダイニングの椅子も白いペンキで塗って。

「ペンキで塗ること」に何となくハードルの高さを感じていましたが、江面さんの話を聞いていると、小さなものから挑戦してみたいなという気になってきました。

 

10代での失敗を経てたどり着いた「白=すっきり」の法則

▲テーブルに置かれたティッシュケースも、元はブリキの色だったものを江面さんがペイントした

白で統一された清々しい世界。江面さんは昔から白が好きだったのでしょうか?

江面さん:
「私、中学3年生の時に初めて4畳半くらいの自分の部屋を作ってもらったんですが、その時、親に『壁をグリーンにしてほしい』って頼んだんです。

ところがそこで過ごすうちに、これは大失敗だったと思って。圧迫感があるし、ごちゃごちゃして狭苦しく感じてしまった。限られたスペースをすっきりさせるためには白が一番いい!って思ったんです」

江面さん:
「20代で結婚して実家を出て、夫が当時住んでいた賃貸のアパートに引っ越したんですが、そこから私の “白ペンキ” が開花しました。そのアパートの中のいろいろなものを白く塗ったんです。

夫が持っていた花柄のポットも白く塗ったし、なんと賃貸なのに山水画が描かれていたふすまも白く塗ってしまったんです。退去の時散々怒られました……。

反省して、その後今の家に落ち着くまで何回か賃貸の物件に暮らした際は、小物以外は白い布で覆ったりしていました」

▲今も現役の米びつは夫が独身時代から使っていたもの。元は花柄だったのを結婚して間もなく江面さんが白くペイント。

江面さん:
「この家に暮らし始めたのは30数年前。持ち家なので、壁や木枠、階段なども含め、時にはプロの手を借りながら少しずつ白くしていきました。

私は見た目がごちゃごちゃしているのが好きではないタイプ。白にすることで目にストレスがかからないし、空間も広く見える。そんな効果があると思っています」

 

ごちゃごちゃを隠しつつ、奥行きも感じさせる布づかい

もうひとつ、江面さんの住まいで印象的なのが、目隠しになっている白い布。見せたくないものを隠しつつ、でもかすかに向こう側の気配を感じさせる絶妙なバランスなのです。

江面さん:
「ごちゃごちゃしているものや生活感があるものは隠したい。でも布の面積が大きすぎるとかえって圧迫感が出てしまうので、奥行きを感じられるように隠しすぎないことを意識しています。

これも、限られたスペースを少しでも広く見えるための工夫のひとつですね」

▲帆布の向こう側はアトリエ。リビングとアトリエを低い棚で仕切り、上半分には帆布を吊るしている。空間をすっきりさせつつ、圧迫感を感じさせない。

目隠しやカーテン用の帆布には自身の手でハトメをつけていて、それが良いアクセントになっています。

江面さん:
「ハトメがあるとフックにひっかけることもできるし、白い布に工業製品ぽさがプラスされる。その雰囲気が好きなんです」

▲棚に収納している写真集や画集などは背表紙の色ごとに分類している。

随所にこらされた細やかな工夫には、どれも「江面さんらしさ」が感じられる気がしました。自分の好きなものをきちんとわかっているから、空間がこんなにすっきりと統一されていて心地よいのでしょう。

第2話では、あちこちにアイデアが詰まったキッチンを紹介します。

 

【写真】川村恵理

 

もくじ

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江面旨美(えづら よしみ)

デザインや絵画を学んだ後、旧通産省の鞄研修会でカバン作りを学ぶ。その後ひとりで革を中心としたカバンのデザイン・制作を手がけ、全国にファンを持つ。現在は年に2回ほどのペースで個展を実施。
https://umamibags.net/


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