【45歳のじゆう帖】誕生日の過ごし方

ビューティライターAYANA

誕生日は、自分だけの新年の始まり

私の誕生日は3月の終わりです。

以前こちらの連載で話題にしましたが、世の中の終業式と被るタイミングであり、また両親も「かわいいうちの娘よ、誕生日おめでとう!盛大にお祝いしよう!」みたいな人種ではなく、私も自分自身にそこまで価値を感じていなかった(というと少々さみしい表現ですが、そんな気持ちが確かにありました)……など様々な理由で、自分の誕生日が特別な日であるとは思わないようにして生きてきました。

ですがいつからか、自分の誕生日を「めでたい日」と感じる必要は特にないとしても、新しい歳の始まりの日であって、この歳をどう生きていくのか、これまでどう生きてきたかなどを内省するに相応しい日だな、と思うようになりました。いわゆる元旦のようなものです。

年始の元旦にも、私は似たようなことをします。ダイアリーが新しくなるタイミングですし、その年の運勢が占星術や数秘術で明らかにされます。それを参考にしながら、今年はどんなことに挑戦するか、どんなことを意識していくか……いわゆる「抱負」に思いを巡らせます。

では誕生日にはどうするのかというと、新年に考えたそれらを見返しながら、再びたいして変わらないことをします。「年」と「歳」が違うだけで、その差はそこまではっきりしていません。まあその辺は適当でいいだろ、とそこは自分を許し、曖昧にしています。記すノートも同じです。

目標ややりたいことなどをひとまず明確に言語化してみる。これはとても大切なことです。書くことでその多くが叶いやすくなる──とはよく言われることですが、私にも実感がありますし、その機会は正直いくつあってもいいものだと思います。

そして私にとってさらに重要なのが、誕生日という、なんとなく持て余していた日の意味付けができたことです。誕生日にはこれをする。そう決めて、堂々と振る舞えるのは嬉しいものです。

ホテルで一晩過ごしてみて

ところで、先日ふと思い立って、普段ならまず行かないラグジュアリーなホテルのトリートメントを受けてみました。いわゆる上流の世界では、どんなことが行われているのか経験してみたかったからです。ついでに息子をほぼ2年振りに実家に預けて一泊もしてみました。

これが、とんでもなくリラックスできたんです。さすが一流のホテルは違うなと思う部分も多々あって、いちいち感動もしたのですが、それでも、別世界すぎて気後れしてしまうようなことはなく、なにひとつ無理なく過ごせました。それはきっと、リラックスして滞在してほしいという一流のおもてなしが背景にあるからでしょう。とてもさっぱりとした、禊のような気持ちを味わうことができました。

家からそこまで遠くない場所にあるホテルでしたが、旅行のような気持ちでパッキングをし、ディナーもちゃんと予約をし、どんな風に過ごすかを自分なりに練って行きました。ひとりきりで、誰に会うわけでもない気ままな計画でしたが、まさに「自分で自分の機嫌を取る」ってこれなのでは?と思えました。

自分の機嫌を取るというのは、自分を甘やかすのとは少し違って、自分に手間をかけるということなんだなぁとしみじみ感じたのです。

自分自身に手間をかけてあげる日に

そして思いました。これこそ、誕生日に自分にやってあげてもいいことなのではないか?と。

これから自分がどう生きていくのか、過去を反省しながら計画を立てる、という、どちらかというと未来にフォーカスした脳内討論会みたいなこれまでの誕生日習慣に加えて、これまで生きてきた自分を自分で労ってもいいのかもしれません。

繰り返しになりますが、今日くらい自分を甘やかそう!みたいな話とは違うのです。なぜなら、私はいつも自分を甘やかしているからです。それでは普通の日と変わりません。そうではなくて、自分自身に手間をかけてみるということが大事であると感じるのです。

自分に手間をかけるというのはなかなか難しいものです。家族のためなら多少頑張ってごはんを作るけれども、今日は1人ということになると、途端にパックの納豆と解凍したお米でいいか、となってしまう私からしてみると、メイン料理に副菜に汁物を作って器も吟味し、きちんと盛り付けをして素敵な音楽をかけながらひとりで食事を楽しむ……なんていうのは至難の技です。

納豆ご飯がダメだということではなくて、たまにはそんな風に手間をかけたシチュエーションを用意してみると、また違った気分になれるし、それが案外精神のデトックスやリフレッシュになるかもしれない、ということです。

手間=手数とか、手間=苦労とは限りませんし、そういったシチュエーションは人の手を借りて作ったっていいと思います。ちょうどホテルに滞在するように。

自分のことを考えて、自分が喜ぶために自分で骨を折ってみる。誕生日くらい、そんなことに挑戦してみてもいいんじゃないかと、今は思っています。

 

【写真】本多康司

 

AYANA

ビューティライター。コラム、エッセイ、取材執筆、ブランドカタログなど、美容を切り口とした執筆業。過去に携わった化粧品メーカーにおける商品企画開発・店舗開発等の経験を活かし、ブランディング、商品開発などにも関わる。instagram:@tw0lipswithfang  http://www.ayana.tokyo/

 

AYANAさんに参加してもらい開発した
KURASHI&Trips PUBLISHING
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AYANAさんも立ち会って制作した
スタッフのメイク体験
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