編集スタッフ　松田

ARABIA社のクロッカスシリーズは、商品ページやバイヤーのコラムでも触れられている通り、当店が北欧のヴィンテージ品を販売していた時代にも、発売と同時に売り切れとなるくらい、大人気のシリーズ。

そんなクロッカスシリーズが、現行品として念願の復刻を果たして、当店で改めてご紹介できることに、わたしたちスタッフも心を踊らせています。

復刻したのは、普段づかいしやすいプレート・ボウル・マグカップ。モノトーンで大人っぽい可愛さがたまらないブラックと、テーブルがパッと明るくなりそうなグリーンの2色展開です。

今回のニュースに、特にテンション高く喜んでいたのが店長の佐藤。というのもクロッカスは、かなり思い入れがあるシリーズなのだとか。

そこでこの特集ではクロッカスシリーズの復刻を記念して、店長佐藤が当店がヴィンテージ品を販売していた当時の思い出、復刻したこのシリーズの魅力について語り尽くします。

（この記事は2022年1月に制作し、以降公開しております。改めてこのタイミングで多くの方にお読みいただければ嬉しいです。）

 

かれこれ15年以上。北欧ヴィンテージはずっと好きなもの

「北欧のヴィンテージ品は、愛してやまないもののひとつ」と話す佐藤。好きになったきっかけは、どんなものだったのでしょうか？

佐藤：
「北欧のインテリアを好きになったのは、30歳を目前にした頃。憧れのひとが本や雑誌で愛用品として、ブラックパラティッシのお皿を紹介していたのを見たのが、最初だったと思います。

花柄などがモチーフなのに、シックで大人っぽい雰囲気を併せ持っていて。かっこいいが同居している「大人のかわいさ」といいますか。こんなに心を掴まれるものがあるんだ！と衝撃でした。それから、北欧ヴィンテージが持つ独特の魅力にすっかり虜になって」

▲フィンランドのファネットチェアも長年の憧れの末に、手に入れたお気に入りのひとつ

佐藤：
「それまでは、その時々でいろんなものに影響を受けて、フレンチテイストなインテリアにハマったり、アジアンテイストのものを集めてみたり、と好きなスタイルがころころ変わっていました。

だけど、北欧ヴィンテージの食器やインテリア、ライフスタイルに出会ってからは、46歳になるまで、ずーっと好きな気持ちが変わらないんです」

▲佐藤のコレクションの一部。「ピリリと引き締まる黒が使われているデザインが特に好きみたい」と佐藤

佐藤：
「これならば、がんばって奮発してでも買いたい！って思うくらい好きだと思えたのは、はじめての経験でした。

特にカップ&ソーサーは、わたしの好きなもののシンボルみたいな存在ですね。今でも少しずつお気に入りをみつけて、一番見える場所に大切に飾ったり、使ったりしています」

▲棚の一角の、お気に入りの器コーナー。週末、家事などがひと段落した時間に、ここからその時の気分に合わせてカップを選んでコーヒーを飲むのが楽しみなのだそう

 

好きが高じて、お店作りのきっかけに

開店した頃からきてくださっているお客さまはご存知のことと思いますが、さかのぼること15年前、佐藤と弊社代表の青木の兄妹ふたりが、北欧で買い付けたヴィンテージ品をネット販売するところから、当店はスタートしました。

佐藤：
「下の写真は、お店を立ち上げてから2回目の買い付け旅の様子です。初めて行った買い付け旅では、日本に到着した時には半数以上のお皿が割れてしまっていたという大失敗をしたので、その教訓を活かして資材の持ち込みをし、準備万端で臨みました。

ちょうど2月、真冬のフィンランドからスウェーデンに移動して、トータル2週間近くの旅でした」

▲日本でも人気があったARABIAのクロッカスシリーズを見つけた佐藤（写真一番左下）。「お宝みつけた！って感じで、フィンランドでの買い付け予算をほとんど使って買い占めました」

 

春を告げるクロッカスの花が描かれた、特別なシリーズ

▲北欧の春の始まりを告げる花、クロッカスがモチーフとなったこのシリーズ。1978〜79の2年間しか製造されなかったため、ヴィンテージは本国でも手に入りにくい希少なものだそうです

その頃販売していた数あるヴィンテージ品のなかでも、ARABIAのクロッカスシリーズは、特別な存在だったといいます。

佐藤：
「ヴィンテージ品を販売していた時は、事前に告知をしてから一点ずつ発売するのですが、クロッカスシリーズは毎回数秒で売り切れていましたね。それぐらいとっても人気の、代表的なシリーズだったんです。

私自身、自分のために手に入れられたのも、何年もあとのことでした」

佐藤：
「黒の線画で描かれた、クロッカスの絵柄がうっとりするほど素敵ですよね。可愛いのに大人っぽい感じで、まさにドストライクで大好きなテイスト。集めているカップ&ソーサーの中でも、自然と手に取る回数が多いかもしれません。

なので、最初にバイヤーからこの復刻の知らせを聞いたときは『えっ、奇跡？』と反応してしまったくらい、心躍るニュースでした。この機会に、お客様にもこのシリーズの魅力を全力でお伝えしたい……！と」

▲「復刻版のボウルもマグも素敵なんです〜！」

「ヴィンテージものはもちろん、ならではの良さがありますが、復刻の現行品だからこそオススメしたい魅力があるんです！」と佐藤。

つづく後編では、復刻版の魅力と、使い勝手のよさについて、佐藤が熱く語ります。

つづく

クロッカスシリーズ
商品ページはこちら
【写真】メグミ（8枚目以外）

もくじ

 

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