【45歳のじゆう帖】自分のことを知る方法

ビューティライターAYANA

「自分探し」ばかりしてきた私

自分のことは自分がいちばんよく知っている、とも言えるし、人のことはわかるけれど、自分のことはよくわからない、とも言える。これをお読みの皆様はどのようにお考えでしょうか。

私はこれまでの人生、自分探しばかりしてきたなという意識があります。自分はどんな人間なのか、どんな才能があるのか。なぜかというと、何かに秀でた、特殊な才能を持っている人ってかっこいいからです。あわよくばその才能を有意義に使う人生を送りたい、と思っていました。

たとえば学校での勉強について考えるとき、得意な教科や好きな教科があれば、その方向に才能があると言えますよね。ですが私には特にそういったものがありませんでした。

体育と、暗記(漢字や基礎解析等)は苦手でした。でも理科と社会どっちが好きか、国語と算数どっちが好きかと言われると、どっちも好きなような好きでないような、成績もどっこいどっこいでした。

中学生あたりから音楽(特にバンド形態のもの)にのめり込み、アーティストってかっこいいなと思い始めるわけですが、楽器を練習する意欲や音楽のセンスは特になく、どの方向に向かって歩けばいいのか、いつもわからず焦っていました。

今も相変わらず、何をしたらいいのかよくわからないままですし、自分についてわかっているようなそうでないような……という感じなのですが、それでも学生時代よりは自分のことを知ることができていると思います。

そこで、私が実践してみて、自分のことを知れたな、便利だったなと感じたものについて、挙げてみたいと思います。

自分の性質を知る、アーユルヴェーダと数秘術

これまでの瑣末な人生で、自分の性格や体質など、いわゆる「質」についてもっとも考え、学んだのがアーユルヴェーダではないかと思います。このコラムにもちょいちょいアーユルヴェーダの話を出していますが、数千年の歴史を持つインドの生命科学であり、その内容は食事、生活習慣、心構え、ヨガ、トリートメント、薬学、占星術など多岐にわたります。

アーユルヴェーダで有名なのはドーシャ(質。風のヴァータ、火のピッタ、水・土のカパ)の概念ではないかと思います。人には生まれ持ったドーシャのバランスがあり、そのバランスを乱さないことが、その人らしく生きる術である、というものです。

しかしこれがなかなか奥の深い世界で、よく自分のドーシャバランスを診断するチェックリストのようなものを見かけますが、占星術のように「私はこれ!」とパッと判断することは結構難しいと思います。

ですが、少なくともドーシャの概念をある程度理解すると、生活のさまざまな局面で役立てることができます。ドーシャは乱れるもので、その乱れを鎮める方法が、アーユルヴェーダにはたくさんあるからです。

イライラしているときはピッタが乱れているとか、最近太りやすいなというときはカパが乱れているとか。ドーシャに紐づけることで、対処したり、納得できることがたくさんあります。自分自身のことについても、あるいは他者についても。

アーユルヴェーダほどではないですが、もうひとつ自分を知ることで役立ったのが数秘術です。

数秘術は誕生年月日から自分の誕生数を割り出し、その数字が持つ意味をもとに運命を知るというものですが、自分の性質や思考のクセ、人生における課題のようなものを掴むヒントをくれます。そして、人はそれぞれ、実にさまざまな使命を持ってこの世に生まれてきているのだということがよくわかります。

特に私が信頼しているのが、ダン・ミルマンによる『[魂の目的]ソウルナビゲーション』(徳間書店/2001)です。とても読み応えがあり、数秘術にとどまらない精神法則まで網羅していて、手に入れて10年以上経ちますが、ページを開くたびに発見があります。

「自分」は、ひとりでは完結しない

最近しみじみ思うのが、自分らしさや自分の才能、性質、資質のようなものというのは、自分ひとりで完結することが難しいものだということです。私たちはひとりきりで生きているわけではありません。まったく違う性質を持っている人間たちが集まった社会のなかで生活をしているわけです。

かつての私は自分の平凡さを嘆いていましたが、その視点で考えると、平凡な人はひとりもいないということになります。非凡な人たちが集まるから、折り合いをつける必要や、法律を定める必要があるのだし、そのなかでどうやって隣人と接して、何を共有し(あるいは共有せず)生きていくのか。そこにこそ自分らしさが立ち現れるのではないだろうか、なんて思います。

自分にだけフォーカスして「自分らしさ」を追求すると、どうしても意識が自分の内側だけに向いてしまいます。自分はこんな性格で、こんな性質で、こんなところがあって……。そこを認識するのはもちろん大切ですが、それを使って何をするのか?ということにおいては、やはり他者との関係性が重要になります。

誰かと関わりあってはじめて「らしさ」が役に立つ……という気がします。極端な話、どんなに歌がうまくても、聴く人が誰もいないような場所で生活をしていたら、誰かの心に届けるのは難しいでしょう。

自分らしさを確立するのはかっこいいことだとか、自分に与えられた才能を知りたいとか、かつての私はそんなことばかり思っていました。ですが今は、自分らしさを世の中にどう役立てることができるのか?という命題を軸に、今の世の中にとって有益な自分らしさとは何か?と考えはじめるようになりました。

アーユルヴェーダや数秘術で、世の中にはいろいろな人がいて、それぞれの色彩に意味があるのだということを、朧げながら理解したことも大きいですし、あるいはこれまでの人生における経験がそう思わせる、という側面もあります。自分探しは相変わらず続いていますが、続けていっていいものなのだ、とも思います。

 


「45歳のじゆう帖」は、今回をもちまして連載終了となります。大人の女性がふと持ってしまう罪悪感や疑問について、さまざまなテーマを、ビューティライターAYANAさんの視点で綴って頂きました。皆さまの暮らしが、より自由で楽しいものになりますように!これまでお読みくださり、本当にありがとうございました(編集担当:スタッフ寿山)


 

【写真】本多康司

 

AYANA

ビューティライター。コラム、エッセイ、取材執筆、ブランドカタログなど、美容を切り口とした執筆業。過去に携わった化粧品メーカーにおける商品企画開発・店舗開発等の経験を活かし、ブランディング、商品開発などにも関わる。instagram:@tw0lipswithfang  http://www.ayana.tokyo/

 

AYANAさんに参加してもらい開発した
KURASHI&Trips PUBLISHING
メイクアップシリーズ

AYANAさんも立ち会って制作した
スタッフのメイク体験
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