HOME / 特集 / 【あの人のバッグ】20年以上使い続けるバッグたちと、お気に入りのアクセサリー。（木原佐知子さん）

【あの人のバッグ】20年以上使い続けるバッグたちと、お気に入りのアクセサリー。（木原佐知子さん）

編集スタッフ糸井

大きさや、形、その中身……「バッグ」には、そこかしこに “その人らしさ” がぎゅっと詰まっている気がします。「あの人のバッグ」は、そんな気になるあの人のバッグやポーチの中身、気になるお買い物スポットまで、あれこれ聞いてみる連載シリーズ。

今回のバッグの持ち主は、『sunshine to you!』という名で、日常にある自然をたのしむことをコンセプトに様々なデザイン活動をされている木原佐知子（きはらさちこ）さんです。

太陽の光、海に行く道、緑の中の風など、日常の中にある自然をシンプルに楽しむためのアイテムをデザインする木原さん。「天体模型」という名の、月をテーマにしたモビールや、ふわりと風にたなびくワンピース、小麦やコーンを原材料にしている地球にやさしいiPhoneケースなどのアイテムを展開されています。

また、今年の夏から海のお店をオープンし、ものづくりだけでなく海や環境を考える暮らしを提案する活動もスタートしているそう。今回は、そんな木原さんのバッグの中身を見せてもらうことにしました。

—バッグの中身—

中身はたっぷり派。大活躍の「カトラリーケース」

左から
・マスク / 自作
・カードケース / Alice Park
・お財布 / ARTS & SCIENCE（友人からの誕生日プレゼント）
・ハンカチ / びわこふきん
・iPhoneケース / sunshine to you!
・ポーチ / もらいものの巾着
・水筒 / 無印
・海用ゴミ袋 / Ziploc
・お買い物袋 / Whole Foods Market
・カトラリーケース / sunshine to you!

木原さん
「カトラリーケースは、『sunshine to you!』の初期の商品です。2008年に作ったもので、当時はピクニックやキャンプの時にカトラリーを入れるものとして作ったものでしたが、今では外食の際に使い捨ての割り箸やストローを減らしたいという想いもあり、普段から持ち歩くようにしています。

ゴミ袋は、気に入っているとはちょっと違うかもしれませんが…、7年もののZiplocの袋を、普段から海に行く時にはビーチに落ちていたり、海の中に漂っているプラスチックゴミをできる範囲で回収して帰るので、そのために持ち歩いています。汚れたら洗って干して、繰り返し繰り返し使っていて破けてきてもまたテープで補修して、ゴミ袋として使ったり、野菜を保存するのに使ったり。今あるものを寿命まで大切に使っています」

–ポーチの中身–

お気に入りは、マルチに使える蜜蝋クリーム。

左から
・ミツロウクリーム / Beach Muffin
・アルコール消毒スプレー

木原さん
「『Beach Muffin』で買った、『BACKYARD BEEKEEPERS』のミツロウクリームがお気に入りです。鎌倉に生存している希少な日本みつばちのミツロウと、ホホバオイルのクリームが入っています。全身にも傷口の炎症にも使える万能クリームですね。

アルコール消毒スプレーは、『SUNSHINE WATER』の空き瓶に詰め替えて使ってい、ます。もともとの中身は『SUNSHINE WATER』の”nun”という香りで、いつも香りをお願いしているWELTさんに作ってもらったスプレーなのですが、使い切ってもまだ、香りが瓶に残っていて、手放したくないなと。試しにアルコール消毒液を入れて使ってみたらいい香りの消毒スプレーになって、使い心地がとても良くなりました」

20年以上使い続けているバッグたち。

木原さん
「よく使うバッグは、3つあります。

左の『GREGORY』のリュックは、高校に入学する時に通学バッグとして親に買ってもらった記憶があります。25年以上使っている計算になります。壊れたりほつれたりせず、全く問題なく現役で今も使っています！

右のバッグは、確か20歳頃に買ったもの。生地が面白く、気に入っていて、かれこれ20年以上使っています。そうそう、同じ生地でクッションカバーになってコンランショップに売っているのを見たことも。持ち手の部分はボロボロになったので、自分で縫い直しました。

下のトートバッグは、『sunshine to you!』の「SUN SEA MOUNTAIN」バッグです。実は、『sunshine to you!』という屋号で初めてプロダクトを作ったのは、大学の学祭で友人と出店した時で。その時に作ったのが『SUN SEA MOUNTAIN』と書かれた3種類のTシャツでした。

数年前それを思い出して『SUN SEA MOUNTAIN』のバッグを作ったんです。太陽と海と山。自然の大切なキーワードでもあり、初心を思い出させてくれる、大好きなバッグです」

毎日身につけているアクセサリー。

左から
・ブレスレット / シキヤリエ
・石のピアス / sunshine to you!
・ピアス / Melissa Joy Manning
・ネックレス / EDANE
・麦わら帽子 / chisaki

木原さん
「ブレスレットとピアスは、お気に入りすぎて毎日身につけています。

麦わら帽子は『chisaki』というブランドのもの。普段はバイク移動が多いので、麦わら帽子を被りたくてもヘルメットを被らなくちゃならないのでもどかしいのですが、この麦わら帽子は折りたたみなので、バッグに入れて持ち歩きやすく、とても気に入っているんです」

木原さん
「バッグの中身に関しては、こうしてみると自分で作ったものが多いのですが、普段はできるだけ今あるもので作ったり、工夫したりして賄うように心がけています。あるもので賄えない時は、友人からの情報やその時のご縁でできるだけ身近なところで、食べ物も生活用品も揃えるようにしています。

日頃から、『買い物は投票』という言葉の重みをすごく感じていて。環境や未来や自分自身のために、気持ちの良いお買い物をするように心がけています。欲しいものがある場合には、作り手の想いや、最後捨てる際のことなどを自分なりに調べるようにしていますね」

そんな木原さんのバッグの中身。

さて、次回はどんな方のバッグの中身を拝見いたしましょう。

「あの人のバッグ」
そのほかの記事はこちら

【写真】木原佐知子

profile_futura_lineblack

1980年埼玉生まれ。東京芸術大学デザイン科卒業。永山祐子建築設計等、いくつかの設計事務所を経て、2007年よりsunshine to you!として活動を開始。2014年から神奈川県の葉山へ拠点を移し、身近にある自然の中から感じたことをきっかけに、様々なプロダクトをデザインしている。2021年7月22日、「海のお店」をアトリエ内にオープン。自然に寄り添う暮らしと、環境保護につながる活動を日々発信中。Instagramは@sunshine_to_you から。

感想を送る

冬のファッションアイテムが入荷中！
冬のときめきを詰め込んだニットカーディガンや、ポンチ素材のオールインワンなど、冬ものが続々入荷しています